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2018年1月29日 (月) 00:02時点における版
トライフル(Trifle)は、イギリスのデザートで、カスタードやスポンジケーキ、フルーツなどを器のなかで層状に重ねたもの。
語源は中英語からのものと言われており、そこには「気ままなおしゃべり」だったり、残り物またはあり合わせで作ったデザートだから「つまらない物」と言う意味合いがあるという。
クリスマスにも供され、重い食べ物であるクリスマスプディングの軽い代替物とされる場合もある。
作り方
固めのカスタード、フルーツ、スポンジケーキ、フルーツジュース(近年はゼリーで代用することも多い)、泡立てたクリームで作る。以上の材料を層状に重ね、フルーツとスポンジケーキを下に、カスタードとクリームを上にするのが一般的である。
フルーツジュースはケーキを湿らせるのに必要だが、フルーツジュースの代わりにポートワイン、シェリー、マデイラ・ワインなどの洋酒を加える場合がある。シェリーを使ったトライフルはシェリー・トライフルまたはハイ・チャーチ (High Church) などと呼ばれる。
バリエーションの一つとして、冷やす前にスポンジケーキをゼリーに浸すものがある。この二つを適切な分量で組み合わせることで、独特の快い食感が生まれる。
トライフルは味覚だけでなく見た目も工夫しやすく、色鮮やかなフルーツ・ゼリー・ジャム等と、黄色いカスタード・白いクリームのコントラストを利用して飾りつけることが可能である。
類似する料理
クレオール・トライフルまたはロシアン・ケーキと呼ばれるデザートは、トライフルとは異なるが関連性のある料理である。様々なケーキの一部を混ぜて固め、赤ワインやラム酒、シロップ、フルーツジュースなどで湿らせ、冷やして作る。出来上がったものは複雑な色と芳香を示す。ニューオーリンズのパン屋は残り物や失敗した商品からこのようなケーキを作ったことで知られている。
イタリアにはトライフルに似たズッパ・イングレーゼ(イングランド風ディップ)というデザートがある。
歴史
「トライフル」という名称が、砂糖、生姜、ローズウォーターで風味付けされた固いクリームに対して初めて使われたのは、トーマス・ドーソンにより、1596年、英国で出版された「The Good Housewife's Jewel (良き主婦の宝石)」という本で紹介されたレシピである。60年後、卵を加えることと、アルコールに浸したスポンジケーキの上にカスタードを乗せるようにレシピが改良された。
研究によると、フルーツフールとして知られていた同様のデザートから進化し、当初は両方の名前は区別されずに使われていた。
ゼリーを加える作り方は最近なされた変形と考える人もいるが、そのレシピは1747年より知られており、詩人オリバー・ウェンデル・ホームズは1861年にゼリー入りのトライフルについて記述している。