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「南九州西回り自動車道」の版間の差分

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高速道路等ナンバリングの付番ルールでは並行する一般国道の番号を使用することとなっており、この付与ルールでは全線で並行している[[国道3号]]から「E3」となるところであるが、先行して整備されていた[[九州自動車道]]の路線番号に「E3」が付番され、南九州西回り自動車道には「'''E3A'''」が付番されている<ref>[http://www.mlit.go.jp/road/sign/numbering/about/index.html#about03 高速道路ナンバリング] - 国土交通省、2017年6月30日閲覧。</ref>。
高速道路等ナンバリングの付番ルールでは並行する一般国道の番号を使用することとなっており、この付与ルールでは全線で並行している[[国道3号]]から「E3」となるところであるが、先行して整備されていた[[九州自動車道]]の路線番号に「E3」が付番され、南九州西回り自動車道には「'''E3A'''」が付番されている<ref>[http://www.mlit.go.jp/road/sign/numbering/about/index.html#about03 高速道路ナンバリング] - 国土交通省、2017年6月30日閲覧。</ref>。


南九州西回り自動車道が全線開通することにより、[[九州自動車道]]とのダブルネットワークを形成し、災害時であっても鹿児島県と福岡・熊本方面のネットワークを維持できるほか<ref>{{PDFlink|[http://www.qsr.mlit.go.jp/kakoku/hodo/h26/150206.pdf 南九州西回り自動車道
南九州西回り自動車道が全線開通することにより、[[九州自動車道]]とのダブルネットワークを形成し、災害時であっても鹿児島県と福岡・熊本方面のネットワークを維持できるほか<ref>{{PDFlink|[http://www.qsr.mlit.go.jp/kakoku/hodo/h26/150206.pdf 南九州西回り自動車道 3月7日(土)、3月29日(日)と開通ラッシュ!~広域ネットワークの延伸により、民需拡大等を期待!~]}} - 国土交通省九州地方整備局鹿児島国道事務所 2018年6月2日閲覧。</ref>、九州自動車道の八代市からえびの市にかけての区間にある[[肥後トンネル]]、[[加久藤トンネル]]といった危険物積載車両の通行が禁止されている長大トンネルを[[高規格幹線道路]]のみで回避することが可能となる。
3月7日(土)、3月29日(日)と開通ラッシュ!~広域ネットワークの延伸により、民需拡大等を期待!~]}} - 国土交通省九州地方整備局鹿児島国道事務所 2018年6月2日閲覧。</ref>、九州自動車道の八代市からえびの市にかけての区間にある[[肥後トンネル]]、[[加久藤トンネル]]といった危険物積載車両の通行が禁止されている長大トンネルを[[高規格幹線道路]]のみで回避することが可能となる。


== 開通状況 ==
== 開通状況 ==

2018年6月11日 (月) 01:15時点における版

一般国道自動車専用道路(B)
(無料/有料)
南九州西回り自動車道(南九州自動車道)
E3A 南九州西回り自動車道
国道3号バイパス
地図

(2017年11月現在)
路線延長 140 km(予定)
陸上区間 140 km(予定)
制定年 1986年6月30日(閣議決定)
開通年 1998年 -
起点 熊本県八代市上方町
八代JCT
主な
経由都市
水俣市
出水市
阿久根市
薩摩川内市
いちき串木野市
日置市
終点 鹿児島県鹿児島市田上八丁目
鹿児島IC
接続する
主な道路
記法
E3九州自動車道
国道3号
鹿児島東西幹線道路
国道328号
国道389号
北薩横断道路(予定)
指宿スカイライン
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

南九州西回り自動車道(みなみきゅうしゅうにしまわりじどうしゃどう)は、熊本県八代市を起点とし、水俣市鹿児島県出水市阿久根市薩摩川内市等を経由して鹿児島県鹿児島市に至る予定の延長約140 kmの高速道路国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)(B路線))である。

道路利用者へ向けた案内標識上の道路名は南九州自動車道(英称:MINAMI-KYUSHU EXPRESSWAY)であり、南九州道(英称:MINAMI-KYUSHU EXPWY)と略される。一般国道3号バイパスとして建設される。

高速道路等ナンバリング(高速道路等路線番号)では南九州西回り自動車道の全線(八代ジャンクション〈JCT〉 - 鹿児島インターチェンジ〈IC〉)にE3Aが割り振られている。

高速道路等ナンバリングの付番ルールでは並行する一般国道の番号を使用することとなっており、この付与ルールでは全線で並行している国道3号から「E3」となるところであるが、先行して整備されていた九州自動車道の路線番号に「E3」が付番され、南九州西回り自動車道には「E3A」が付番されている[1]

南九州西回り自動車道が全線開通することにより、九州自動車道とのダブルネットワークを形成し、災害時であっても鹿児島県と福岡・熊本方面のネットワークを維持できるほか[2]、九州自動車道の八代市からえびの市にかけての区間にある肥後トンネル加久藤トンネルといった危険物積載車両の通行が禁止されている長大トンネルを高規格幹線道路のみで回避することが可能となる。

開通状況

熊本県側は起点である八代市八代JCTから葦北郡津奈木町津奈木ICまで開通している。八代JCT - 日奈久IC間はNEXCO西日本が管轄する有料区間である八代日奈久道路として、日奈久IC - 芦北IC間が日奈久芦北道路、芦北IC - 津奈木IC間が芦北出水道路としてそれぞれ国土交通省管轄の無料区間となっている。

鹿児島県側は、出水市出水ICから阿久根市阿久根ICおよび、薩摩川内市薩摩川内水引ICから終点である鹿児島市鹿児島ICまで開通している。出水IC - 阿久根IC間が出水阿久根道路、薩摩川内水引IC - 薩摩川内都IC間が川内隈之城道路、薩摩川内都IC - 市来IC間が川内道路としてそれぞれ国土交通省管轄の無料区間として、市来IC - 鹿児島西IC間はNEXCO西日本が管轄する有料道路区間である鹿児島道路として、鹿児島西IC - 鹿児島IC間は無料の一般道路(自動車専用道路、国道3号バイパス)として開通している。

2017年11月12日現在、総延長140 km中98 kmが供用中であり[3]、供用率は70パーセントである。

芦北出水道路の津奈木IC - 出水IC間(21.9 km)、阿久根川内道路の阿久根IC - 薩摩川内水引IC(22.4 km)間についてはミッシングリンクとなっており、未開通の両区間共に国土交通省管轄の無料区間として事業中であるが、全線開通の目処は立っていない(各区間の開通予定時期については「#供用開始予定」を参照)。

歴史

経緯

国土開発幹線自動車道建設法に基づく基本計画策定時に、九州縦貫自動車道の終点を鹿児島市にするか宮崎市にするかで揉めた経緯があり、結局は両方の顔を立てて九州縦貫自動車道の路線は中間を通ることとなった。

後に、第四次全国総合開発計画(昭和62年6月30日閣議決定)に基づき、九州縦貫自動車道の路線から外れた当ルートが計画路線として定められた。

また、沿線となる水俣市を中心にチッソが海に流した廃液により引き起こされた公害病である水俣病によって疲弊した水俣市周辺地域の再生振興につながるとして1997年平成9年)の「水俣病に関する関係閣僚会議申し合わせ」により整備を図るとされている[4][5]

年表

九州では初、全国2番目に設置された高尾野北IC高速道路ナンバリング対応標識。南九州道の路線番号である「E3A」が表記されている。
  • 1987年昭和62年)6月30日 - 第四次全国総合開発計画が閣議決定したことにより、熊本県八代市から西回りに鹿児島県鹿児島市まで至るルートが南九州西回り自動車道として「国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)」の計画路線に指定される[6]
  • 1988年(昭和63年) - 八代日奈久道路(八代JCT - 日奈久IC)及び鹿児島道路(市来IC - 鹿児島IC)が事業化される。
  • 1988年(昭和63年)10月19日 - 鹿児島西ICから鹿児島IC間が供用を開始し、九州自動車道と接続する。
  • 1991年平成3年) - 川内道路(薩摩川内都IC - 市来IC)、日奈久芦北道路(日奈久IC - 芦北IC)が事業化される。
  • 1993年(平成5年) - 芦北出水道路(芦北IC - 出水IC)が事業化される。
  • 1995年(平成7年) - 川内隈之城道路(薩摩川内水引IC - 薩摩川内都IC)が事業化される。
  • 1997年(平成9年) - 出水阿久根道路(出水IC - 阿久根北IC)が事業化される。
  • 1998年(平成10年)
    • 3月26日 - 伊集院ICから鹿児島西IC間が供用を開始する。
    • 4月20日 - 八代JCTから八代南IC間が供用を開始し、これにより起点側で九州自動車道と接続する。
  • 2001年(平成13年)10月6日 - 八代南ICから日奈久IC間が供用を開始する。
  • 2002年(平成14年)4月6日 - 市来ICから伊集院IC間が供用を開始する。
  • 2005年(平成17年)
    • 2月10日 - 市来料金所(市来IC)が廃止され、美山本線料金所が設置される。
    • 2月19日 - 日奈久料金所が廃止され、日奈久本線料金所が設置される。
    • 2月27日 - 日奈久ICから田浦IC間が供用を開始する。
    • 3月13日 - 串木野ICから市来IC間が供用を開始する[7]
  • 2006年(平成18年) - 出水阿久根道路の事業区間に阿久根北IC - 阿久根IC間が追加される。
  • 2007年(平成19年)3月3日 - 薩摩川内都ICから串木野IC間が供用を開始する。
  • 2008年(平成20年)3月31日 - 美山ICが供用を開始する。
  • 2009年(平成21年)4月29日 - 田浦ICから芦北IC間が供用を開始する。
  • 2010年(平成22年)6月28日 - 八代JCTから日奈久IC間・市来ICから鹿児島西IC間で、高速道路無料化社会実験が開始される[8]
  • 2011年(平成23年)6月19日 - 同日24時をもって高速道路無料化社会実験が終了される[9]
  • 2012年(平成24年)8月24日 - 川内IC、高江ICの正式名称を、それぞれ薩摩川内水引IC、薩摩川内高江ICに決定する[10]
  • 2013年(平成25年)3月10日 - 薩摩川内水引ICから薩摩川内高江IC間が供用を開始する[11][12]
  • 2015年(平成27年)
    • 3月7日 - 薩摩川内高江ICから薩摩川内都IC間が供用を開始[13]
    • 3月29日 - 阿久根北ICから阿久根IC間が供用を開始[13]
    • 2015年度 - 阿久根川内道路(阿久根IC - 薩摩川内水引IC)が事業化される[14][15]。これにより南九州西回り自動車道の全線が事業化された。
    • 12月19日 - 野田ICから阿久根北IC間が供用を開始[16]
  • 2016年(平成28年)
    • 2月27日 - 芦北ICから津奈木IC間が供用を開始[17]
    • 10月31日 - 出水IC、高尾野IC(いずれも仮称)の正式名称をそれぞれ出水IC、高尾野北ICに決定する[18]
  • 2017年(平成29年)

供用開始予定

  • 2018年度 - 津奈木ICから水俣IC間供用開始目標[21]

インターチェンジなど

  • IC番号欄の背景色がである部分については道路が開通済みの区間を示す。また、施設名欄の背景色がである部分は施設が供用開始されていない、または完成していないことを示す。なお、未開通区間の名称は仮称である。
  • 英略字は以下の右記の通り。IC : インターチェンジ、JCT : ジャンクション、TB : 本線料金所、BS : バスストップ、TN : トンネル
  • BS(バス停留所)のうち、○は運用中、◆は休止中の施設。無印はBSなし。
IC
番号
施設名 接続路線名 八代から
(km)
BS 備考 所在地
18-1 八代JCT E3 九州自動車道福岡・熊本方面 0.0 九州道は
熊本方面のみ接続
熊本県 八代市
1 八代南IC 国道3号 6.6
- 日奈久本線TB 10.4
2 日奈久IC 国道3号 12.0
田浦IC 国道3号 20.8 道の駅たのうらに隣接 芦北町
芦北IC 県道27号芦北球磨線 28.8 道の駅芦北でこぽんに隣接
津奈木IC 国道3号 36.5 津奈木町
- 水俣IC 国道3号(予定)
国道268号(予定)
42.1 2018年度開通予定 水俣市
- 袋IC 国道3号(予定) 49.5 事業中
- 出水北IC 53.9 事業中 鹿児島県 出水市
9 出水IC 国道328号 58.4
10 高尾野北IC 県道374号出水高尾野線 62.3
11 野田IC 県道368号荒崎田代線 65.1
阿久根北IC 国道3号
国道389号
北薩横断道路(事業中)[22]
69.1 阿久根市
阿久根IC 県道46号阿久根東郷線 73.3
- 西目IC[23] 国道3号(予定) 77.4 事業中
- 大川IC 国道3号(予定) 82.7 事業中
- 湯田西方IC 90.5 事業中 薩摩川内市
薩摩川内水引IC 国道3号 95.7
薩摩川内高江IC 県道43号川内串木野線 99.2
薩摩川内都IC 国道3号隈之城バイパス 105.9
串木野IC 県道39号串木野樋脇線 112.4 いちき串木野市
- 市来BS 115.9 休止中
市来IC 国道3号 119.7
- 東市来BS 120.7 日置市
美山IC 市道美山神之川線 124.7 鹿児島方面出入口のみ
- 美山PA 124.7
- 美山本線TB 124.9
- 伊集院BS 129.3
伊集院IC 県道206号徳重横井鹿児島線 130.8
松元IC/TB 県道210号小山田谷山線 135.6 鹿児島市
- 松元BS 136.3 休止中
鹿児島西IC 県道24号鹿児島東市来線 141.0
29 鹿児島IC/JCT E3 九州自動車道
指宿スカイライン
141.9
上り線:鹿児島東西幹線道路 / 下り線:国道3号鹿児島バイパス に接続

各事業区間

八代日奈久道路

八代南IC附近

八代日奈久道路(やつしろひなぐどうろ)は、熊本県八代市東片町の八代JCTから同市日奈久下西町の日奈久ICに至る延長約12 kmの国道3号バイパス自動車専用道路)であり、南九州西回り自動車道(高規格幹線道路)の一部である。日奈久八代道路の全区間を西日本高速道路一般有料道路として管理している。

1988年(昭和63年度)度に事業化が決定され、1998年(平成10年)4月20日に八代JCT - 八代南IC間(6.6 km)、2001年(平成13年)10月6日には八代南IC - 日奈久IC間(5.4 km)暫定2車線で供用開始しており、全線が供用されている[24]

路線データ
  • 起点 熊本県八代市東片町(八代JCT
  • 終点 熊本県八代市日奈久下西町(日奈久IC
  • 全長 12.0 km
  • 規格 第1種第3級
  • 設計速度 80 km/h

日奈久芦北道路

日奈久芦北道路(ひなぐあしきたどうろ)は、熊本県八代市日奈久下西町の日奈久ICから葦北郡芦北町大字花岡の芦北ICに至る延長16.8 kmの国道3号バイパス(自動車専用道路)であり、南九州西回り自動車道(高規格幹線道路)の一部である。

1991年(平成3年)度に事業化が決定し、2005年(平成17年)2月27日に日奈久IC - 田浦IC間(8.8 km)、2009年(平成21年)4月29日には田浦IC - 芦北IC間(8.0 km)が暫定2車線で供用開始し、全線が供用された[25]

路線データ
  • 起点 熊本県八代市日奈久下西町
  • 終点 熊本県葦北郡芦北町花岡
  • 全長 16.8 km
  • 規格 第1種第2級
  • 道路幅員 20.5 m
  • 車線数 4車線(暫定2車線)
  • 車線幅員 7.0 m
  • 設計速度 100 km/h(対面通行のため、現在70 km/h規制)

芦北出水道路

芦北出水道路(あしきたいずみどうろ)は、熊本県葦北郡芦北町大字花岡の芦北ICから鹿児島県出水市下知識町の出水ICに至る予定の延長29.6 kmの国道3号バイパス(自動車専用道路)であり、南九州西回り自動車道(高規格幹線道路)の一部である。

1991年12月3日に水俣IC - 県境(出水IC出水北IC)間が整備計画区間に指定され、1993年(平成5年)度に事業化された。1997年(平成9年)2月3日には芦北IC - 水俣IC間が整備計画区間に指定され、2007年(平成19年)3月5日:水俣IC - 県境間、県境 - 出水IC間が都市計画決定された。2016年(平成28年)2月27日に芦北IC - 津奈木IC間が開通した[17]

路線データ
  • 起点 熊本県葦北郡芦北町花岡
  • 終点 鹿児島県出水市下知識町
  • 全長 29.6 km
  • 規格 第1種第3級
  • 道路幅員 20.5 m
  • 車線数 4車線(暫定2車線)
  • 車線幅員 7.0 m
  • 設計速度 80 km/h

出水阿久根道路

阿久根IC北側から鹿児島方面を望む

出水阿久根道路(いずみあくねどうろ)は、鹿児島県出水市下知識町の出水ICから阿久根市鶴川内の阿久根ICに至るの全長14.9 kmの国道3号バイパス(自動車専用道路)であり、南九州西回り自動車道(高規格幹線道路)の一部である。

1997年平成9年)に出水IC - 阿久根北IC間が出水阿久根道路として事業化され[26]2006年平成18年)に阿久根北IC - 阿久根IC間が出水阿久根道路の事業区間に追加された[27]

2008年(平成20年)3月15日出水IC - 阿久根IC間が着工した[28]。2015年3月29日に阿久根北IC - 阿久根IC間が、2015年12月19日には野田IC - 阿久根北IC間が[16]、2017年3月11日には高尾野北IC - 野田IC間が[19]それぞれ開通。2017年11月12日に出水IC - 高尾野北IC間が開通し[20]、これにより全線が供用された[20]

路線データ
  • 起点:鹿児島県出水市下知識町
  • 終点:鹿児島県阿久根市鶴川内
  • 全長:14.9 km
  • 規格:第1種第3級
  • 道路幅員:20.5 m
  • 車線数:4車線(暫定2車線)
  • 車線幅員:7.0 m
  • 設計速度:80 km/h

阿久根川内道路

阿久根川内道路(あくねせんだいどうろ)は、鹿児島県阿久根市鶴川内の阿久根ICから鹿児島県薩摩川内市水引町薩摩川内水引ICに至る予定の22.4 kmの国道3号バイパス(自動車専用道路)であり、南九州西回り自動車道(高規格幹線道路)の一部を構成する道路として建設される予定[29]

阿久根IC - 西目IC(仮称)間(4.1 km)は2005年12月9日に都市計画決定済。西目IC(仮称) - 薩摩川内水引IC間(19.3 km)は長らく都市計画決定が未策定であったが、2012年(平成24年)9月3日に国土交通省が環境影響評価法に基づく方法書を鹿児島県知事に提出し、提出を受けて鹿児島県は同年9月18日に都市計画の策定及び環境アセスメントに着手した[30][31]2013年9月17日に都市計画案が公表され、完成4車線で「大川IC」[32]「湯田西方IC」[33](いずれも仮称)が設置される計画であることが明らかになった。2014年平成26年)7月29日に環境影響評価書を公表し[34]都市計画を決定。 南九州西回り自動車道における最後の調査区間となっていたが、2015年度より事業化された[15][35]

なお、事業化後の2016年(平成28年)3月に阿久根市議会では、牛之浜海岸付近にサービスエリア等の整備要望に関する意見書を議決している[36]

路線データ
  • 起点:鹿児島県阿久根市鶴川内
  • 終点:鹿児島県薩摩川内市水引町
  • 延長 : 22.4 km
  • 規格:第1種第3級
  • 道路幅員:20.5 m
  • 車線数:完成4車線(暫定2車線)
  • 車線幅員:7.0 m
  • 設計速度:80 km/h

川内隈之城道路

川内川大橋
南九州西回り自動車道に併設された歩行者専用の薩摩川内市道

川内隈之城道路(せんだいくまのじょうどうろ)は、鹿児島県薩摩川内市水引町の薩摩川内水引ICから薩摩川内市都町薩摩川内都ICに至る、延長10.2 kmの国道3号バイパス(自動車専用道路)であり、南九州西回り自動車道(高規格幹線道路)の一部である。

1995年平成7年)に事業化し[37]2008年(平成20年)3月15日薩摩川内水引ICから薩摩川内都ICまでの区間が着工した。

2013年3月10日に薩摩川内水引IC - 薩摩川内高江IC間[11]、2015年3月7日に薩摩川内高江IC - 薩摩川内都IC間が開通し、これにより全線供用された。また、薩摩川内水引ICから薩摩川内高江IC間にある川内川大橋には歩行者専用の薩摩川内市道が併設されている[11]

路線データ
  • 起点: 鹿児島県薩摩川内市水引町[38]
  • 終点:鹿児島県薩摩川内市都町[38]
  • 延長:10.2 km[38]
  • 構造規格:第1種3級
  • 車線数 暫定2車線(完成4車線)
  • 設計速度:80 km/h

川内道路

串木野IC付近

川内道路(せんだいどうろ)は、鹿児島県薩摩川内市都町の薩摩川内都ICからいちき串木野市大里市来ICに至る延長13.8 kmの国道3号バイパス(自動車専用道路)であり、南九州西回り自動車道(高規格幹線道路)の一部である。

1991年(平成3年)度に事業化され、2005年(平成17年)3月13日には串木野IC - 市来IC(7.3 km)間[7]2007年(平成19年)3月3日には薩摩川内都IC - 串木野IC(6.5 km)間が供用開始され、全線供用された。

路線データ
  • 起点 鹿児島県薩摩川内市都町
  • 終点 鹿児島県いちき串木野市大里
  • 全長 13.8 km
  • 規格 第1種第3級
  • 道路幅員
    • 一般部 23.5 m
    • 橋梁部 22.0 m
  • 車線数 暫定2車線(完成4車線)
  • 車線幅員 3.5 m
  • 設計速度 80 km/h

鹿児島道路

松元本線料金所と松元IC出口

鹿児島道路(かごしまどうろ)は、鹿児島県いちき串木野市大里の市来ICから鹿児島県鹿児島市田上八丁目鹿児島ICに至る延長約22.2 kmの国道3号のバイパス(自動車専用道路)であり、南九州西回り自動車道(高規格幹線道路)の一部である。鹿児島道路のうち市来ICから鹿児島西ICまでの区間は西日本高速道路一般有料道路として管理している。

1988年昭和63年)度に事業化され、1988年(昭和63年)10月19日に鹿児島西IC - 鹿児島IC、1998年(平成10年)3月26日には伊集院IC - 鹿児島西IC、2002年(平成14年)4月6日には市来IC - 伊集院ICが開通し、全線供用された。

路線データ
  • 起点 鹿児島県いちき串木野市大里
  • 終点 鹿児島県鹿児島市田上八丁目
  • 全長 22.2 km
  • 車線数 暫定2車線(完成4車線)
  • 設計速度 80 km/h

路線状況

車線・最高速度・料金

区間 車線
上下線=上り線+下り線
最高速度 有料/無料
八代JCT - 日奈久IC 2=1+1
(暫定2車線)
70 km/h
(指定)
有料
日奈久IC - 津奈木IC 無料
出水IC - 阿久根IC
薩摩川内水引IC - 市来IC
市来IC - 鹿児島西IC 有料
鹿児島西IC - 鹿児島IC/JCT 60 km/h
(指定)
無料

トンネル

熊本県側
  • 妙見トンネル(全長720 m、八代JCT - 八代南IC
  • 古麓第一トンネル(全長590 m、八代JCT - 八代南IC)
  • 古麓第二トンネル(全長140 m、八代JCT - 八代南IC)
  • 二見トンネル(全長1,940 m、日奈久IC - 田浦IC
  • 赤松トンネル(全長2,140 m、日奈久IC - 田浦IC)
    赤松太郎峠を貫いている。
  • 新佐敷トンネル(全長2,920 m、田浦IC - 芦北IC
    2016年(平成28年)現在南九州西回り自動車道で最長のトンネルであり、佐敷太郎峠を貫いている。
  • 乙千屋トンネル(全長170 m、田浦IC - 芦北IC)
  • 花岡トンネル(全長490 m、田浦IC - 芦北IC)
  • 湯治トンネル(全長1,170 m、芦北IC - 津奈木IC)
  • 湯浦トンネル(全長1,090 m、芦北IC - 津奈木IC)
  • 新津奈木トンネル(全長1,848 m、芦北IC - 津奈木IC)
鹿児島県側

橋梁

  • 川内川大橋(薩摩川内水引IC - 薩摩川内高江IC)
  • 大里高架橋(全長1,187 m、串木野IC - 市来IC)
  • 刈敷高架橋(全長644 m、松元IC - 鹿児島西IC)

道路管理者

  • 西日本高速道路
    • 西日本高速道路熊本高速道路事務所(八代JCT - 日奈久IC)
    • 西日本高速道路鹿児島高速道路事務所(市来IC - 鹿児島西IC)
  • 国土交通省
    • 九州地方整備局八代河川国道事務所
    • 九州地方整備局鹿児島国道事務所

交通量

24時間交通量(台) 道路交通センサス

区間 平成17(2005)年度 平成22(2010)年度 平成27(2015)年度
八代JCT - 八代南IC 3,819 5,322 4,497
八代南IC - 日奈久IC 3,541 9,902 4,220
日奈久IC - 田浦IC 調査当時未開通 13,275 12,802
田浦IC - 芦北IC 9,996 10,225
芦北IC - 津奈木IC 調査当時未開通
出水IC - 高尾野北IC
高尾野北IC - 野田IC
野田IC - 阿久根北IC
阿久根北IC - 阿久根IC 調査当時未開通 2,094
薩摩川内水引IC - 薩摩川内高江IC 5,270
薩摩川内高江IC - 薩摩川内都IC 5,143
薩摩川内都IC - 串木野IC 調査当時未開通 13,741 14,993
串木野IC - 市来IC 15,742 15,071
市来IC - 美山IC 5,004 16,346 9,696
美山IC - 伊集院IC 17,389 10,106
伊集院IC - 松元IC 6,975 21,940 12,116
松元IC - 鹿児島西IC 7,395 22,534 12,798
鹿児島西IC - 鹿児島IC/JCT データなし 27,682 26,172

(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

  • 2010年(平成22年)度の調査期間中において有料区間全線では、高速道路無料化社会実験が行われていた。

地理

通過する自治体

出典

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  23. ^ 註:(仮称)鶴川内ICが阿久根ICに名称が決定する以前の西目ICの仮称は阿久根ICであった。
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  32. ^ 阿久根都市計画道路 1・4・2号 阿久根薩摩川内線 概要図 (PDF) (鹿児島県2013年9月17日公表、同年9月24日閲覧)
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  35. ^ “早期開通に期待高まる 南九州西回り自動車道”. 西日本新聞. (2015年2月27日). http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kagoshima/article/152445 2015年3月4日閲覧。 
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  37. ^ 南九州西回り自動車道 『川内隈之城道路』薩摩川内高江IC〜薩摩川内都IC間 開通日時及び開通式のお知らせ - 国土交通省九州地方整備局鹿児島国道事務所、2015年4月27日閲覧。
  38. ^ a b c 一般国道3号(南九州西回り自動車道)川内隈之城道路 (PDF) - 国土交通省 2011年11月13日閲覧。

関連項目

外部リンク