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「国道400号」の版間の差分

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2018年5月29日 (火) 00:02時点における版

一般国道
国道400号標識
国道400号
総延長 226.1 km
実延長 115.4 km
現道 112.5 km
制定年 1982年指定
起点 茨城県水戸市
中央郵便局前交差点
主な
経由都市
茨城県常陸大宮市
栃木県大田原市
福島県南会津郡南会津町
終点 福島県耶麻郡西会津町
黒沢入口交差点(北緯37度34分34.97秒 東経139度39分42.49秒
接続する
主な道路
記法
国道50号
国道118号
国道293号
国道294号
国道461号
国道4号
国道121号
国道289号
国道49号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
(栃木県日光市上三依、2010年8月撮影)国道121号との交点・手前側が重複区間

国道400号(こくどう400ごう)は、茨城県水戸市から福島県耶麻郡西会津町に至る一般国道である。

単独区間の起点は栃木県大田原市の佐原土交差点である。茨城県区間はすべて国道118号、国道293号との重複区間である。

概要

起点である茨城県内では全区間が他路線重複であるため、その存在があまり知られていない。国道121号と重複する区間は、会津西街道である。

当時の栃木県出身衆議院議員渡辺美智雄の「きりばんがいいだろう!」のひとことで400号が割り当てられた経緯がある[要出典]尾頭トンネル塩原側に銅像)。

路線データ

一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。

歴史

  • 1982年昭和57年)4月1日 - 一般国道400号(水戸市 - 福島県耶麻郡西会津町)として指定施行[4]
    • 茨城県区間(水戸市三の丸 - 那珂郡美和村(県境)間の延長50.63km(全線重用)を道路区域に決定[5]

路線状況

バイパス

大田原西那須野バイパス
栃木県大田原市と那須塩原市西那須野地区(旧西那須野町)を現道の南側を迂回する形で建設されたバイパスである。那須塩原市の国道4号と交差する西三島交差点から大田原市の国道461号と交差する美原交差点までの全長約5kmで1989年に着工、2009年3月21日に全線開通した。片側2車線で開通し、総工費は約137億円。大田原市の美原地区には、東武宇都宮百貨店大田原店やヨークベニマルなどの郊外型商業施設の集積が進んでいる。
下塩原バイパス
栃木県那須塩原市関谷と下塩原間の4.6 kmにわたる。異常気象時通行規制区間を約4 km含む現道を3つのトンネルで迂回する計画となっている。2011年9月29日に1つ目のトンネルが開通した。片側1車線で総事業費は150億円。全線開通は2019年度の予定である。
中塩原バイパス
栃木県那須塩原市中塩原と上塩原間の1.6kmにわたる。幅員狭小で屈曲部が多く、歩行設備も不十分であった現道を南側に迂回している。片側1車線で総事業費は22億円。2011年9月29日に全線開通した。
田島バイパス
南会津、下郷町境にある舟鼻峠周辺には自動車の離合が不可能な狭小区間があり冬季閉鎖される区間である。特に峠の北側にある昭和村では、地域で最も高規格な福島県立南会津病院に搬送するため、冬季は下郷町を迂回する必要があり70 - 80かかっていた。バイパスの開通により通年で3,40分まで短縮される見込みである[1]。高野トンネルを含む田島側1.6 kmは、田島ダム建設に伴う付け替えとして1997年(平成9年)9月までに部分供用され、積入山トンネルを含む残り2.3kmが2009年(平成21年)10月16日に開通した。しばらく福島県道346号舟ヶ鼻下郷線・1.3 kmほど走行してから下郷町、昭和村境の舟鼻トンネルで再び国道に復帰するルートが取られていたが、バイパスが供用開始し2011年(平成23年)2月25日に同区間の県道が町道となった[6]
杉峠バイパス
三島町-柳津町・西会津町境の杉峠にある幅員狭小区間の解消と磐越自動車道西会津インターチェンジのアクセス改善のために1990年(平成2年)度事業化、翌年度工事開始された。現在までに三島方1.6 km(名入工区)と西会津方0.3 km(上牛尾工区の一部)が部分供用されている。計画当初、峠は1.7 kmの長大トンネルで通過するとされていたが、その後の地質調査で軟弱地盤であることが分かり、そのままでは莫大な費用がかかるため見直され、現道を修繕して使用することになった。

重複区間

(栃木県日光市上三依、2007年12月撮影)国道352号・国道400号重複区間

福島県と栃木県の県境をまたぐ区間は、国道121号・352号・400号の3連重複区間で、この区間の道路わきには国内でも珍しく、3路線分だけ縦に3つ連なる国道標識が立ち並ぶ[7]

  • 国道118号(水戸市中央郵便局前交差点 - 常陸大宮市東富交差点)
  • 国道349号(水戸市五軒町一丁目 - 水戸市気象台下交差点)
  • 国道293号(常陸大宮市東富交差点 - 那珂川町小川)
  • 国道294号(那珂川町小川 - 大田原市佐良土交差点)
  • 国道461号(大田原市金燈籠交差点 - 美原交差点)
  • 国道352号(日光市上三依ひのえ屋前 - 南会津町早坂交差点)
  • 国道121号(日光市上三依ひのえ屋前 - 南会津町鎌倉崎交差点)
  • 国道289号(南会津町 鎌倉崎交差点 - 風下交差点)
  • 国道401号(昭和村喰丸交差点 - 佐倉交差点)
  • 国道252号(金山町会津川口駅前 - 三島町高清水交差点)

道路施設

トンネル

  • がま石トンネル(栃木県那須塩原市)
  • 尾頭トンネル(那須塩原市 - 日光市、延長1,782 m
  • 高野トンネル(福島県南会津郡南会津町、延長323 m)
  • 積入山トンネル(南会津郡南会津町 - 下郷町、延長1,579 m)
  • 舟鼻トンネル(南会津郡下郷町 - 大沼郡昭和村の舟鼻峠、延長625 m)

橋梁

道の駅

交通量

平日24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)

  • 那須塩原市塩原福渡1164-4 : 10,407

地理

通過する自治体

交差する道路

沿線

脚注

注釈

  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ 2004年10月16日に那珂郡大宮町が1町3村を編入して常陸大宮市発足。
  3. ^ 2005年10月1日に2町が合併して那珂郡那珂川町発足。
  4. ^ 2005年10月1日に大田原市へ編入。
  5. ^ 2005年1月1日に1市2町が合併して那須塩原市発足。
  6. ^ 2006年3月20日に2市2町1村が合併して日光市発足。
  7. ^ 2006年3月20日に1町3村が合併して南会津町発足。
  8. ^ a b c d e f g 2015年4月1日現在

出典

  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. 法令データ提供システム. 総務省行政管理局. 2012年11月20日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (PDF). 道路統計年報2016. 国土交通省道路局. p. 22. 2017年5月4日閲覧。
  3. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. 法令データ提供システム. 総務省行政管理局. 2012年11月12日閲覧。
  4. ^ 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(昭和56年4月30日政令第153号)
  5. ^ 道路の区域決定(昭和57年4月1日 茨城県告示第504号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第7027号: pp. pp.8-9, (1982年4月1日) 
  6. ^ 福島県報 第2261号” (PDF). 告示第93号・94号. 福島県 (2011年2月25日). 2013年12月15日閲覧。
  7. ^ 佐藤健太郎 2014, pp. 176–177.

参考文献

  • 佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社〈講談社現代新書〉、2014年10月20日。ISBN 978-4-06-288282-8 

関連項目

外部リンク