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「トビー (きかんしゃトーマス)」の版間の差分

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== 設定 ==
== 設定 ==
トビーは[[1914年]]にイギリス、[[ストラトフォード (ロンドン)|ストラトフォード]]の[[グレート・イースタン本線|グレート・イースタン鉄道]]に在ったストラトフォード工場にて技師ジェームス・ホールデンにより製造され、当初は[[ノーフォーク]]州[[グレート・ヤーマス]]の鉄道で働いていた<ref name="sodor">「Island of Sodor: Its People, History and Railways」ISBN-10: 0434927627</ref>。その後別の小規模鉄道に移り、この頃に孫たちと鉄道を訪問した[[トップハム・ハット卿]]と知り合う。その後、路線を利用する客が減り鉄道が閉鎖となった際、トップハム・ハット卿により購入され、ノース・ウェスタン鉄道([[ソドー島|ソドー鉄道]])に配属となった。購入のきっかけとして、カウキャッチャー無しで採石場を走行するのが規則違反であることをトーマスが警官から指摘されるというトラブルがあったことが作中で描かれている<ref>第1シリーズ「トーマスとけいさつかん」</ref>。
トビーは[[1914年]]にイギリス、[[ストラトフォード (ロンドン)|ストラトフォード]]の[[グレート・イースタン本線|グレート・イースタン鉄道]]に在ったストラトフォード工場にて技師ジェームス・ホールデンにより製造され、当初は[[ノーフォーク]]州[[グレート・ヤーマス]]の鉄道で働いていた<ref name="sodor">「Island of Sodor: Its People, History and Railways」ISBN 0434927627</ref>。その後別の小規模鉄道に移り、この頃に孫たちと鉄道を訪問した[[トップハム・ハット卿]]と知り合う。その後、路線を利用する客が減り鉄道が閉鎖となった際、トップハム・ハット卿により購入され、ノース・ウェスタン鉄道([[ソドー島|ソドー鉄道]])に配属となった。購入のきっかけとして、カウキャッチャー無しで採石場を走行するのが規則違反であることをトーマスが警官から指摘されるというトラブルがあったことが作中で描かれている<ref>第1シリーズ「トーマスとけいさつかん」</ref>。


トーマスやパーシーの更に下の出力しかない最小出力機関車で長距離走行にも向いていないが、路面区間を走行できる装備を持っている。トップハム・ハット卿に購入されて以降は、路面区間がある路線での貨物列車の牽引や工員輸送の運用に就いた。テレビシリーズでは第5シリーズ以降、仲間のメイビスらと共にファーカーの先の採石場で働いているが、観光客用の貸切列車などいろいろな小編成の牽引もおこなう。普段はヘンリエッタを使っているが、トーマスが他の任務で不在の場合は、彼がアニーとクララベルを牽引したこともある。第8シリーズ「きみならできるよ、トビー」ではエドワードが他の任務で不在の時に、ウェルスワース駅構内の貨車入換えを務めた。また第10シリーズ「トビーのごごのおやすみ」では急行客車を牽いた。
トーマスやパーシーの更に下の出力しかない最小出力機関車で長距離走行にも向いていないが、路面区間を走行できる装備を持っている。トップハム・ハット卿に購入されて以降は、路面区間がある路線での貨物列車の牽引や工員輸送の運用に就いた。テレビシリーズでは第5シリーズ以降、仲間のメイビスらと共にファーカーの先の採石場で働いているが、観光客用の貸切列車などいろいろな小編成の牽引もおこなう。普段はヘンリエッタを使っているが、トーマスが他の任務で不在の場合は、彼がアニーとクララベルを牽引したこともある。第8シリーズ「きみならできるよ、トビー」ではエドワードが他の任務で不在の時に、ウェルスワース駅構内の貨車入換えを務めた。また第10シリーズ「トビーのごごのおやすみ」では急行客車を牽いた。
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== 誕生の経緯 ==
== 誕生の経緯 ==
作者ウィルバート・オードリーが息子クリストファー・オードリーと共に[[1951年]]にグレート・ヤーマスへ旅行した際、ウィルバートがJ70を見て気に入ったことがトビーの誕生へと繋がった<ref>「The Thomas The Tank Engine Man」by Brian Sibley, ISBN 0-434-96909-5 P169</ref>。また、この時にウィルバートの友人テディ・ボストン牧師の手配によりウィルバートとクリストファーはJ70の運転台に乗ることができ、これらの出来事により後年クリストファーはトビーを最も気に入っているキャラクターとして挙げている<ref>「SODOR Reading between The Lines」 ISBN-10: 0954966511</ref>。
作者ウィルバート・オードリーが息子クリストファー・オードリーと共に[[1951年]]にグレート・ヤーマスへ旅行した際、ウィルバートがJ70を見て気に入ったことがトビーの誕生へと繋がった<ref>「The Thomas The Tank Engine Man」by Brian Sibley, ISBN 0-434-96909-5 P169</ref>。また、この時にウィルバートの友人テディ・ボストン牧師の手配によりウィルバートとクリストファーはJ70の運転台に乗ることができ、これらの出来事により後年クリストファーはトビーを最も気に入っているキャラクターとして挙げている<ref>「SODOR Reading between The Lines」 ISBN 0954966511</ref>。


== テレビシリーズでの扱い ==
== テレビシリーズでの扱い ==

2018年5月11日 (金) 01:10時点における版

トビー
汽車のえほん』および
きかんしゃトーマス』のキャラクター
イーオンバレー鉄道ミットン駅にて停車中のトビー
登場(最初) 原作:
汽車のえほん
機関車トービーのかつやく
『トービーとふとっちょの紳士』
人形劇:
きかんしゃトーマス
第1期 21話
『トビーとハットきょう』
作者 ウィルバート・オードリー
声優 川津泰彦(第1期 - 第8期)
坪井智浩(長編第2作以降)
プロフィール
性別 男性
車軸 0-3-0
車体番号 7 
車体色 茶色
形態 路面機関車
テンプレートを表示

トビー英語: Toby the Tram Engine)は、イギリスの幼児向け絵本『汽車のえほん』、またその映像化作品『きかんしゃトーマス』に登場する路面機関車

概要

ウィルバート・オードリー原作の絵本『汽車のえほん』とその映像化作品『きかんしゃトーマスとなかまたち』に登場する、年を召した箱型の木造路面蒸気機関車。ボディの前後にカウキャッチャーがあり、側面に脇板、屋根に鐘が付いている。色は茶色。車体番号は7。一人称は「僕」、二人称は「君」。「ヘンリエッタ」という専用の客車を持っている。映像化作品においては第1シリーズから第21シリーズではレギュラーの立ち位置であった。原作では名前が「トービー」と翻訳されていたが、映像化作品では「トビー」と翻訳された。

日本語未翻訳、未出版の『汽車のえほん』第32巻では名がない兄弟の路面機関車が登場する。

性格

賢くて誠実であり、知識も豊富なため貨車の扱いもよく知っている。誰に対しても優しいが、その一方で、テレビシリーズにおいては、年を召して力が弱いこと等から繊細で心配性である性格が強調されているエピソードも複数ある。 パーシーと協力してトーマスを驚かすなど[1]、作中ではいたずら好きな性格も描かれている。動物が好きで、テレビシリーズでは雪の中取り残された羊[2]や機関庫にやってくるを心配している場面も見られる[3]

設定

トビーは1914年にイギリス、ストラトフォードグレート・イースタン鉄道に在ったストラトフォード工場にて技師ジェームス・ホールデンにより製造され、当初はノーフォークグレート・ヤーマスの鉄道で働いていた[4]。その後別の小規模鉄道に移り、この頃に孫たちと鉄道を訪問したトップハム・ハット卿と知り合う。その後、路線を利用する客が減り鉄道が閉鎖となった際、トップハム・ハット卿により購入され、ノース・ウェスタン鉄道(ソドー鉄道)に配属となった。購入のきっかけとして、カウキャッチャー無しで採石場を走行するのが規則違反であることをトーマスが警官から指摘されるというトラブルがあったことが作中で描かれている[5]

トーマスやパーシーの更に下の出力しかない最小出力機関車で長距離走行にも向いていないが、路面区間を走行できる装備を持っている。トップハム・ハット卿に購入されて以降は、路面区間がある路線での貨物列車の牽引や工員輸送の運用に就いた。テレビシリーズでは第5シリーズ以降、仲間のメイビスらと共にファーカーの先の採石場で働いているが、観光客用の貸切列車などいろいろな小編成の牽引もおこなう。普段はヘンリエッタを使っているが、トーマスが他の任務で不在の場合は、彼がアニーとクララベルを牽引したこともある。第8シリーズ「きみならできるよ、トビー」ではエドワードが他の任務で不在の時に、ウェルスワース駅構内の貨車入換えを務めた。また第10シリーズ「トビーのごごのおやすみ」では急行客車を牽いた。

モデル

トビーは1903年から1921年の間にジェームス・ホールデンにより製造された路面蒸気機関車GERクラスC53蒸気機関車(J70)をモデルとしている。この車輛はウィズベック&アップウェル鉄道で主に貨物や旅客用として運用されたが、ディーゼル機関車のメイビスのモデルである英国鉄道クラス04の運用へ移行する為、1955年を以て引退となった。

誕生の経緯

作者ウィルバート・オードリーが息子クリストファー・オードリーと共に1951年にグレート・ヤーマスへ旅行した際、ウィルバートがJ70を見て気に入ったことがトビーの誕生へと繋がった[6]。また、この時にウィルバートの友人テディ・ボストン牧師の手配によりウィルバートとクリストファーはJ70の運転台に乗ることができ、これらの出来事により後年クリストファーはトビーを最も気に入っているキャラクターとして挙げている[7]

テレビシリーズでの扱い

第1シリーズから第21シリーズまではレギュラーとしての扱いを受け、主役エピソードも複数製作されたが、レギュラーメンバーの中では主役回や出番が少ない方であった。 第22シリーズ以降はレギュラーキャラクターのジェンダーバランスの調整に伴い、準レギュラーへ降格となる。

声優

出典

  1. ^ 『汽車のえほん』第26巻、テレビ版第2シリーズ「ゆうれいきかんしゃ」
  2. ^ 第6シリーズ「トビーとこひつじ」
  3. ^ 第10シリーズ「トビーとあたらしいやね」
  4. ^ 「Island of Sodor: Its People, History and Railways」ISBN 0434927627
  5. ^ 第1シリーズ「トーマスとけいさつかん」
  6. ^ 「The Thomas The Tank Engine Man」by Brian Sibley, ISBN 0-434-96909-5 P169
  7. ^ 「SODOR Reading between The Lines」 ISBN 0954966511