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1991年5月に[[鹿児島県]][[薩摩郡]][[鶴田町]](現在は[[さつま町]]の一部)で大原豊が採集した標本をもとに、橋本保と初島住彦が新種として発表した<ref>橋本保・初島住彦「[http://ci.nii.ac.jp/naid/110004697373 サカネラン属の新種]」、『筑波実験植物園研究報告』10号、1991年。</ref>。しかしその後は見つからず、環境省は2012年に発表した第4次レッドリストで本種を絶滅種と評価した<ref name="環境省"> [http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=20566&hou_id=15619 植物I(維管束植物)のレッドリスト新旧対照表] 環境省 2012年</ref>。過去に[[千葉県]]の[[清澄山]]で1958年に採集され、[[サカネラン]]として[[国立科学博物館]]に展示されていた標本と<ref>遊川知久「ツクシサカネラン」、『ウォッチング日本の固有植物』、15 - 16頁。</ref>、1966年に[[愛知県]][[東加茂郡]][[旭町 (愛知県東加茂郡)|旭町]](現在は豊田市の一部)で採集されていた標本が<ref>愛知県『[https://www.pref.aichi.jp/kankyo/sizen-ka/shizen/yasei/rdb/pdf/PLANTS/PLANTS02.pdf レッドデータブックあいち2009]』植物編80頁。</ref>、後になって本種と判明した。 |
1991年5月に[[鹿児島県]][[薩摩郡]][[鶴田町]](現在は[[さつま町]]の一部)で大原豊が採集した標本をもとに、橋本保と初島住彦が新種として発表した<ref>橋本保・初島住彦「[http://ci.nii.ac.jp/naid/110004697373 サカネラン属の新種]」、『筑波実験植物園研究報告』10号、1991年。</ref>。しかしその後は見つからず、環境省は2012年に発表した第4次レッドリストで本種を絶滅種と評価した<ref name="環境省"> [http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=20566&hou_id=15619 植物I(維管束植物)のレッドリスト新旧対照表] 環境省 2012年</ref>。過去に[[千葉県]]の[[清澄山]]で1958年に採集され、[[サカネラン]]として[[国立科学博物館]]に展示されていた標本と<ref>遊川知久「ツクシサカネラン」、『ウォッチング日本の固有植物』、15 - 16頁。</ref>、1966年に[[愛知県]][[東加茂郡]][[旭町 (愛知県東加茂郡)|旭町]](現在は豊田市の一部)で採集されていた標本が<ref>愛知県『[https://www.pref.aichi.jp/kankyo/sizen-ka/shizen/yasei/rdb/pdf/PLANTS/PLANTS02.pdf レッドデータブックあいち2009]』植物編80頁。</ref>、後になって本種と判明した。 |
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韓国では2002年に済州島で見つかった個体をもとに |
韓国では2002年に済州島で見つかった個体をもとに''Neottia hypocastanoptica''が発表されたが、後に本種と判明した。<ref>遊川知久「ツクシサカネラン」、『ウォッチング日本の固有植物』、16頁。</ref> |
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== 特徴 == |
== 特徴 == |
2017年8月29日 (火) 00:21時点における版
ツクシサカネラン | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Neottia kiusiana Hashim. et Hatus. | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ツクシサカネラン |
ツクシサカネラン(学名:Neottia kiusiana)は、ラン科に分類される多年草の一種。光合成能力を持たない菌従属栄養植物(腐生植物)である[1]。
分布
大韓民国の済州島に生息する。かつては日本の本州と九州にも分布していた。
1991年5月に鹿児島県薩摩郡鶴田町(現在はさつま町の一部)で大原豊が採集した標本をもとに、橋本保と初島住彦が新種として発表した[2]。しかしその後は見つからず、環境省は2012年に発表した第4次レッドリストで本種を絶滅種と評価した[3]。過去に千葉県の清澄山で1958年に採集され、サカネランとして国立科学博物館に展示されていた標本と[4]、1966年に愛知県東加茂郡旭町(現在は豊田市の一部)で採集されていた標本が[5]、後になって本種と判明した。
韓国では2002年に済州島で見つかった個体をもとにNeottia hypocastanopticaが発表されたが、後に本種と判明した。[6]
特徴
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保全状況評価
日本国内では過去の採集地でも見つかっておらず、絶滅した可能性が高い。
2007年までの環境省レッドリストでは絶滅危惧IA類に指定されていたが、分布情報が報告されなかったため、2012年に絶滅と判断された[3]。
脚注
- ^ 遊川知久「ツクシサカネラン」、『ウォッチング日本の固有植物』(東海大学出版会、2014年)、15頁。
- ^ 橋本保・初島住彦「サカネラン属の新種」、『筑波実験植物園研究報告』10号、1991年。
- ^ a b 植物I(維管束植物)のレッドリスト新旧対照表 環境省 2012年
- ^ 遊川知久「ツクシサカネラン」、『ウォッチング日本の固有植物』、15 - 16頁。
- ^ 愛知県『レッドデータブックあいち2009』植物編80頁。
- ^ 遊川知久「ツクシサカネラン」、『ウォッチング日本の固有植物』、16頁。
参考文献
- 愛知県『レッドデータブックあいち2009』(植物編)、2009年3月。
- 橋本保・初島住彦「サカネラン属の新種」、『筑波実験植物園研究報告』10号、1991年。
- 遊川知久「ツクシサカネラン」、岩科司・海老原淳・編『ウォッチング日本の固有植物』、東海大学出版会、2014年。