「日光金谷ホテル」の版間の差分
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2018年1月29日 (月) 00:35時点における版
日光金谷ホテル Nikko Kanaya Hotel | |
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ホテル概要 | |
正式名称 | 日光金谷ホテル |
ホテルチェーン | 金谷ホテル |
運営 | 金谷ホテル株式会社 |
所有者 | 金谷ホテル株式会社 |
開業 | 1873年6月[注 1] |
最寄駅 | 東武日光駅、日光駅 |
所在地 | 栃木県日光市上鉢石町1300 |
公式サイト | 公式サイト |
日光金谷ホテル(にっこうかなやホテル、Nikko Kanaya Hotel)は、栃木県日光市上鉢石町にあるホテル。
1873年(明治6年)6月開業。現存する日本最古のリゾートクラシックホテル[広報 1]として、登録有形文化財[注 2]、近代化産業遺産[注 3]に指定されている。
概要
過去には、フランク・ロイド・ライト(1905年)、アインシュタイン博士(1922年)、ヘレン・ケラー(1937年)なども滞在したことがある[3][広報 2]。
本館は、木造一部大谷石造。1936年(昭和11年)の地下を掘り下げて総2階から総3階に増築するという大改造など、これまで数回の増改築を行っている[広報 3][広報 4]。
新館は、1901年(明治34年)に新設された木造2階建て[広報 3]。
別館は、1935年(昭和10年)に新設された木造一部RC造3階建て(設計は久米権九郎)[広報 3][広報 4]。
第二新館は、1961年(昭和36年)に新設された4階建て[広報 4]。
歴史
1873年(明治6年)6月 - 日光東照宮の楽師(笙奏者)金谷善一郎が自宅(四軒町:現・日光市本町)を改造して、外国人向けの民宿として「金谷カッテージ・イン」を開業[注 4]。1878年(明治11年)6月には、イザベラ・バード(イギリスの女性旅行家)も滞在[4]。
1893年(明治26年) - 建築途中のまま放置されていた「三角ホテル」(みかどホテル)を買収。竣工し、「金谷ホテル」と名付けて開業(本館2階建て30室)[広報 2]。
1908年(明治41年) - 自前の水力発電所を設置(1966年(昭和41年)廃止)。
1945年(昭和20年) - 終戦後、米軍に接収される(1952年(昭和27年)解除)。
1968年(昭和43年) - 日光市御幸町に製パン工場を開設し、パンの外販を開始する(現・金谷ホテルベーカリー日光工場)[広報 2]。
1992年(平成4年) - 中禅寺湖畔に中禅寺金谷ホテルを開業するが、建設にともなう借入金が経営を圧迫し債務超過に陥る[5]。
2005年(平成17年) - 創業家が経営から退き、メインバンクの足利銀行が約40億円の債権放棄を行うことで合意し、経営再建にとりかかる[5]。 2005年(平成17年) - 本館・新館・別館・竜宮が登録有形文化財に登録[1]。
2007年(平成19年) - 第17回BELCA賞ロングライフ部門(平成19年度)に選ばれる[広報 3]。
2008年(平成20年)9月5日 - ホテル・イン・ホテルというコンセプトの「オレンジ・スイート」(一室のみ)がオープン[広報 5][6]。
2011年(平成23年)、経営再建が進んだことにより創業者のひ孫にあたる井上槙子が社長に復帰[5]。
2015年(平成27年)3月 - 旧金谷カテッジ・インを金谷ホテル歴史館として一般公開開始。
2016年(平成28年)9月30日 - 東武鉄道が株式の約63%を買収し筆頭株主になる[1][7]。
脚注
注
出典
- ^ a b c 梶山天 (2016年8月31日). “金谷ホテル、東武鉄道子会社に 誘客の相乗効果 関係者、期待の声”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 栃木全県版
- ^ “「談論風発」”. 経済産業省 (2007年12月号). 2011年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月21日閲覧。
- ^ 大成建設 - WEB.LIBRARY.TAISEI Vol.022
- ^ “みちのものがたり 会津西街道 福島県下郷町 すさまじき「奥地」への旅路”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 週末be・e1-2. (2015年10月17日)
- ^ a b c “日光金谷ホテル社長に井上氏 創業家一族復帰で再出発”. 日本経済新聞. (2011年2月26日) 2016年8月30日閲覧。
- ^ トラベルビジョン - 日光金谷ホテルに1室のみの「ホテル・イン・ホテル」、一休など共同で改装
- ^ “東武鉄道、金谷ホテルを傘下に”. 日本経済新聞. (2016年8月30日) 2016年8月30日閲覧。
広報資料・プレスリリースなど一次資料
- ^ 社団法人日本ホテル協会 - ホテル詳細情報
- ^ a b c 金谷ホテルベーカリー - 会社案内
- ^ a b c d BELCA賞 - 日光金谷ホテル
- ^ a b c 金谷ホテル公式サイト - 歴史
- ^ “DESIGN SOLUTION Vol.1 日光金谷ホテル「オレンジスイート」”. TOTO. 2009年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月21日閲覧。
関連項目
- クラシックホテル
- 宿泊施設関連の文化財一覧
- 近代建築
- 近代化遺産
- ヘリテージング100選
- 箱根富士屋ホテル - 1907年(明治40年)に、金谷善一郎の次男・正造が婿養子に入った。
- 鬼怒川温泉ホテル - 1931年(昭和6年)に経営受託
- 日光観光ホテル - 1940年(昭和15年)に経営受託
- 鬼怒川金谷ホテル
- ハゲタカ - 作中に登場するホテルのモデル。
- おくりびと - 脚本を金谷ホテルで書き上げている。