「ヴィレッジヴァンガード (書籍・雑貨店)」の版間の差分
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株式会社チチカカにより、中南米やアジア各国の民芸品や雑貨の販売と、これらの地域の衣服デザインを日本向けにアレンジしたオリジナル衣料雑貨の製造・販売を手掛けている。2007年5月グループ入り。[[2016年]][[8月1日]]、金融情報配信会社[[フィスコ]](ジャスダック上場)の親会社である[[ネクスグループ]]に売却した<ref>[http://toyokeizai.net/articles/-/133012 ヴィレッジヴァンガード、大赤字脱却なるか |
株式会社チチカカにより、中南米やアジア各国の民芸品や雑貨の販売と、これらの地域の衣服デザインを日本向けにアレンジしたオリジナル衣料雑貨の製造・販売を手掛けている。2007年5月グループ入り。[[2016年]][[8月1日]]、金融情報配信会社[[フィスコ]](ジャスダック上場)の親会社である[[ネクスグループ]]に売却した<ref>[http://toyokeizai.net/articles/-/133012 ヴィレッジヴァンガード、大赤字脱却なるか 雑貨チチカカを売却でも見えぬ復活の道筋]東洋経済オンライン(2016年08月27日),2016年12月1日閲覧</ref>。 |
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雑貨チチカカを売却でも見えぬ復活の道筋]東洋経済オンライン(2016年08月27日),2016年12月1日閲覧</ref>。 |
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=== ヴィレッジ不動産 === |
=== ヴィレッジ不動産 === |
2016年12月11日 (日) 01:17時点における版
本社(2015年9月) | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | ヴィレヴァン、ヴィレッジ、VV、ビレバン |
本社所在地 |
日本 〒465-0025 愛知県名古屋市名東区上社1丁目901番地 北緯35度10分23.4秒 東経137度0分19.1秒 / 北緯35.173167度 東経137.005306度座標: 北緯35度10分23.4秒 東経137度0分19.1秒 / 北緯35.173167度 東経137.005306度 |
設立 | 1998年(平成10年)5月13日 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 7180001067799 |
事業内容 | 雑貨、書籍、CD等の販売 |
代表者 | 代表取締役会長 菊地敬一 |
資本金 |
22億4248万9千円 (2013年5月31日現在) |
発行済株式総数 | 769万9,400株 |
売上高 |
連結:467億58百万円 単体:363億60百万円 (2016年5月期) |
営業利益 |
連結:▲2億71百万円 単体:694百万円 (2016年5月期) |
経常利益 |
連結:▲3億48百万円 単体:7億9百万円 (2016年5月期) |
純利益 |
連結:▲43億53百万円 単体:▲45億46百万円 (2016年5月期) |
純資産 |
連結:76億89百万円 単体:76億74百万円 (2016年5月期) |
総資産 |
連結:290億33百万円 単体:262億7百万円 (2016年5月期) |
従業員数 |
単体 363名、連結 585名 (2013年5月31日現在) |
決算期 | 5月31日 |
主要株主 |
菊地敬一23.10% |
主要子会社 | 株式会社Village Vanguard Webbed 100% |
外部リンク | http://www.village-v.co.jp/ |
ヴィレッジヴァンガード (Village Vanguard) は、愛知県名古屋市に本社を置く株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション (Village Vanguard Co., Ltd.[1]) によって展開されている書店。「遊べる本屋」をキーワードに、書籍、SPICE(雑貨類)、ニューメディア(CD・DVD類)を融合的に陳列して販売する。[2] JASDAQに上場。 略称は「ヴィレヴァン」「ヴィレッジ」。
歴史
- 1986年12月 - 創業者であり現会長の菊地敬一が「自分が客だったら」という発想で愛知県名古屋市天白区で開店[3]。夫婦で始めた天白区の1号店は中古の農業用の倉庫を利用したロフト風だったが、これは菊地敬一が当時名古屋市内にあった「MGミゼット」と言う喫茶店を訪れた時、倉庫のような大きな空間にMGミゼットの車が置かれた店の雰囲気が気に入り、倉庫を利用した自由で開放的なロフト風の本屋をやりたいと思ったからである。また店名の名前の由来はジャズ好きでもある菊地敬一が当初、本屋でジャズのライブをやるのが夢だったことから、ニューヨークにあるジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」の名から名付けられている。当初ドラムを叩いた時、ドラムの音が倉庫造りの店内にうるさく響いてしまって失敗してしまったため、店でジャズのライブをやるのは断念したが、店名などジャズのBGMを店内で流すなど店の雰囲気は残した[4]。開店当初は本屋なのか何の店か分からない様な店の造りなため、客が全然来なかったが、徐々に客が増え、「変てこで面白い本屋」の口コミで評判が広がり、リピーター客が急増。1988年06月に名古屋市緑区にてプールバーを利用したアメリカのカフェレストランをイメージしたような2号店を開店(すでに閉店してるため、現在は存在しない)し、1993年03月には愛知県長久手町に菊地敬一がやりたかった入口が階段を上がって下るスタイルのEAST店を開店し、1995年には名古屋市名東区に、友人でもある喫茶店「MGミゼット」のマスターから譲ってもらった、MGミゼットのオープンカーやオートバイなどをインテリアとして店内に置いたPAPA店を開店(2014年に閉店)し、1996年には10店舗に拡大。何れも1号店と同様に工場や農業用の倉庫を利用したロフト風スタイルだった。
- 1996年 - 神戸ハーバーランド店を開店し、関西に進出。1997年にはラフォーレ小倉店(九州進出)、札幌店(北海道進出)、リズム店(関東進出)と進出。2000年にはラフォーレ松山店に開店し、四国進出。
- 2002年 - 店舗数が100店突破。
- 2003年02月 - 飲食店事業に参入[5]。
- 2003年04月 - JASDAQ上場。
- 2007年05月 - 中南米やアジア各国の民芸品や雑貨の販売、オリジナル衣料雑貨の製造・販売を手掛けている株式会社チチカカを連結子会社化。
- 2008年08月 - 90か月連続増収を記録[6]。
- 2009年09月 - Village Vanguard(Hong Kong)Limitedを、Era-Bee Limitedと合弁で設立[7]。
- 2010年08月 - 代表取締役を1名増員。創業者の菊地敬一が代表取締役会長に就任。白川篤典が代表取締役社長に就任。
- 2010年10月 - 大阪証券取引所JASDAQ市場、同取引所ヘラクレス市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
- 2011年03月 - 株式会社Village Vanguard Webbed設立。
- 2012年05月 - POSシステムを導入、店舗ごとの販売データをマーケティングに活用。[8]
- 2012年09月 - アウトレット店舗「ヴィンテージヴァンガード」(VINTAGE VANGUARD)をイオンモール名古屋みなとに開店。
- 2012年11月 - 株主優待制度を新設。
- 2013年05月 - 「インターネットで僕らが本当に住みたい部屋を探せるようにする」をコンセプトに、ヴィレッジ不動産を5月7日に公開。
- 2014年03月 - 山形県初の店舗がイオンモール天童に出店。これにより、全都道府県に出店した。2014年(平成26年)3月5日時点では、422店舗。
- 2015年10月 - ニッポン放送にて「VVラジオ」提供開始
特色
店舗
1号店は倉庫を利用したロフト風で始まった。1号店を始め名古屋市内及び愛知県内にあった初期店舗は主に倉庫を利用したロフト風だった。ジュークボックスやビリヤード台などが置かれ、ジャズやブルースなどの音楽、映画、車、オートバイ、登山関連、アメリカンカウンターカルチャー、マニアックなコミックなど普通の書店ではあまり見かけないような趣味性の高い本、BRUTUSやモノ・マガジンなどの雑誌から、色んな雑貨を扱っていた[9]。また当時、社員やアルバイト店員は元は客であった。書籍以外にも幅広い雑貨を扱う複合型書店。売れ筋商品と共に趣味性の高い商品を中心に扱う。商品は担当者の裁量による装飾的な陳列をされ、店舗ごとに異なったレイアウトになっている。後述するPOPや陳列方法で来店意欲を高めている。下北沢店や吉祥寺店などはサブカルチャーの殿堂のような佇まいで、ヴィレッジを象徴する店舗と言われる。現在はショッピングモールを中心にテナント出店を進めている。
特徴的な仕入れ法
かつては「POS無し、値引きなし」を標榜し、担当者の経験を頼りに仕入れを行い、大量仕入れによる値引きは行われないという方式が取られていた。2012年5月からはPOSシステムが導入され、店舗ごとの販売データをマーケティングに活用している。[10]
書籍
書籍販売が主業ではあるが、売上げの割合では多くない。店舗にもよるが、書籍は全売上げの3割[11]までに留まっている。一般的な書店と違い、新刊、雑誌の類を極力置かず、各部門の担当者の嗜好による仕入れが行われ、「遊べる本屋」を体現する一面となっている[12]。サンクチュアリ・パブリッシング、幻冬舎、いろは出版等の大手出版社以外の書籍が多く扱われる傾向がある。通常の書店と同じく、取り寄せ注文が可能。
雑貨
CDを含めた雑貨は、全売上げの7割以上を占める重要な取り扱い商品である。加えて、書籍とは違い粗利率が高い商品も多く、一般的な書籍専門店よりも収益性が高い要因ともなっている。
インテリア、アパレル、菓子、玩具などを扱い、幼児から高齢者まで幅広い顧客へ普段見ることのない商品を提供する。取り扱う商品は、高級嗜好よりもキッチュな物を売りにしているものが多い。
POP
黄色地に緑色の縁取り、右下にロゴマークの入った専用の用紙に描かれた独特のユーモラスな文章で商品の特徴を端的に説明する。このPOPはヴィレヴァンの最も特徴的な一面であり、商品を高く評価するものからdisるものまでさまざまで非常に人気がある。提示される内容は、商品を見た担当者の印象に基づく。 菊地敬一は1号店を始める前からPOPが決め手になると考え、どの様に商品を陳列して商品を伝えるのかに注力していた。POPは全て菊地が書くのではなく社員に任せ、「とにかく面白い事を書いて、楽しく儲けよう」とだけ伝えている。菊地敬一曰く、心に響くPOP を書くコツは「短く・考えるな・書を入れろ」で、多少ふざけていてもポイントをついて、商品の説明がきちんとしていればいいとしている。また創設当初、まずくて食べられないようなアメリカのお菓子を店に置いた時、半ばやけくそで「まずい!めちゃくちゃまずくて罰ゲーム用」と書いたら飛ぶように売れたという[13]。
新業態
株式会社Village Vanguard Webbed
オンライン事業の株式会社ヴィレッジヴァンガードウェブベッド(Village Vanguard Webbed)を設立[14]。
ヴィレッジヴァンガードダイナー
業態の多角化を企図して、2003年(平成15年)2月に飲食店事業に参入[15]。東京都杉並区の阿佐ケ谷駅前にハンバーガーショップ「ヴィレッジヴァンガードダイナー」1号店をオープン。2016年(平成28年)12月現在、吉祥寺、荻窪、西荻窪、代田、町田、越谷レイクタウン、横浜の計7店舗がある。
new style
アパレル、時計、雑貨等の店舗。テーマは「大人になっても遊びたい!!」
QK
2006年(平成18年)3月に子供向け絵本・玩具・DVDや母親向け育児書などを組み合わせたファミリー層向けの新業態の店舗「QK」をイオンナゴヤドーム前ショッピングセンター(現・イオンモールナゴヤドーム前)に開店。
ヴィンテージヴァンガード
2012年(平成24年)9月15日に、主に「売れ残り品」や「仕入れたのにほとんど売れなかった商品」を格安で販売するアウトレット店舗「ヴィンテージヴァンガード」(VINTAGE VANGUARD)をイオンモール名古屋みなとに開店。尚「ヴィレッジヴァンガードアウトレット」「ヴィレッジヴァンガードZ」といった名称のアウトレット店舗も出店している。
チチカカ
株式会社チチカカにより、中南米やアジア各国の民芸品や雑貨の販売と、これらの地域の衣服デザインを日本向けにアレンジしたオリジナル衣料雑貨の製造・販売を手掛けている。2007年5月グループ入り。2016年8月1日、金融情報配信会社フィスコ(ジャスダック上場)の親会社であるネクスグループに売却した[16]。
ヴィレッジ不動産
2013年(平成25年)5月7日に「インターネットで僕らが本当に住みたい部屋を探せるようにする」をコンセプトに、株式会社Village Vanguard Webbedによって運営開始。2015年9月に株式会社シースタイルへ事業譲渡。[17]
関連書籍
- 永江朗著 『菊地君の本屋』アルメディア、1994年、ISBN 4900913022 (創業期のルポルタージュ)
- 菊地敬一著 『ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を』新風舎、2005年、ISBN 4797499621(エッセイ集)
- 山口いづみ著 『アカンサス』集英社(マーガレットコミックス)(v.v本店を模した雑貨屋「アカンサス」が舞台の漫画)
関連項目
- よゐこらぼ
- ブックショップ大和田 - 俳優の大和田伸也と大和田獏の兄大和田康司が1977年から経営していた名古屋市名東区にかつて存在していた本屋。東京の出版社に勤めていた大和田康司の後輩でもあった菊地敬一が「ヴィレッジヴァンガード」を始める以前に、出版社を脱サラして大和田康司の誘いで名古屋の「ブックショップ大和田」に入社し、陳列の仕方など本屋のノウハウを学んで働き、1980年に2号店の店長を任され、大和田康司から自分で自由に好きなように2号店を経営していいと言われ、木造りのカントリー調の外見の店に仕上げたり、車やアウトドアなど趣味性の高い本やBGMにジャズを流したり、雑貨を置くなど、後の「ヴィレッジヴァンガード」の経営で生かされる切っ掛けとなった。
脚注・出典
- ^ (株)ヴィレッジヴァンガードコーポレーション第24期有価証券報告書
- ^ “会社概要”. 2015年2月10日閲覧。
- ^ 「ヴィレッジヴァンガードコーポレーション、書籍・雑貨販売(新進気鋭)」 日本経済新聞2005年5月2日朝刊、11ページ
- ^ ウェアハウススタイル(エイ出版社、2015年)69ページ
- ^ 「ヴィレッジV、不況でも健闘――現場に裁量、創意工夫導く(マネジメントスキル)」 日経産業新聞2009年3月12日、20ページ
- ^ 「ヴィレッジヴァンガード、9月1.4%減、増収90ヵ月で途切れる。」 日本経済新聞2008年10月4日地方経済面(中部)、7ページ
- ^ 「ヴィレッジヴァンガード、海外1号店、11月にも香港に。」日本経済新聞2009年8月15日朝刊、10ページ
- ^ ヴィレッジヴァンガードコーポがPOS戦略で個性化、全390店に導入へ 中部経済新聞 2012年 8月11日 [1]
- ^ ウェアハウススタイル(エイ出版社、2015年)
- ^ ヴィレッジヴァンガードコーポがPOS戦略で個性化、全390店に導入へ 中部経済新聞 2012年 8月11日 [2]
- ^ 2007年5月期で、18.3%、2008年5月期で15.6%、2009年5月期で13.5%といった具合に現在では3割以下となっている。
- ^ 「ユニークな品ぞろえの書店、ヴィレッジヴァンガード――文句があるか(異能経営)」 日経流通新聞1999年9月28日、28ページ
- ^ ウェアハウススタイル(エイ出版社、2015年)
- ^ 会社概要 沿革 [3]
- ^ 「ヴィレッジV、不況でも健闘――現場に裁量、創意工夫導く(マネジメントスキル)」 日経産業新聞2009年3月12日、20ページ
- ^ ヴィレッジヴァンガード、大赤字脱却なるか 雑貨チチカカを売却でも見えぬ復活の道筋東洋経済オンライン(2016年08月27日),2016年12月1日閲覧
- ^ ニュースリリース 2015.09.15 [4]