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「食べログ」の版間の差分

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=== 有名レビュアー接待問題 ===
=== 有名レビュアー接待問題 ===
[[週刊文春]][[2017年]]([[平成]]29年)[[6月8日]]発売の[[6月15日]]号において、食べログ内での有名レビュアーが特定の飲食店より過剰接待を受けているとの記事が掲載され、それを受けて同年[[6月11日]]該当レビュアーは食べログ内の全てのレビューを削除もしくは非表示とした<ref>[http://bunshun.jp/articles/-/2822 食べログレビュアー「うどんが主食」が「高評価飲食店」から過剰接待] 文春オンライン 2017年6月8日</ref><ref>[https://www.buzzfeed.com/jp/kensukeseya/taberogu-udon?utm_term=.veLk8wAb6#.bg0ODw20q グルメレビュアー「うどんが主食」が全レビューを削除 週刊文春の報道をうけ] BazzFeedJapn News 2017年6月11日</ref>。</br>
[[週刊文春]][[2017年]]([[平成]]29年)[[6月8日]]発売の[[6月15日]]号において、食べログ内での有名レビュアーが特定の飲食店より過剰接待を受けているとの記事が掲載され、それを受けて同年[[6月11日]]該当レビュアーは食べログ内の全てのレビューを削除もしくは非表示とした<ref>[http://bunshun.jp/articles/-/2822 食べログレビュアー「うどんが主食」が「高評価飲食店」から過剰接待] 文春オンライン 2017年6月8日</ref><ref>[https://www.buzzfeed.com/jp/kensukeseya/taberogu-udon?utm_term=.veLk8wAb6#.bg0ODw20q グルメレビュアー「うどんが主食」が全レビューを削除 週刊文春の報道をうけ] BazzFeedJapn News 2017年6月11日</ref>。<br />
なお、その後に同氏の多くのレビューが修正を加えた上で再掲載された。同氏は今回の騒動について友人の店についてレビューしただけと釈明した上で、「友人の店は誤解を招く恐れがあるので今後一切レビューしない」と述べた。
なお、その後に同氏の多くのレビューが修正を加えた上で再掲載された。同氏は今回の騒動について友人の店についてレビューしただけと釈明した上で、「友人の店は誤解を招く恐れがあるので今後一切レビューしない」と述べた。



2017年8月29日 (火) 00:32時点における版

食べログ(たべログ)とは、カカクコムグループが運営するグルメサイトである。コンセプトは「ランキングと口コミで探せるグルメサイト」。レストランのユーザーによる5段階の評価が掲載されている。2005年3月にサービスを開始[1]

利用者側にとっては参考になる情報を得られる利点がある一方で、飲食店の店主側から記事の削除を求めて裁判を起こされる例も少数ながら発生している。

現行の特徴・システム

食べログは主に4つの機能に分類されている。

食べログ(レストラン)
日本全国の飲食店を中心に基本的に無料で記載している。
ユーザーはアカウント作成すると、レストラン口コミ情報や画像の投稿ができる。口コミは後から修正することもできる。口コミの採点は「料理・味」「サービス」「雰囲気」「CP(コストパフォーマンス)」「酒・ドリンク」の5つの項目で評価され、各店の細やかな傾向をわかりやすく伝えることを目指している。
店舗への口コミ採点は5点満点中3点を基準点としており[2]、ユーザーの口コミ採点により上下変動する(採点に関する厳密な計算式は食べログより公開されていないが、単純平均ではなく加重平均であることを明らかにしている[3])。ユーザー登録してから一定回数以上の投稿を行った後でないと、店舗への採点に反映されず、また極端に低い評価をつけることもできない。
なお、店舗への総合採点が4点以上で且つ影響度の高いレビュアーが記載したレビューは「ピックアップ口コミ」として、各店舗の口コミ一覧表示の一番上の行にて目立つように表示される仕組みがある。
2012年3月1日、「レビューのやらせ問題(後述)」への対策として、点数算出アルゴリズムの大幅な見直しが行われた[4]
食べログお取り寄せ
食べログ(レストラン)と同様にお取り寄せグルメの口コミを投稿することができる。
食べログレビュアー
食べログでは口コミを投稿するユーザーをレビュアーと呼んでおり、レビュアー同士がレストランやお取り寄せ、コミュニティなどでコメントを投稿し、交流できることが特徴となっている。さらに、ランキングやエリア別・ジャンル別でユーザーの好みにあったレビュアーを探すことができる。
食べログコミュニティ
掲示板を利用してグルメに関するさまざまな情報を交換できるサービスになっている。

検閲システム

投稿したコメントが全て掲載されるわけではなく、低評価をつけた口コミなど検閲により表示されないことがある[5]。この為、本サイトはユーザーの意見を正確に反映しておらず、飲食店に対して好意的な意見が掲載されるように配慮されている。また以下のような場合には食べログ側がガイドイラン違反であるとして削除するとしている。

検閲削除される例

  • おいしくない
  • 店員の態度が悪い
  • 接客レベルが低い
  • エアコンが効いていない

など[6]

トラブル

レビューのやらせ

2012年1月4日、ユーザーが自由に投稿できることを悪用した業者によるクチコミを装ったやらせ評価(業者に対して金銭を払えばその対価として5点満点を大量に付けるなど)が行われていたことが発覚した。カカクコムは悪質な業者に対しては法的措置などで排除に力を入れるとしているが、やらせを完全に排除するのは困難であるとも述べている[7][8]。1月5日、この問題を受けて消費者庁景品表示法(不当表示)に基づき調査を行ったが[9]、やらせに関わった業者に対して行政処分を科すのは非常に難しいとの見解を示した[10]。3月1日、カカクコムはやらせ評価への対応策として「食べログ」へのレビューに際して、レビュアーの実在性の確認としてレビュアー任意での携帯電話番号での認証[11]を行うこと、点数算出アルゴリズムの大幅な変更を行ったことを発表した[4]

風評被害

2013年(平成25年)5月8日、ユーザー投稿型の飲食店情報サイト「食べログ」に書き込まれたクチコミで「客が激減した」として、札幌市内の男性が運営会社を相手取り、札幌地方裁判所に提訴した。

この男性は2012年(平成24年)2月、自ら食べログに経営する飲食店の情報を掲載した。ところがそこに「料理が出てくるのが遅い」「おいしくない」と いった批判的なクチコミを書き込まれてしまった。直後に店を訪れる客は激減、男性は食べログが原因と考え、店情報そのものを含めて投稿を削除するようカカクコムに求めたが、「食べログ」が拒否したため、店舗情報の削除、および損害賠償220万円の支払いを求める訴訟に至った[12]

2014年(平成26年)9月4日、札幌地裁は「口コミは営業権の侵害に当たらず、原告の要求を認めれば表現行為や情報が恣意的に制限されることになる」として、男性の請求を棄却した[13]

無断掲載

店側が掲載を望まないにもかかわらず自店が食べログに掲載されたことにより、訴訟に発展した例がある。

  • 2010年(平成22年)9月、佐賀市内の飲食店の店主が、食べログの情報削除を求めて、佐賀地方裁判所民事訴訟を起こした。店主によると、自店が食べログに無断掲載され、その内容が最新情報と異なるというものだった。カカクコム側は、適切な注意喚起を行っているとして、書き込みの削除を拒んだ[14][15]。この一件は、インターネット上のトラブルにおける新形態として話題になったが、2011年1月に両者は和解し、店主は訴訟を取り下げ、カカクコムは、店の情報を削除した。カカクコム側が和解に応じたのは、これが判例となって、訴訟が相次ぐ事態を避けたかった為とも見られている[16]
  • 2014年(平成26年)2月20日には、大阪市内のバーが「食べログ」からの情報削除と330万円の損害賠償を求めて、大阪地方裁判所に提訴した。そのバーは、「秘密の隠れ家」をコンセプトとしており、客にも店の情報を投稿しないよう求めていた。2013年(平成25年)、店側は「食べログ」にバーの情報が掲載されていることを知り、営業方針を伝えて情報削除を求めたが、カカクコム側は「表現の自由」を理由に削除を拒んだため、民事訴訟に発展した[17]2015年(平成27年)2月23日に、同地裁は「削除を拒んだことが違法とはいえない」として、原告の訴えを棄却した[18]

有名レビュアー接待問題

週刊文春2017年平成29年)6月8日発売の6月15日号において、食べログ内での有名レビュアーが特定の飲食店より過剰接待を受けているとの記事が掲載され、それを受けて同年6月11日該当レビュアーは食べログ内の全てのレビューを削除もしくは非表示とした[19][20]
なお、その後に同氏の多くのレビューが修正を加えた上で再掲載された。同氏は今回の騒動について友人の店についてレビューしただけと釈明した上で、「友人の店は誤解を招く恐れがあるので今後一切レビューしない」と述べた。

食べログの点数・ランキング付与の基準として前述の通り「ユーザー影響度」と称する加重平均があり、レビュー数の多いレビュアーの影響が大きいため、報道時点で1000件以上のレビュー数のあった氏の点数に対する影響度は大きく、今回の報道となった。

脚注

  1. ^ 企業沿革”. 株式会社カカクコム. 2016年1月2日閲覧。
  2. ^ ただし、ユーザーが独自で自己の採点の基準となる点数を設定することができるため、各ユーザーのレビューにおいて3点が必ずしも平均的な点数というわけではない。
  3. ^ 食べログ ランキング・点数について
  4. ^ a b 株式会社カカクコム - 企業情報 プレスリリース 2012年03月01日
  5. ^ 食べログヘルプ
  6. ^ 口コミガイドライン
  7. ^ 「食べログ」にやらせ投稿が発覚、運営のカカクコムは悪質業者に対して法的措置も検討
  8. ^ 株式会社カカクコム - 企業情報 プレスリリース 2012年01月05日
  9. ^ 「食べログ」の順位操作 消費者庁が調査 - MSN産経ニュース
  10. ^ 【食べログ問題】 消費者庁処分「難しい」 業界団体には危機感 - MSN産経ニュース
  11. ^ 携帯電話番号での認証を行ったレビュアーには「携帯番号認証済」マークが付与される。
  12. ^ “食べログ「まずい」クチコミに店激怒 「客減った!弁償しろ」裁判はどうなる”. j-CAST (ジェイ・キャスト). (2013年5月9日). http://www.j-cast.com/2013/05/09174764.html?p=all 2016年9月26日閲覧。 
  13. ^ 「食べログ」の情報削除認めず=飲食店側請求棄却-札幌地裁 時事ドットコム 2014年9月4日
  14. ^ 「食べログ」に掲載しないで 佐賀の飲食店経営者が提訴”. MSN産経ニュース. 2010年9月10日閲覧。
  15. ^ うちの店載せないで 佐賀市の飲食店「食べログ」提訴”. 佐賀新聞の情報コミュニティサイト ひびの (2010年9月9日). 2011年12月19日閲覧。
  16. ^ 「食べログ」訴訟、店の要望受け入れ情報削除”. 佐賀新聞の情報コミュニティサイト ひびの (2011年1月15日). 2011年12月19日閲覧。
  17. ^ 秘密の“隠れ家”だから載せるな 大阪のバーが「食べログ」を提訴 MSN産経ニュース 2014年2月20日
  18. ^ 食べログから削除して…「隠れ家バー」敗訴 大阪地裁 朝日新聞 2015年2月23日
  19. ^ 食べログレビュアー「うどんが主食」が「高評価飲食店」から過剰接待 文春オンライン 2017年6月8日
  20. ^ グルメレビュアー「うどんが主食」が全レビューを削除 週刊文春の報道をうけ BazzFeedJapn News 2017年6月11日

関連項目

外部リンク