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| title=沖永良部島におけるオリイオオコウモリ''Pteropus dasymallus inopinatus''の初記録と生息確認 |
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2016年11月15日 (火) 14:58時点における版
折居 彪二郎(おりい ひょうじろう、1883年7月15日 - 1970年4月27日)は、日本の鳥獣標本採集家[1]。
人物
1883年7月15日[2](折居彪二郎研究会 2013)、新潟県生まれ[1]。1899年に函館へ、次いで1913年に苫小牧へ移り住んだ。1906年10月、大英博物館嘱託採集員マルコム・プレイフェア・アンダーソンの助手として、日本各地ならびに朝鮮中央部で標本用鳥獣の採集にあたり(苫小牧市 1989)、以降、1936年まで、おもに山階芳麿など鳥類学者の依頼により、日本国内のみならず、当時の満州、樺太、千島、台湾、南洋諸島などで標本の採集に従事した[1][3][4](苫小牧市 1989)(苫小牧市 1990)。
山階芳麿は折居について、「射撃もうまく、標本作りも天才的にうまかった」と記している[3]。折居が採集した標本は、6000種以上に及ぶとされ、鳥類10種、哺乳類7種の学名に「Orii(オリイ)」の名が冠されている[1]。
献名された鳥獣類
- Pteromys volans orii Kuroda, 1960:エゾモモンガ(亜種名)
- Crocidura orii Kuroda, 1924:オリイジネズミ
著書
- 齋藤郁子; 嵩原建二『折居彪二郎資料「琉球及び大隅列島採集日誌(1921)」』沖縄大学地域研究所〈沖縄大学地域研究所地域研究叢書 1〉、2003年 。2013年5月12日閲覧。
- 齋藤郁子; 嵩原建二『折居彪二郎資料「琉球採集日誌」1936年』沖縄大学地域研究所〈沖縄大学地域研究所地域研究叢書 3〉、2004年 。2013年5月12日閲覧。
参考文献
- 船越公威; 大沢夕志; 大沢啓子 (2006), “沖縄島周辺島嶼のオリイオオコウモリPteropus dasymallus inopinatusの分布, 特に与論島における生息確認と若干の生態的知見について”, 哺乳類科学 (日本哺乳類学会) 46 (1): 29-34
- 船越公威; 大沢夕志; 大沢啓子 (2012), “沖永良部島におけるオリイオオコウモリPteropus dasymallus inopinatusの初記録と生息確認”, 哺乳類科学 (日本哺乳類学会) 52 (2): 179-184
- 北海道大学農学部博物館 (2001), 折居彪二郎氏採集動物標本目録, 北海道大学農学部博物館資料目録, 札幌: 北海道大学農学部博物館 2013年5月12日閲覧。
- 加藤克 (2004), “近代生物学に貢献した動物採集家 折居彪二郎”, モーリー, ヴィジュアル 生物学者小伝(6) (北海道新聞社) 11: 74-81
- 加藤克; 市川秀雄 (2001), “折居彪二郎採集標本の歴史的検討”, 北海道大学農学部博物館研究紀要 1: 1-18
- 加藤克; 市川秀雄 (2007), “折居彪二郎雲南鳥類写生図とその標本について”, 北大植物園研究紀要 7: 1-34
- 加藤克; 市川秀雄 (2008), [ttp://ci.nii.ac.jp/naid/120000947258/ “折居彪二郎雲南写生図とその標本について(補遺)”], 北大植物園研究紀要 8: 15-33
- Motokawa, M.; Abe, H. (2008), In IUCN 2013, “Crocidura orii”, IUCN Red List of Threatened Species. Version.2013.1. Downloaded on 18 July 2013 (IUCN) 2013年7月18日閲覧。
- 中本敦; 佐藤亜希子; 金城和三; 伊澤雅子 (2009), “沖縄諸島におけるオリイオオコウモリの分布と生息状況”, 哺乳類科学 (日本哺乳類学会) 49 (1): 53-60
- 説田健一; 齊藤郁子 (2003), “折井彪二郎から柳原要二への書簡について”, 岐阜県博物館調査研究報告 24: 17-27
- 説田健一; 齊藤郁子 (2007), “折居彪二郎資料「満州採集日誌(1935)”, 岐阜県博物館調査研究報告 28: 13-57
- 説田健一; 齊藤郁子 (2009), “折居彪二郎資料「樺太鳥類ニ就テ(1926)」(1)”, 岐阜県博物館調査研究報告 30: 1-22
- 説田健一; 齊藤郁子 (2010), “折居彪二郎資料「樺太鳥類ニ就テ(1926)」(2)”, 岐阜県博物館調査研究報告 31: 13-32
- 説田健一; 齊藤郁子; 鷲田善幸 (2006), “折居彪二郎資料「台湾採集日誌(1932)」”, 岐阜県博物館調査研究報告 27: 1-49
- 苫小牧市 (1989年12月), “「鳥獣採集家 折居彪二郎」(上)ー彪二郎の人生を変えたアンダーソンとの出会いー”, 広報とまこまい, とまこまい博物誌20 (苫小牧市: 苫小牧市役所)
- 苫小牧市 (1990年1月10日), “「鳥獣採集家 折居彪二郎」(下)ー三十二年間の採集行で百七十種の新種を発見ー”, 広報とまこまい, とまこまい博物誌21 (苫小牧市: 苫小牧市役所)
外部リンク
- 苫小牧民報 (2013-05-09), 鳥獣採集家・折居彪二郎氏 生誕130年で全集発刊へ【苫小牧】, 苫小牧市 2013年5月12日閲覧。
- 折居彪二郎研究会 (2013), 鳥学を支えた男 折居彪二郎, 苫小牧市: 一耕社出版 2013年7月15日閲覧。
出典・脚注
- ^ a b c d 苫小牧民報 2013
- ^ 国立国会図書館(NDL)典拠データ検索
- ^ a b 山階芳麿 (1979年5月6日). “山階芳麿 私の履歴書 第11回 鳥類標本採集 妻も同行して北へ南へ "名人"折居氏を嘱託に頼む”. 日本経済新聞 2013年5月12日閲覧。
- ^ “折居彪二郎氏採集略年表” (PDF). 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園. 2013年5月12日閲覧。