コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「栗山巧」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Greatkoji (会話 | 投稿記録)
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m cewbot: ウィキ文法修正 86: 角括弧の2つある外部リンク
93行目: 93行目:




握力に自身があり、80・7キロを記録する[[https://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20131214-1231100.html]]
握力に自身があり、80・7キロを記録する[https://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20131214-1231100.html]


== 詳細情報 ==
== 詳細情報 ==

2019年2月11日 (月) 01:22時点における版

栗山 巧
埼玉西武ライオンズ #1
阪神甲子園球場にて(2011年)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 兵庫県神戸市西区
生年月日 (1983-09-03) 1983年9月3日(41歳)
身長
体重
177 cm
85 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2001年 ドラフト4巡目
初出場 2004年9月24日
年俸 1億3,700万円(2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

栗山 巧(くりやま たくみ、1983年9月3日 - )は、兵庫県神戸市西区出身のプロ野球選手外野手)。右投左打。埼玉西武ライオンズ所属。

経歴

プロ入り前

神戸市立小寺小学校時代は神戸市少年団リーグの小寺に所属し、武内晋一と同リーグだった。

神戸市立太山寺中学校時代はヤングリーグの「神戸ドラゴンズ」に所属。チームの一年後輩には坂口智隆がいた[2]

育英高等学校に進学し、2年時には3番左翼手として第72回選抜高等学校野球大会第82回全国高等学校野球選手権大会に春夏連続出場。春は開会式直後の1回戦で國學院栃木高校と対戦し初戦敗退。夏は大会第1試合となる1回戦で田村彰啓を擁する秋田商業高校と対戦して勝利し、その後ベスト4まで勝ち進むも、準決勝で中村一生山田憲らを擁する東海大浦安高校に敗れた。自身は5試合で打率.348、9打点を記録。3年夏は兵庫大会5回戦敗退。高校通算47本塁打

西武時代

2001年ドラフト会議において、西武ライオンズから4巡目指名を受け入団。背番号は「52」。

2002年イースタン・リーグで51試合に出場。

2003年は二軍で打率.274、出塁率.359、7本塁打を記録。フレッシュオールスターゲームに選出されスタメンフルイニング出場した。

2004年は二軍で打率3割、11本塁打を記録し優秀選手を受賞。西武にとってレギュラーシーズン最終戦となった9月24日大阪近鉄バファローズ戦(大阪ドーム)でスタメン9番・レフトで一軍初出場・初安打を記録した。

2005年は3・4月に打率3割を記録して一軍に定着し、セ・パ交流戦でも5本塁打を放つなど、84試合に出場して打率.297、出塁率.357を記録した。

2006年8月1日の対千葉ロッテマリーンズ戦で空振りした際に右手首を痛め、直後に小林雅英から満塁本塁打を放ったが、翌日に有鈎骨骨折と判明し戦線離脱。シーズン終盤に一軍に復帰した。オフにはフェニックス・リーグに参加。

2007年は初めて100試合以上に出場。チーム2位の45四球を選んで出塁率.380、得点圏打率.324を記録し、チームトップの勝利打点10を挙げた。オフに背番号を1へ変更。

2008年5月4日の対ロッテ戦で一塁手フリオ・ズレータが弾いた栗山の打球を、二塁手ホセ・オーティズグラブを投げて止め、公認野球規則に則り安全進塁権を3つ与えられ三塁打となった。これについて栗山は「ルール知りませんでした」、ヘッドコーチの黒江透修は「40年以上の野球人生で見たことがない」と発言した。同年は2番に固定され自己最多の138試合に出場、初めて規定打席に到達して打率.317、チーム3位の49四球、同2位の出塁率.376、得点圏打率.325、72打点を記録した。初タイトルとなる最多安打を獲得した他、22犠打、17盗塁と小技足技も向上してリーグ優勝と日本一に貢献し、ベストナインにも選出された。

2009年オープン戦で55打数22安打、打率.400だったが、開幕直後は21打席連続無安打を記録した。6月には18試合中9試合でマルチヒットを放ち、交流戦チームトップの打率.333を記録。その後新型インフルエンザに感染した。同年は自己最多を更新する140試合に出場し、打率.267、リーグ9位の106三振を記録、サウスポーに対して打率.350、リーグ4位の6三塁打、同9位の18盗塁を記録し、外野守備ではリーグトップの守備率.997、同3位の8補殺を記録した。

2010年、外野手としては球団史上初の144試合フルイニング出場を、2年ぶりの3割超となる打率.310に、共に自己記録を更新する出塁率.400、74打点を記録。2度目となるベストナイン選出に加え、ゴールデングラブ賞を初受賞した。12月21日、兼ねてから交際していた3歳年上の一般人女性と同月14日に入籍したことが公表された[3]

こまちスタジアムにて(2011年)

2011年は2番打者・5番打者として起用されていたが、片岡易之が故障で離脱した7月以降は1番打者として起用され[4]、好不調の波が激しかったチームにおいて安定した打撃で貢献した。2年連続で全試合フルイニング出場を達成したが、ケガの影響から9月8日の対ロッテ戦より従来の中堅から左翼の守備に回り、その後シーズン終了まで左翼手として起用され、2年連続の打率3割超、得点圏打率は両リーグトップの.380を記録した。5月6日の対楽天戦では田中将大から球団通算8000号本塁打となる決勝2点本塁打を放った[5]。11月には右ひじの遊離軟骨除去手術を受けた[4]

2012年は2番、1番で起用されたが、8月21日の対福岡ソフトバンクホークス戦で左前腕に死球を受け、途中交代。連続試合フルイニング出場も、パ・リーグ歴代2位の390試合で途切れた[6]。故障の状態からシーズン中の復帰は絶望となり、翌日に登録抹消されて以降は再昇格することなくシーズンを終えた。すでに規定打席に到達していたが、打率.289に終わり、3年連続の打率3割を逃した。なお、この年より中島裕之に代わり、キャプテン(主将)となった。

2013年は2年ぶりに全試合出場、自身4年ぶり4度目の二桁本塁打で自己最多タイとなる12本塁打を記録したが、打率は前年を下回った。

2014年は前年に続き全試合出場。前年を上回る打率.288、出塁率.394を記録した一方で打点、本塁打数は前年を下回った。オフには球団史上初のゴールデンスピリット賞を受賞[7]

2016年6月19日の対東京ヤクルトスワローズ戦で、史上120人目の通算1500安打を記録した[8]。7月4日にオールスターゲームの監督推薦選手が発表され、プロ15年目にして初めて選出された[9]。7月15日の第1戦(福岡ヤフオクドーム)の7回の左翼守備で初出場。9回表に2点本塁打を放った[10]。オールスターでの初打席初本塁打は16人目[11]。この活躍で第1戦の敢闘賞に選ばれた[12]。11月10日、FA権を行使した上で西武に残留を表明[13]。同日、NPBより公示される[14]

2017年4月7日の対福岡ソフトバンクホークス戦で、史上187人目の通算1500試合出場を記録したが[15]、翌日の試合で右足を負傷し[16]、4月14日の千葉ロッテマリーンズ戦で途中交代した後は指名打者や代打での起用が多く、10年ぶりに規定打席に到達しなかった。しかし5月21日のソフトバンク戦でプロ生活初のサヨナラホームラン。[17]8月17日、楽天戦で代打サヨナラ3ランホームラン。[18]9月17日ソフトバンク戦で押し出しとなる四球を選びサヨナラ勝ち。[19]などを記録しここ一番で勝負強さを発揮し、貴重な切り札として活躍した。

2018年4月30日の対東北楽天ゴールデンイーグルス6回戦の4回に通算309本目となる適時二塁打を放ち、石毛宏典のもつ球団記録(308本)を更新[20]。若手の活躍もあり、やはりこの年も控えに回ることが多かったが、貴重な代打の切り札として活躍。9月に入り外崎修汰が怪我で抜けて以降は、5番スタメンに定着。大事な場面で勝負強さを発揮し続け、10年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。

選手としての特徴

打席に立つ栗山(2009年)

打撃

手元までボールを呼び込みバットを振り切る打撃を持ち味とし[21]選球眼、出塁能力、投手に球数を費やさせる能力に優れる[22]

藤井康雄は栗山について「実に嫌らしいバッターに成長しましたね。粘っこいし、広角に打ち分ける技術を持っている。またボールを呼び込んで打つタイプなので三振が少なく、どんなボールにも対応することができる。」などと評している[23]

守備・走塁

一軍定着当初は左翼手指名打者として起用され、打撃に比べて守備走塁面が課題とされていたが、2009年途中から「いつかは守りたい」と同年の開幕前に話していた[24]中堅手に定着。同年はレンジファクター刺殺でリーグトップの数値を記録した[25]。しかし、翌2010年はリーグ3位の守備率.994を記録しゴールデングラブ賞を受賞したものの、守備イニング500以上の選手の中ではワースト4位のUZR-5.2と数字を落とした[26]。2011年途中からは故障の影響もあるため再び左翼手で起用され、2012年には守備イニング500以上の左翼手で両リーグ2位のUZR13.9を記録した[27]

走塁面では一塁到達まで3.90秒で[28]、盗塁に関しても「20個以上走れたら(盗塁できたら)、『アイツは走れる』というイメージがつくと思うので狙っていきたい」と述べている[29]

人物

愛称はクリ栗坊マロンタクミなど。

少年時代からプロ野球選手になるのが夢で、当時はオリックス・ブルーウェーブのファンクラブにも加入しイチローのサインボールを持っている[30]

2011年に自身の名前を冠した「栗山巧杯少年野球大会」を神戸市の少年団野球リーグなどと共に創設し、小学生を対象にした野球教室と並行して主催している[31][32]


握力に自身があり、80・7キロを記録する[1]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2004 西武 1 3 3 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .333 .333 .333 .667
2005 84 316 286 45 85 11 2 10 130 28 1 0 2 1 24 1 3 59 4 .297 .357 .455 .811
2006 63 164 142 18 38 8 1 2 54 22 3 1 4 0 16 0 2 32 2 .268 .350 .380 .730
2007 112 362 302 39 84 18 2 5 121 29 8 3 9 1 45 2 5 53 8 .278 .380 .401 .780
2008 138 612 527 76 167 31 3 11 237 72 17 8 22 8 49 0 6 61 8 .317 .376 .450 .826
2009 140 643 569 78 152 24 6 12 224 57 18 5 8 3 53 0 10 106 9 .267 .339 .394 .732
2010 144 660 554 77 172 35 2 4 223 74 14 5 18 3 80 1 5 69 7 .310 .400 .403 .803
2011 144 653 557 87 171 30 2 3 214 60 6 2 9 6 73 0 8 90 17 .307 .391 .384 .776
2012 103 467 394 57 114 17 1 2 139 33 3 1 12 3 52 0 6 62 4 .289 .378 .353 .731
2013 144 637 527 77 147 29 3 12 218 73 6 3 1 4 99 2 6 96 8 .279 .396 .414 .810
2014 144 642 532 64 153 34 4 3 204 61 3 2 2 9 96 2 3 100 9 .288 .394 .383 .783
2015 142 622 533 66 143 25 0 10 198 42 3 1 8 4 72 0 5 88 15 .268 .358 .371 .730
2016 135 569 477 52 133 30 2 3 176 41 0 0 0 3 83 0 6 87 9 .279 .390 .369 .759
2017 116 374 333 28 84 13 0 9 124 46 0 0 4 7 27 0 3 64 10 .252 .308 .372 .680
2018 114 363 305 32 78 18 2 8 122 52 1 0 0 3 52 2 3 78 5 .256 .366 .400 .766
NPB:15年 1724 7087 6041 796 1722 323 30 94 2385 690 83 31 99 55 821 10 71 1046 115 .285 .374 .395 .769
  • 2018年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



外野












2004 西武 1 6 0 0 0 1.000
2005 77 130 0 4 0 .970
2006 25 34 1 0 1 1.000
2007 68 119 6 0 0 1.000
2008 127 245 6 5 0 .980
2009 140 291 8 1 1 .980
2010 144 316 5 2 1 .994
2011 144 283 2 1 0 .997
2012 103 206 7 4 0 .982
2013 127 240 4 1 0 .996
2014 129 244 8 0 0 1.000
2015 142 237 5 1 1 .996
2016 121 199 2 0 2 1.000
2017 34 42 0 1 0 .977
2018 68 95 3 0 0 1.000
通算 1450 2687 57 20 6 .993

タイトル

表彰

記録

初記録
節目の記録
その他の記録

背番号

  • 52(2002年 - 2007年)
  • 1(2008年 - )

登場曲

関連情報

DVD

脚注

  1. ^ 西武 - 契約更改 - プロ野球. 日刊スポーツ. 2018年12月26日閲覧。
  2. ^ 卒部生紹介 | 神戸ドラゴンズ(中学硬式野球チーム 神戸市)
  3. ^ 栗山結婚 3歳上「ムーミンのミイ似」 日刊スポーツ 2010-12-21閲覧
  4. ^ a b 「2012 NEW TEAMLEADER INTERVIEW 栗山巧」『週刊ベースボール』2012年2月6日号、ベースボール・マガジン社、2011年、雑誌20441-2/6, 8-11頁。
  5. ^ 【西武】栗山がマー君打ち!球団8000号 日刊スポーツ 2011年5月6日
  6. ^ 栗山骨折、シーズン絶望 日刊スポーツ 2012年8月22日
  7. ^ 栗山巧選手が球団史上初のゴールデンスピリット賞を受賞!西武球団公式サイト201年月日配信
  8. ^ 栗山選手 通算1,500安打達成!”. 埼玉西武ライオンズ (June 19, 2016). November 13, 2016閲覧。
  9. ^ 「マツダオールスターゲーム2016」監督選抜選手について”. 埼玉西武ライオンズ (July 4, 2016). November 13, 2016閲覧。
  10. ^ “プロ野球:西武の栗山 15年目の初球宴 初打席本塁打”. MSN. (2016年7月16日). http://www.msn.com/ja-jp/news/sports/%e3%83%97%e3%83%ad%e9%87%8e%e7%90%83%e8%a5%bf%e6%ad%a6%e3%81%ae%e6%a0%97%e5%b1%b1-%ef%bc%91%ef%bc%95%e5%b9%b4%e7%9b%ae%e3%81%ae%e5%88%9d%e7%90%83%e5%ae%b4-%e5%88%9d%e6%89%93%e5%b8%ad%e6%9c%ac%e5%a1%81%e6%89%93/ar-BBuAEQj#page=2 
  11. ^ “15年目西武栗山、16人目の球宴初打席ホームラン”. 日刊スポーツ. (2016年7月15日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1679146.html 
  12. ^ 栗山巧選手「マツダオールスターゲーム2016」第1戦で敢闘選手賞を獲得!”. 埼玉西武ライオンズ (July 16, 2016). November 13, 2016閲覧。
  13. ^ 栗山選手フリーエージェント(FA)権利行使についてお知らせ”. 埼玉西武ライオンズ (November 10, 2016). November 13, 2016閲覧。
  14. ^ フリーエージェント宣言選手契約締結合意 日本野球機構公示 - 日本野球機構
  15. ^ a b 西武・栗山が1500試合出場「次は2000試合を目指したい」2017年4月8日閲覧。
  16. ^ 明日も試合に出るために西武栗山が示す「プロ意識」日刊スポーツ、2017年11月30日閲覧。
  17. ^ 西武・栗山、プロ16年目で初のサヨナラ本塁打「水をかけたのは誰なんやろう。でもうれしい」”. SANSPO.COM (2017年5月21日). 2019年2月1日閲覧。
  18. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2017年8月18日). “西武・栗山、代打で今季2本目のサヨナラ弾!「どう格好つけようかなと」:イザ!”. イザ!. 2019年2月1日閲覧。
  19. ^ 西武栗山サヨナラ押し出し、ソフトBモイネロ2敗 - 戦評 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2019年2月1日閲覧。
  20. ^ 強すぎる西武 開幕本拠地12連勝!栗山“石毛超え”V二塁打 楽天は7連敗
  21. ^ 小関順二、西尾典文、石川哲也、場野守泰『プロ野球スカウティングレポート2011』廣済堂出版、2011年、72-73頁頁。ISBN 978-4-331-51519-8 
  22. ^ 西武・栗山選手の一番起用は良い選択?SMR Baseball Lab
  23. ^ 二宮清純レポート 栗山巧(西武ライオンズ外野手)ピッチャーに一番嫌われる男現代ビジネス 2015年4月6日閲覧。
  24. ^ 週刊ベースボールより。
  25. ^ Number web コラム ベースボール・ダンディ
  26. ^ Baseball Lab守備評価~Center FielderSMR Baseball Lab
  27. ^ 岡田友輔、道作、三宅博人、morithy、蛭川皓平、高多薪吾、Student、水島仁『プロ野球を統計学と客観分析で考える セイバーメトリクス・レポート2』水曜社、2013年、75頁頁。ISBN 978-4-88065-319-8 
  28. ^ 小関順二、西尾典文、泉直樹『プロ野球スカウティングレポート2010』アスペクトムック、2010年、383頁頁。ISBN 978-4-7572-1744-7 
  29. ^ L Magazineより。
  30. ^ 栗山巧「野球少年が描いた夢」ヤングレオの雄叫び2007~荒波を乗り越えろ~第8回 (sportsnavi.comより)
  31. ^ 西武栗山 地元神戸で3安打3打点2017年4月8日閲覧。
  32. ^ 西武・栗山ら児童にプロの技伝授 三木で野球教室
  33. ^ 2016年8月19日文化放送ライオンズナイター

関連項目

外部リンク