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公開二週目の[[3月18日]]には、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ作品としては『アナと雪の女王』『ベイマックス』に続き3作連続で興行収入5億ドルを突破し<ref>{{cite web|url=http://deadline.com/2016/03/zootopia-to-cross-500m-globally-today-1201722585/|title=‘Zootopia’ To Cross $500M Globally Today(ズートピアが本日付で5億ドルを突破)|author=Anita Busch|work=''[[Deadline.com]]''|date=March 18, 2016|accessdate=March 19, 2016}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.forbes.com/sites/scottmendelson/2016/03/18/box-office-disneys-zootopia-tops-500m-worldwide/#1800ef3b3002|title=Box Office: Disney's 'Zootopia' Tops $500M Worldwide(興行収入:ディズニー・ズートピアが全世界で5億ドルを記録しトップに)|author=Scott Mendelson|work=[[Forbes]]|date=March 18, 2016|accessdate=March 19, 2016}}</ref>、同年4月5日には、同年に北米で公開された映画の中では初めて興行収入が8億ドルを越え<ref name="Toon">{{cite web|url=http://deadline.com/2016/04/zootopia-crosses-800-million-worldwide-box-office-1201732382/|title=‘Zootopia’ Hops To $800M+ Global; Top 2016 Grosser Still Has Play To Come(『ズートピア』8億ドル突破へ"ホップ"!)|author=Nancy Tartaglione and Anita Busch|work=''[[Deadline.com]]''|date=April 5, 2016|accessdate=April 6, 2016}}</ref>、4月24日には更に9億ドル突破を果たした<ref name="Overseas19thOpening">{{cite web|url=http://deadline.com/2016/04/the-jungle-book-huntsman-winters-war-zootopia-batman-superman-international-box-office-weekend-results-1201742754/|title=‘Jungle Book’ A $337M Offshore Beast As ‘Huntsman’ Musters $80M; ‘Zootopia’ Tops $900M Global – Intl B.O. Update(国際興行収入最新情報:ジャングルブックは3億3700万、ハンツマンは8000万、ズートピアが9億で全世界トップ)|author=Nancy Tartaglione|work=''[[Deadline.com]]''|date=April 24, 2016|accessdate=April 25, 2016}}</ref>。6月5日には10億ドルを突破した。この記録は、アニメーション映画としては史上4番目、ディズニー映画としては11番目(ディズニーアニメーション映画では3番目)、そして歴代全映画の中では26番目となる<ref name="1billion">{{cite web|url=http://deadline.com/2016/06/zootopia-passes-one-billion-worldwide-box-office-disney-1201767542/ |title=‘Zootopia’ Hops Past $1B Global Box Office; Disney’s 11th Time Over The Mark(『ズートピア』遂に10億ドル超えへ「ホップ」!ディズニー史上11番目)|author=Nancy Tartaglione|work=''[[Deadline.com]]''|date=June 5, 2016|accessdate=June 5, 2016}}</ref>。 |
公開二週目の[[3月18日]]には、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ作品としては『アナと雪の女王』『ベイマックス』に続き3作連続で興行収入5億ドルを突破し<ref>{{cite web|url=http://deadline.com/2016/03/zootopia-to-cross-500m-globally-today-1201722585/|title=‘Zootopia’ To Cross $500M Globally Today(ズートピアが本日付で5億ドルを突破)|author=Anita Busch|work=''[[Deadline.com]]''|date=March 18, 2016|accessdate=March 19, 2016}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.forbes.com/sites/scottmendelson/2016/03/18/box-office-disneys-zootopia-tops-500m-worldwide/#1800ef3b3002|title=Box Office: Disney's 'Zootopia' Tops $500M Worldwide(興行収入:ディズニー・ズートピアが全世界で5億ドルを記録しトップに)|author=Scott Mendelson|work=[[Forbes]]|date=March 18, 2016|accessdate=March 19, 2016}}</ref>、同年4月5日には、同年に北米で公開された映画の中では初めて興行収入が8億ドルを越え<ref name="Toon">{{cite web|url=http://deadline.com/2016/04/zootopia-crosses-800-million-worldwide-box-office-1201732382/|title=‘Zootopia’ Hops To $800M+ Global; Top 2016 Grosser Still Has Play To Come(『ズートピア』8億ドル突破へ"ホップ"!)|author=Nancy Tartaglione and Anita Busch|work=''[[Deadline.com]]''|date=April 5, 2016|accessdate=April 6, 2016}}</ref>、4月24日には更に9億ドル突破を果たした<ref name="Overseas19thOpening">{{cite web|url=http://deadline.com/2016/04/the-jungle-book-huntsman-winters-war-zootopia-batman-superman-international-box-office-weekend-results-1201742754/|title=‘Jungle Book’ A $337M Offshore Beast As ‘Huntsman’ Musters $80M; ‘Zootopia’ Tops $900M Global – Intl B.O. Update(国際興行収入最新情報:ジャングルブックは3億3700万、ハンツマンは8000万、ズートピアが9億で全世界トップ)|author=Nancy Tartaglione|work=''[[Deadline.com]]''|date=April 24, 2016|accessdate=April 25, 2016}}</ref>。6月5日には10億ドルを突破した。この記録は、アニメーション映画としては史上4番目、ディズニー映画としては11番目(ディズニーアニメーション映画では3番目)、そして歴代全映画の中では26番目となる<ref name="1billion">{{cite web|url=http://deadline.com/2016/06/zootopia-passes-one-billion-worldwide-box-office-disney-1201767542/ |title=‘Zootopia’ Hops Past $1B Global Box Office; Disney’s 11th Time Over The Mark(『ズートピア』遂に10億ドル超えへ「ホップ」!ディズニー史上11番目)|author=Nancy Tartaglione|work=''[[Deadline.com]]''|date=June 5, 2016|accessdate=June 5, 2016}}</ref>。 |
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全世界では『[[シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ]]』に次ぎ2016年中2番目の興行収入を上げており、アニメーション映画としては1位<ref name="worldgross">{{cite web|url=http://www.boxofficemojo.com/yearly/chart/?view2=worldwide&yr=2016|title=2016 WORLDWIDE GROSSES(2016年全世界興行収入)|work=[[Box Office Mojo]]|accessdate=May 18, 2016}}</ref>である。また、歴代でも同スタジオ作品としては『アナ雪』に次ぎ2番目の全世界収入<ref name="Toon" /><ref>{{cite web|url=http://www.forbes.com/sites/scottmendelson/2016/05/08/box-office-captain-america-hits-678m-worldwide-as-zootopia-crosses-950m/#68d0fa336da2|title=Box Office: 'Captain America' Hits $678M Worldwide As 'Zootopia' Crosses $950M(ズートピア9億5000万突破の裏でキャプテン・アメリカも6億7800万記録)|author=Scott Mendelson|work=[[Forbes]]|date=May 8, 2016|accessdate=May 8, 2016}}</ref>、全アニメ映画としては4位<ref>{{cite web|url=http://www.boxofficemojo.com/genres/chart/?id=animation.htm|title=Animation(興行収入:アニメ)|work=[[Box Office Mojo]]|accessdate=May 1, 2016}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.boxofficemojo.com/genres/chart/?id=computeranimation.htm|title=Animation - Computer(興行収入:コンピューター製作アニメーション)|work=[[Box Office Mojo]]|accessdate=May 1, 2016}}</ref>、原作映画(小説などの原作や前作を持たない映画)としては『[[アバター (映画)|アバター]]』に続き2位<ref>{{cite web|url=http://www.forbes.com/sites/scottmendelson/2016/05/08/box-office-captain-america-hits-678m-worldwide-as-zootopia-crosses-950m/#68d0fa336da2|title=Box Office: 'Captain America' Hits $678M Worldwide As 'Zootopia' Crosses $950M(ズートピア9億5000万突破の裏でキャプテン・アメリカも6億7800万記録)|author=Scott Mendelson|work=[[Forbes]]|date=May 8, 2016|accessdate=May 8, 2016}}</ref>、更に全映画の中でも26位の成績となっている<ref name="1billion />。 |
全世界では『[[シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ]]』に次ぎ2016年中2番目の興行収入を上げており、アニメーション映画としては1位<ref name="worldgross">{{cite web|url=http://www.boxofficemojo.com/yearly/chart/?view2=worldwide&yr=2016|title=2016 WORLDWIDE GROSSES(2016年全世界興行収入)|work=[[Box Office Mojo]]|accessdate=May 18, 2016}}</ref>である。また、歴代でも同スタジオ作品としては『アナ雪』に次ぎ2番目の全世界収入<ref name="Toon" /><ref>{{cite web|url=http://www.forbes.com/sites/scottmendelson/2016/05/08/box-office-captain-america-hits-678m-worldwide-as-zootopia-crosses-950m/#68d0fa336da2|title=Box Office: 'Captain America' Hits $678M Worldwide As 'Zootopia' Crosses $950M(ズートピア9億5000万突破の裏でキャプテン・アメリカも6億7800万記録)|author=Scott Mendelson|work=[[Forbes]]|date=May 8, 2016|accessdate=May 8, 2016}}</ref>、全アニメ映画としては4位<ref>{{cite web|url=http://www.boxofficemojo.com/genres/chart/?id=animation.htm|title=Animation(興行収入:アニメ)|work=[[Box Office Mojo]]|accessdate=May 1, 2016}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.boxofficemojo.com/genres/chart/?id=computeranimation.htm|title=Animation - Computer(興行収入:コンピューター製作アニメーション)|work=[[Box Office Mojo]]|accessdate=May 1, 2016}}</ref>、原作映画(小説などの原作や前作を持たない映画)としては『[[アバター (映画)|アバター]]』に続き2位<ref>{{cite web|url=http://www.forbes.com/sites/scottmendelson/2016/05/08/box-office-captain-america-hits-678m-worldwide-as-zootopia-crosses-950m/#68d0fa336da2|title=Box Office: 'Captain America' Hits $678M Worldwide As 'Zootopia' Crosses $950M(ズートピア9億5000万突破の裏でキャプテン・アメリカも6億7800万記録)|author=Scott Mendelson|work=[[Forbes]]|date=May 8, 2016|accessdate=May 8, 2016}}</ref>、更に全映画の中でも26位の成績となっている<ref name="1billion" />。 |
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=== 北米 === |
=== 北米 === |
2016年11月15日 (火) 12:54時点における版
ズートピア | |
---|---|
Zootopia | |
英語版ロゴ | |
監督 |
リッチ・ムーア バイロン・ハワード ジャレド・ブッシュ(共同監督) |
脚本 |
ジャレッド・ブッシュ フィル・ジョンストン |
原案 |
バイロン・ハワード リッチ・ムーア ジャレド・ブッシュ ジョシー・トリニダード ジム・リアドン フィル・ジョンストン ジェニファー・リー |
製作 | クラーク・スペンサー |
製作総指揮 | ジョン・ラセター |
出演者 |
ジニファー・グッドウィン ジェイソン・ベイトマン イドリス・エルバ |
音楽 | マイケル・ジアッチーノ |
主題歌 |
英語版 シャキーラ「Try Everything」 日本語版 Dream Ami「トライ・エヴリシング」[1] |
編集 |
ファビアンヌ・ローリー ジェレミー・ミルトン |
製作会社 |
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ |
配給 | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
公開 |
2016年3月4日 2016年4月23日[2] |
上映時間 | 108分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $150,000,000 [3] |
興行収入 |
$1,023,057,009[4] $341,264,012[4] ¥7,600,000,000[5] |
『ズートピア』(原題:Zootopia)は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオによる、2016年のアメリカ合衆国の3Dコンピュータアニメーション、バディ・コメディ・ミステリー・アドベンチャー映画である[6]。
概要
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオとしては『ベイマックス』に次ぎ、1937年公開の『白雪姫』から数えて第55作目となる作品で、動物の手で築かれ、肉食動物と草食動物が共に暮らす大都会「ズートピア」を舞台に、夢を信じる新米ウサギ警察官ジュディ・ホップスと、夢を忘れたキツネ詐欺師ニック・ワイルドの2人を主人公に据え、連続行方不明事件を解決する中で変わってゆく2人の関係を軸に、その中であぶり出される人種差別や欺瞞などといった大都市の社会問題を描いている[7]。
制作陣は、エグゼクティブ・プロデューサーにジョン・ラセター、プロデューサーにクラーク・スペンサー、監督に『塔の上のラプンツェル』のバイロン・ハワード、『シュガー・ラッシュ』のリッチ・ムーア、助監督にはジャレド・ブッシュと、ディズニーのみならずアメリカのアニメ製作において数々の業績を残してきた人物が起用された他、劇中の音楽は『カールじいさんの空飛ぶ家』でアカデミー賞を獲ったマイケル・ジアッチーノが担当する。構想はバイロン・ハワードが『ロビンフッド』(ディズニーが1973年に製作した映画)のような作品を作りたいと考えたことに始まり[8]、2013年の製作発表後より、150億円の費用が投じられ、技術改良と長期のフィールドワーク、度重なる脚本の変更を経て、2016年2月7日にハリウッドのエル・キャピタン劇場でプレミアが行われた。その後ベルギーでの同年2月10日上映を皮切りに、同年3月4日には北米を始めとする世界各地で上映が開始された。日本ではゴールデンウィークに合わせて同年4月23日より公開された[9][10]。
同時期に公開された『カンフー・パンダ3』『スーパーマン vs バットマン ジャスティスの誕生』が全世界において数々の記録を更新する中、本作もそれに肩を並べ、2016年6月時点での興行収入は全世界で10億ドルを突破し、同年に公開された映画としては全世界興行収入2位を記録している[11]。日本においても、国内で人気を誇る『名探偵コナン』シリーズの劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢』を公開3週目にして抜き、それ以降も動員数の増加が続くなど、異例の傾向を見せた[12][13]。公開からちょうど2ヶ月の6月23日には、興収70億円を突破、また最終興行成績も76億円となり、同年に国内で公開された映画としては9月20日に『君の名は。』が記録を突破するまで3ヶ月にわたり1位の座に付いた[14][15]。
世界観
本作では、動物[補 1]が進化し、動物が高度な文明を築いた世界が舞台となっている[16]。その中でもタイトルになっている「ズートピア」は肉食動物と草食動物が共存する巨大都市で、製作に当たっては各種専門家の手を借り、「動物が造り上げた都市」として大小様々な種類の動物が暮らせるよう細かな設定が作られている。擬人化された動物の登場人物はスマートフォンを使い、自動車を運転する。このほか、ストーリーに関わる要素として脱税[17]や免許センター[18][19]、朝夕の交通渋滞[20]といった概念も存在し、大いに現実味を帯びた舞台設定を持っている[16]。
ズートピアという街を特徴付ける設定が、「市内は気候や暮らす動物のために12のエリアに分けられている」というもので、その中でもサハラ・スクエア、ツンドラ・タウン、レインフォレスト地区、リトル・ローデンシア、サバンナ・セントラルの5つが作中に登場する。
- サハラ・スクエア(Sahara Square)
砂漠の動物たちが暮らすエリアで、地域の中心部はモンテカルロとドバイを元にデザインされている。砂漠の暑い昼間を避けて夜行性となる動物たちのためにカジノ付きホテルなどのナイトアクティビティを充実させているという設定で、街の見た目やネオンには赤や橙色などといった暖色系の色合いが用いられている。オープニングには巨大なヤシの木を模したホテルが登場するほか、その他の地形や建物は砂丘と砂城をモチーフにした構造物で構成されている[21]。後述のツンドラ・タウンと隣接しているが、境界の壁には大きな空調設備を有し、ツンドラ・タウンを冷やした廃熱でサハラ・スクエアを熱するという設定になっている[22]。
- ツンドラ・タウン(Tundratown)
寒冷地域の動物たちが暮らすエリア。ロシア建築を模したタマネギ状のドームを持つ建物や、ホッキョクグマの住処である氷の洞窟をモデルにした氷雪マンション、動く歩道の代わりとなる流氷ブロックがあり、そのほとんどが雪と氷によって構築されている。降雪量を降雪機により周期的に調節することで気候を調整し、決して雪が溶けないように設計されている他、街の彩りはCGデザイナーにより巧みに配置されたネオンサインで賄われる。プロダクション・デザイナーのデヴィッド・ゲッツによると、作中の登場人物でマフィアのボスであるミスター・ビッグに触発されてイメージを作り上げたという。 サハラ・スクエアとの境界には巨大な空調の壁が配置される(前述)[22][23]。
- レインフォレスト地区(Rainforest District)
その名の通り、熱帯雨林をモデルとしたエリア。川から吸水して湿気を生み出す巨大な人工樹木を中心に構成され、周辺には根のようなパイプが張り巡らされる。地区内は常にスプリンクラーのような装置で濡らされ、湿気の多く汚い環境は、ストーリー・ヘッドのジョシー・トリニダードによると、ここに住む登場人物の一人、マンチャスの内面をも反映しているという。この地域は直上方向に形成されているため、高低差は300mにもおよび[22]、作中で出てくるレインフォレスト地区の道路もループ橋が多用されている他、跳ね上げ橋も登場する。前述の通りズートピアの他地域に比べて複雑な環境を有し、ミステリアスな雰囲気も有する。コンピュータグラフィックの製作に当たっては、複数のレイヤに分けて作業したり、枝をグループ分けするなどの工夫が取られた[24]。
- リトル・ローデンシア(Little Rodencia)
齧歯類など小動物が暮らす地域で、街はミニチュアの様相を呈し、大きな動物が誤って入り込まないよう、高い柵と小さなトンネルで囲まれている。街並みはブルックリンを参考にして考案され、前述の地域とは違い、気候ではなく居住する動物のサイズを考慮して構築されている[22]。ズートピアの中心部にほど近い位置に所在。製作に当たっては、他の地域とのサイズ差を演出するために、街並みの原寸大の模型を配置した上でロサンゼルスの街並みを背景として写真に撮り、それを更にコンピューターグラフィックで再現するという手法をとっている[25]。
- サバンナ・セントラル(Savanna Central)
ズートピアの中心地域でダウンタウンを含む。様々な種類の動物が暮らすサバンナがモデルとなっており、劇中の鉄道駅「セントラル・ステーション」はその中でも肉食動物と草食動物が隔てなく集まる水飲み場をイメージして作られ、ズートピア内外から様々な動物が集うエリアという設定になっている[22]。駅とその周辺は監督のバイロン・ハワードが最も好きだと語る場所で、ヨーロッパと北米を組み合わせた先進的なデザインとされている。ダウンタウン地域は動物が種類関係なく混在する場所で、オープニングには出て来ず、主人公ジュディの「初仕事」の場としてようやく登場する。デヴィッド・ゲッツは、ダウンタウンのスケール感が統一されず、ざわついた大都会の雰囲気は、様々な時代の歴史を含ませることで表現出来るとした[26]。
この他、主人公ジュディの故郷でズートピアから340キロ離れた農業が盛んな田舎町「バニーバロウ」や、ゾウが経営するジャンボサイズパーラーの「ジャンボウ・カフェ」、謎の施設が建つ人気の無い地域「クリフ・サイド」など、劇中に登場するあらゆる舞台においてズートピアという街の特徴を際立たせるための詳細な設定と共に構築されている。製作段階で脚本が変わる中で設定が使用されなかった地域や建物もあり、ジュディの実家で275匹の兄弟姉妹が暮らす様子[27]や、「捕食者と被捕食者が厳密に区別される」という当初の案の下で考案された「ワイルド・タイムズ」[28]などが設定図画に残されている。
ストーリー
田舎町バニーバロウに暮らす9歳の少女ジュディ・ホップスは、「よりよい世界を作るため」とウサギ初の警察官を目指していたが、両親はウサギはニンジン作りをすべきと言い、キツネのギデオン・グレイにもいじめられる。しかし15年後、彼女は警察学校を首席で卒業し、大都会ズートピアで警察官として働くことになる。
一方、ズートピアでは、肉食動物ばかり14人が行方不明になっていた。ズートピア警察署(ZPD)の署長ボゴは、サイやゾウといった屈強な署員を事件の捜査に充てるが、ジュディに命じたのは駐車違反の取締。不満を感じながら取締をしていると、ゾウの店で巨大アイスキャンディーの販売を拒否されるキツネの親子ニックとフィニックを発見する。過去の経験からキツネには疑念を抱いていたが、気の毒な姿を見た彼女は店を説得し、親子からも感謝される。しかし、ジュディはすぐに2人が親子ではなくアイス転売の詐欺師と知り、ニックを問い詰めたが、逆に自分を否定される。
またある日も駐車違反の取締を続けるが、市民の目は冷たい。「警察官らしい仕事をしたい」と強く思う矢先、花屋で強盗事件が発生。命の危険が迫るネズミの女性を助けながら犯人のデュークを逮捕するが、ただの球根のために危険な追跡をしたとしてボゴに咎められる。そこへオッタートン夫人がベルウェザー副市長と共に来署し、夫エミットの捜索をボゴに直訴する。ボゴが渋る傍らでジュディがその捜査を引き受けたところ、ボゴの逆鱗に触れ、「48時間以内に解決できなければクビ」と言われる。ようやく警察らしい仕事を手に入れたジュディだったが、渡された捜査資料は監視カメラの一コマのみ。そこにはエミットの他にニックも写っていた。
ジュディはニックを脱税の証拠で脅して捜査に協力してもらい、手掛かりを追って1台のリムジンに辿り着いた。2人は車内でエミットの免許証を見つけるが、車の所有者の手下に誘拐されてしまう。所有者は過去にニックが詐欺を働いた闇のボス、トガリネズミのミスター・ビッグだった。制裁として氷漬けになりかけるが、彼の娘がジュディに助けられていたことが分かると、当時の運転手マンチャスを教えられる。マンチャスによるとエミットは「夜の遠吠え」という言葉を残して凶暴化し、彼を襲ってどこかへ行ったと言うが、直後にマンチャスまで凶暴化し、2人を襲う。ジュディはボゴ達を呼び対処を求めるが、マンチャスは消えており、この一件を伝えられずに終わる。ボゴはジュディに改めてクビを言い渡すが、ニックが仲介に入り、そのまま帰路に就く。ジュディの境遇を知ったニックは幼少期のトラウマを話す――ニックは幼少期、ジュニアレンジャースカウトに入ることを志していたが、キツネは信用に値しないとされて他の団員からいじめられ、入団を拒否されていた。彼もまた偏見に苦しめられ、夢を捨てて世間のイメージ通りの生き方をしていたのである。
気付けば明け方、ニックは渋滞する道路を見て交通カメラでマンチャスの行方を追うことを考える。ライオンハート市長の愚痴をこぼすベルウェザーにカメラの映像を見せてもらうと、マンチャスを捕らえて謎の施設へ向かうシンリンオオカミが写っており、ジュディは「夜の遠吠え」が彼らのことと確信する。ジュディとニックがそこへ向かうと、ライオンハートの指示により凶暴化した動物が15人収容されており、マンチャスを除く全員が捜索対象者だったのである。ライオンハートは「騒動の原因は知らないが市民を守るために収容した」と言うが、収監され、市長の座を退く。
ついに行方不明事件を解決したジュディは、ニックにも警察官になるよう勧めるが、記者会見で無意識の内に肉食動物に対する差別的な発言をしてしまい、怒ったニックに絶縁される。更にマスコミの扇動により、世論はズートピアから肉食動物を追い出す方向へ傾く。自分の中にも差別や偏見が根付いていたことに気づいたジュディは、心無い発言によって町を混乱に陥れたことを深く後悔し、依願退職して故郷へ帰る。実家で両親の手伝いをしていると、ギデオン・グレイと再会する。すると昔から彼女も知る花に「夜の遠吠え」の別名があり、それを口にしたウサギが凶暴化して母を襲ったという話を聞く。「夜の遠吠え」の真相に気付いたジュディは、ズートピアへ戻ってニックに自らの過ちを詫びると以前、自分が脅しに使っていた脱税の証拠のペンで同じことをする形でニックは許し、事件解決へ向けて再び手を組む。
ミスター・ビッグと共に2人が球根泥棒のデュークを問い詰めると、ヒツジのダグの存在が明かされる。地下鉄の廃車体を研究室とするダグは、「夜の遠吠え」を球根から育てて動物を凶暴化させる毒薬を精製し、ピストルで肉食動物へ撃ち込んでいたのだ。それが一連の事件の元凶と知った2人は証拠として廃車体をZPDへ運転して行くも、脱線し、車両ごと爆発させてしまう。辛うじて毒薬とピストルは守ったが、ZPDまであと一歩というところでベルウェザーが現れる。突然の彼女に不審に思ったジュディは彼女こそ、今回の事件の真の黒幕であることに知る。ベルウェザーは少数派ながら日頃から草食動物を虐げる肉食動物への恨みが募り、肉食動物をズートピアから排除すべく、罪のない大人しい肉食動物たちを凶暴化させ、世間が肉食動物に対して恐怖を抱くよう仕向けていたのだ。ベルウェザーは逃げ場を失った2人を見て自ら毒薬をニックに撃ち込み、発見者を装って警察に通報しようと企み、ニックはジュディの首に噛み付いた。
しかしジュディはおどけた様子で死んだふりをし、ニックも何事もなかったような笑った。実はニックがピストルの中の毒薬をジュディが実家から持ってきたブルーベリーと入れ替えていたのだ。2人の演技に騙されたベルウェザーはジュディの録音による証拠によってその場で逮捕される。毒薬の治療法も確立され、正気を取り戻したオッタートン夫妻も"再会"を果たす。こうして、肉食動物凶暴化事件は無事解決された。
その後、ニックはジュディの薦め通りに警察学校を卒業し、キツネ初の警察官となる。勤務初日、ニックはボゴにジュディと共に暴走車の取締に向かうよう言い渡される。
登場キャラクター
主人公
- ジュディ・ホップス(Judy Hopps)
- アナウサギの女性。本作の主人公。バニーバロウから上京してきたズートピア初のウサギの新米警察官。最初は9歳だったが、就職時は24歳。劇中の役職はZPDのシティ・センター第1分署に所属する巡査。故郷では両親と275匹の兄弟と共に暮らしていた。両親からはジュージューと呼ばれる[補 2]。
- 幼い頃からズートピアで警察官として働くことを夢見ており、当時からいじめっ子のギデオン・グレイにも立ち向かう勇敢さを見せる。職務中はボイスメモ機能があるニンジン型のペンと、上京時に両親からもらったキツネよけスプレーを持ち歩いている。警察ではぞんざいな扱い[補 3]を受けるも、最初に言い渡された駐車違反の取締ではボゴに言われた「1日100台」に対して「昼までに200台」を達成させるなど、どんな仕事でも努力を欠かさない。
- ニックと初めて会った時に詐欺師とは知らずアイスをおごってしまったり、ナチュリストクラブの異様な光景に拒絶反応を示すなどしていたが、ニックと関わる内にオオカミの気をそらすために遠吠えの真似を思いついたり、ニックと共にベルウェザーを欺くための芝居をするなど、機転が利くようになる。
- ニック・ワイルド(Nicholas "Nick" P. Wilde[補 4][29])
- アカギツネの男性。本作のもう一人の主人公。身長4フィート、体重80ポンド。フィニックと手を組み、巨大アイスを溶かして小さなアイスとして転売を行うことを生業とする詐欺師で、ズートピアのあらゆる情報に精通する。32歳[補 5]。アイスの転売は12歳の頃から毎日200ドルを稼ぐと言い張るが、納税申告書にそれを記さず、脱税としてジュディに尻尾を掴まれたため、その発言を録音したニンジン型のペンを手に入れるべくジュディの捜査に協力することとなる。
- 過去には肉食動物で初めてジュニアレンジャースカウトの団員になろうとしたが、誓いの儀式で他の団員に口輪をはめられるいじめを受け、心に傷を負う。以来、偏見や差別に抗わず周囲の見る目の通りの生き方に甘んじる人生を送ってきた。そんな生い立ちから夢や希望は既に捨て去っており、ズートピアに夢を持って上京してくる者達を冷ややかな目で見る。
- 会った当初からジュディをバカにして「にんじん」や「うさぎ」などと呼ぶが、途中から嘲笑の意図はなくなった。途中でジュディからZPDの警察官になる事を勧められており、最後には警察学校を卒業し晴れてキツネ初の警察官となった。
ズートピア警察署(ZPD)
- ボゴ署長(Chief Bogo)
- アフリカスイギュウの男性。ZPDの署長。威圧的な態度を取るが、ライオンハートやベルウェザーには頭が上がらない様子を見せる。ガゼルのファンだが、クロウハウザーに見つかった時は隠し通そうとしていた。
- 最初は種ごとのステレオタイプにとらわれ、体の小さいジュディをぞんざいに扱い、駐車違反の取締ばかりをやらせた上、ニックと初めて顔を合わせたときは、他のズートピアの住民と同じようなキツネに対する偏見を持って接している。しかしジュディにより連続行方不明事件が解決された後は態度を改めた。
- ベンジャミン・クロウハウザー(Benjamin Clawhauser)
- チーターの男性。ズートピア警察署の受付担当。肉食動物への風当たりが強くなったときは、肉食動物が受付を担当するのは不適切だとして、記録保管係へ異動させられている。
- 大変な肥満体で、ドーナツが大好物。歌手のガゼルが大好きで、スマートフォンのアプリでPVに自分の顔を合成したり、グッズを収集して受付デスクに置くなどしている。
- マクホーン(Officer McHorn)
- クロサイの男性。ZPDの警察官。朝礼の場ではジュディの隣に座っている。他の署員と同様にジュディのことをぞんざいに扱う向きがあり、デューク追跡の時も「お前には無理だ!」と叫んでいた。
- ズートピア警察学校の教官(Drill Instructor)
- ホッキョクグマの女性で、言葉遣いは辛辣。警察学校ではジュディの失敗に「命はない!」と叱責していたが、後に彼女の猛特訓の積み重ねに感銘を受けていた。
市役所
- レオドア・ライオンハート市長(Mayor Leodore Lionheart)
- ライオンの男性。ズートピア市長。「誰でも何にでもなれる」というズートピアのスローガンを作り、ズートピアが「楽園であること」の維持を第一に考える。 住民たちが次々と凶暴化した時は、原因がわからないため、住民に不安を与えないよう凶暴化した動物たちを収容所に入れていたが、結果的にそれが行方不明事件とみなされた事件の黒幕として容疑をかけられてしまう。
- ドーン・ベルウェザー副市長(Assistant Mayor Dawn Bellwether)
- ヒツジの女性。ズートピア副市長の役職を与えられているが、実態はライオンハートの秘書で、まともな部屋は与えられず、いつも忙しくこき使われている。本人曰く、自分が副市長になれたのは市長の「ヒツジ票集め」のため。 ライオンハートの収監後は彼女が市長となる。
- 度々ライオンハートに「クサイウェザー」と呼ばれているが、一度「ライオナラ市長」と言い返したところ、その日は一日大変なことになったという[補 6]。ジュディを「小さな動物の誇り」と讃え、何かと気遣ってみせるが、実はダグ達を利用してズートピアに暮らす肉食動物を凶暴化させ、住民に恐怖を煽って最終的に肉食動物を追い出そうとする計画の首謀者でジュディに協力したのも容疑者として疑われないためであった。終盤、ジュディに疑われたことで本性を現し、ニックにジュディを襲わせようとするも逆に自分が二人の罠に嵌り、事件の真相を録音されたことが証拠となり、逮捕された本作のディズニー・ヴィランズである。
バニーバロウ
- スチュー・ホップス(Stu Hopps)
- ジュディの父親。バニーバロウでニンジンなどの栽培を営んでいる。バニーバロウでニンジン農家として暮らすことがウサギにとって一番の幸せと考えており、ジュディが上京して警察官になることを不安に思っていた。特にキツネやイタチなど肉食動物には疑念を抱いていたが、ジュディの影響で考え方を変え、ギデオンと共同で商売をするようになる。
- 畑に虫除けとして植える青い花「ミドニカンパムホリシシアス」に動物を凶暴化させる毒が入っていることをジュディに教える。
- ボニー・ホップス(Bonnie Hopps)
- ジュディの母親。夫と同様、ジュディが上京することを不安に感じ、娘が途中で退職して帰郷した時も気を遣う。
- ギデオン・グレイ(Gideon Grey)
- アカギツネの男性。ジュディ達からはフルネームで呼ばれている。ジュディが幼い頃のバニーバロウのガキ大将だったが、すでに改心しており、ジュディと再会したときは深く謝罪していた。バニーバロウでパイ職人として働いており、ジュディの両親が営む店にもお菓子を卸している。
- ミドニカンパムホリシシアスという花の俗称が「夜の遠吠え」であることをジュディに伝え、彼女が再びズートピアに戻るきっかけを作る。
ニックの知人
- フラッシュ(Flash)
- ナマケモノの男性。免許センター[補 7]の職員で、ニックの友達。パソコンでナンバープレートから自動車の所有者を割り出し、ジュディとニックに情報提供をする。言動から動作まで何もかもスロースペースで行うが、エンディングでは、スピード違反で捕まってしまう。
- ニックはフラッシュに会った際に必ず「フラッシュ フラッシュ ダッシュで行こうぜ!」[補 8]という挨拶をしている。
- エミット・オッタートン(Emmitt Otterton)
- カナダカワウソの男性。花屋を経営しており、ズートピアの連続行方不明事件の被害者のひとり。ニックから買ったアイスを手にしているところを監視カメラに捉えられていたのが捜索開始のきっかけとなり、ヨガを習いに通っていたナチュリストクラブのオーナーの証言から行動が判明してゆく。
- ミスター・ビッグとも親交が深く、彼に会いにいくべくマンチャスの運転するリムジンに乗っていたところをダグに撃たれ、凶暴化した。その後施設に収容されていたところをジュディに発見される。
- デューク・ウィーゼルトン(Duke Weaselton)
- イイズナの男性。海賊版DVDで生計を立てているが、ダグに高額で売るために「夜の遠吠え」の球根を花屋から窃盗した罪でジュディに逮捕されたが、その後釈放されている。
- Weaseltonという名字はイイズナ(イタチ)を意味するweaselから来ているが、同時にウェーゼルトン公爵(アナと雪の女王の悪役)のパロディで、彼が「ウィーゼルタウン」と呼び間違えられていた一方、こちらは「ウェーゼルトン」と呼び間違えられる。ウェーゼルトン公爵のファーストネームもデュークである。声優ネタでもあり、英語版・日本語吹替版共にウェーゼルトン公爵と同じ声優が担当する(後述)。
- ミスター・ビッグ(Mr. Big)
- トガリネズミの男性。ツンドラ・タウン裏社会のボスで、手下にシロクマを付け、リムジン会社を保有している。
- 誰かに制裁を下すときは氷漬けにする。かつて母を埋葬するためにニックから購入した絨毯が羊毛ではなくスカンクの尻の毛で出来ていたことを根に持っており、自らのリムジンに忍び込んだニックとジュディも2人揃って氷漬けにしようとしたが、ジュディが娘の命を救ったと知って制裁を諦めた。
- 『ゴッド・ファーザー』のヴィト・コルレオーネをパロディにしたキャラクター[補 9]。
- フィニック(Finnick)
- フェネックの男性。劇中で名前は明かされない。ニックの共犯者で相棒だが、口が悪い。普段からバンの中で暮らし、「仕事」の時もニックを助手席に乗せ自分が運転している。
- あまりにも小柄な体型で、ベビーカーに問題なく乗れるほど。ニックの息子だと偽り、ゾウの着ぐるみを着て赤ん坊の真似をしていたが、声はとんでもなく低い[30]。40代とされている[補 10]。
ズートピアの住民
- ヤックス(Yax)
- ヤクの男性。劇中で名前は明かされない。エミット・オッタートンが訪れるナチュリストクラブのオーナー。「動物は自然が一番」と常に裸でおり、体も洗わず、いつも周囲にハエをたからせている。
- 部下のナンギを「ゾウは記憶力がいい」と持て囃すが、ニックとジュディにエミットの服装や彼が乗っていったリムジンの色、ナンバーを詳しく伝えたのはヤックスである。
- オッタートン夫人(Mrs. Otterton)
- カナダカワウソ。行方不明となったエミット・オッタートンの妻で、度々ZPDを訪れてはボゴへの面会を要求していた。
- フルー・フルー(Fru Fru)
- ミスター・ビッグの娘。リトル・ローデンシアでデュークが蹴り飛ばしたドーナツのモニュメントの下敷きになりかけたところをジュディが助ける。
- ガゼル(Gazelle)
- 美しき実力派ポップスターのガゼル。ジュディが上京する際に聴いているのは彼女の楽曲である。ズートピアで肉食動物の排斥運動が起きたときは、中立の立場でテレビのインタビューに答えていた。
- マッジ・ハニー・バジャー(Dr. Madge Honey Badger)
- ラーテルの医師。スタッフロールの表記は「秘密施設の医師」。ライオンハートから住民が凶暴化する原因を究明するよう迫られ、生物学的要素が原因にあることを示唆する。
- マンチャス(Mr. Manchas)
- ブラックジャガーの男性。ミスター・ビッグが経営するリムジン会社の運転手。客として乗せていたエミット・オッタートンが凶暴化して襲われ、右目に怪我を負う。
- ジェリー・ジャンボウ・ジュニア(Jerry Jumbeaux Jr.)
- アフリカゾウの男性。アイスクリーム店経営者。ニックにアイスキャンディーの販売を拒否するが、ジュディから調理の際に鼻にカバーを付けていない[補 11]など、衛生状態を指摘される。
- ダグ(Doug)
- ヒツジの男性。地下鉄の廃駅にある廃車体を研究室とし、「夜の遠吠え」から動物を凶暴化させる毒薬を作っている。
- ピーター・ムースブリッジ(Peter Moosebridge)
- ニュースキャスターのヘラジカの男性。日本語版などではオリジナルキャラクターに変更されている。
- 声優のピーター・マンスブリッジはカナダのテレビ局CBCで長年ニュースキャスターを務めるベテランで、キャラクター名も彼の名前とmoose(ヘラジカ)をかけている。
- 日本ではタヌキ、ブラジルではジャガー、オーストラリア・ニュージーランドではコアラ、中国ではジャイアントパンダとなっている。
- マイケル・狸山(たぬやま) (Michael Tanuyama)
- タヌキの男性。ズートピアのニュースキャスターで、日本語吹替版のみ登場。声優の芋洗坂に合わせて同じフレームの眼鏡に頭には葉っぱ、背中に編み笠を背負っている。
- アパートの大家(Landlady)
- ココノオビアルマジロの老婆で、ジュディが住むアパート「グランド・センザンコウ」の大家。赤縁の眼鏡をかけている。
- バッキー・オリックス=アントラーソン/プロンク・オリックス=アントラーソン(Bucky/Pronk Orix-Antlerson)
- バッキーはクーズーで角が曲がっており、プロンクはオリックスで角がまっすぐ。アパートでジュディの部屋の隣室に同居している二人の男性。
- 部屋では2人で頻繁に喧嘩をしたり、ジュディの独り言に反応して壁の向こうからちょっかいを出してくる。ジュディ曰く「うるさいお隣[補 12]」。
- プリシラ(Priscilla)
- 免許センター職員のナマケモノで、フラッシュの女性同僚。
- アングリームース(Angry Mouse)
- パーキングメーターがわずか30秒オーバーしただけで駐禁を取られ、ジュディに文句を言う男性。
声優
役名 | 英語 | 日本語 |
---|---|---|
ジュディ・ホップス | ジニファー・グッドウィン | 上戸彩 |
ジュディ・ホップス(幼少期) | デラ・サバ | 稲葉葉月 |
ニック・ワイルド | ジェイソン・ベイトマン | 森川智之 |
ニック・ワイルド(幼少期) | キャス・スーシー | 長谷川斗輝 |
ボゴ署長 | イドリス・エルバ | 三宅健太 |
ドーン・ベルウェザー | ジェニー・スレイト | 竹内順子 |
ベンジャミン・クロウハウザー | ネイト・トレンス | 高橋茂雄(サバンナ) |
ボニー・ホップス | ボニー・ハント | 佐々木優子 |
スチュー・ホップス | ドン・レイク | 大川透 |
ヤックス | トミー・チョン | 丸山壮史 |
レオドア・ライオンハート | J. K. シモンズ | 玄田哲章 |
オッタートン夫人 | オクタヴィア・スペンサー | 根本圭子 |
デューク・ウィーゼルトン | アラン・テュディック | 多田野曜平 |
ガゼル | シャキーラ | Dream Ami |
フラッシュ | レイモンド・パーシ | 村治学 |
フィニック | トミー・タイニー・リスター | 白熊寛嗣 |
ナンギ | ギータ・レディ | 込山順子 |
ジェリー・ジャンボー・ジュニア | ジョン・ディマジオ | 遠藤純一 |
ミスター・ビッグ | モーリス・ラマーシュ | 山路和弘 |
フルー・フルー | リー・レイサム | 近藤唯 |
マンチャス | ジェシー・コーティ | 河本邦弘 |
マッジ・ハニー・バジャー | ケイティ・ロウズ | 槇原千夏 |
ギデオン・グレイ | フィル・ジョンストン | 武田幸史 |
ダグ | リッチ・ムーア | 岩城泰司 |
ピーター・ムースブリッジ | ピーター・マンスブリッジ | (なし) |
マイケル・狸山 | (なし) | 芋洗坂係長 |
警察学校の教官 | トリシア・カンニングハム | 田村聖子 |
アパートの大家 | ジョシー・トリニダッド | 込山順子 |
バッキー・オリックス=アントラーソン | バイロン・ハワード | 白熊寛嗣 |
プロンク・オリックス=アントラーソン | ジャレッド・ブッシュ | 河合みのる |
アングリームース | メリッサ・グッドウィン・シェパード | 厚切りジェイソン |
マクホーン巡査 | マーク・ライノ・スミス | 遠藤純一 |
プリシラ | クリステン・ベル | 近藤唯 |
日本語版スタッフ
- 翻訳 - 竹本浩子
- 翻訳監修 - ジェームズ・ハバート
- 演出 - 岩見純一
- 日本語版制作 - HALF H・P STUDIO
- 日本語字幕 - 石田泰子
- Disney Character Voices International,Inc.
製作
動画技術と製作前段階
『ズートピア』の製作が初めて発表されたのは、2013年夏にディズニー公式ファンクラブ「D23」が開催したD23エキスポでのことだった[32]。ジャレッド・ブッシュを脚本家に立てた本作は、当初より2016年3月の公開と定められていた[32][33](実際は公式発表に先駆けて2013年5月にジェイソン・ベイトマン出演の情報がマスコミに明かされていたが、その時は作品自体に関してはあまり語られなかった[34])。 作品の構想は、監督のバイロン・ハワードがディズニー版『ロビン・フッド』のような、擬人化した動物が活躍する映画を作りたいと考えていたことに始まる[8]。登場人物達が暮らす街も、人間ではなく動物が設計したと想定して作り[32]、『ズートピア』は他の「擬人化された動物が人間界や大自然の中で活躍する映画」とは違うものになるとされた。ジョン・ラセターはこの「動物が動物によって築かれた現代社会に暮らす」という考え方を大いに評価し、D23エキスポ発表の場で"赤ん坊のシンバを持ち上げるように"ハワードの名声を高めた[35]。
アニメーターらによる動物の調査はケニアやサンディエゴ動物園サファリパークの他、フロリダウォルト・ディズニー・ワールドの「ディズニー・アニマル・キングダム」でも行われた。期間は合計8ヶ月におよび、様々な動物の歩き方から毛の色までも研究され[36][37]、映画に登場する動物たちは80万通りもの動きを見せることになる[37]。登場人物の毛並みをよりリアルに見せるため、取材は自然史博物館でも行われ、アニメーターらは様々な光の当たり方を確認しながらマイクロスコープを用いて間近で毛並みを確認した[37]。
他方、ズートピアの街並みはニューヨーク、サンフランシスコ、ラスベガス、パリ、上海、香港、ブラジリアといった名だたる都市からヒントを得て構想された[38]。登場する動物の大きさは最小5cmから最大8m以上にも及び、彼らが暮らす気候も様々とあって、それらの動物たちが一緒に暮らす街並みを作り上げるために、障害者差別防止法の専門家や空調技師らの協力も仰いだ[39]。2015年3月にはリッチ・ムーアが監督となり、その補佐にはジャレッド・ブッシュが就くことが発表された[40]。
2010年代前半のディズニーが製作するアニメーション作品に出てくる動物の毛並みは2008年に公開された『ボルト』に使われた技術が基本となっていたが、当時使用されていたコンピューターソフトウェアでは本作に必要とされる、よりリアルな毛並みに対応出来ず[37]、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ(WDAS)の技術者がそれに向けて新ソフトウェア「iGroom」を開発した。これにより、毛並みの向き、成形、光の当て方などを正確に表現するだけでなく、各種の動物ごとにあらゆるポーズを表現できるようになった。iGroomでは更に、「仮想レイヤ」を用いた見えない部分の毛まで考慮した毛皮の表現をも可能にした[37]。この機能は大きな頭に境界のはっきりしない斑点模様を持つチーターのキャラクター(クロウハウザー)などに使われた[37]。各キャラクターには膨大な本数の毛が用いられ、2人の主人公、ジュディとニックにはおよそ250万本前後に及ぶ。他のキャラクターではキリンが900万本、アレチネズミは48万本で、その他の小さな齧歯類でも40万本が使われ、これは『アナと雪の女王』のエルサの髪の毛と同じ本数である[37]。
本作ではベイマックスに次いで2度目に3D描画システム「Hyperion(ハイペリオン)」が使用された。今回はHyperionに新たな描毛パラダイムが付加され、密集した毛でも比較的容易にリアルな描写ができるようになった[37]。シュガー・ラッシュ製作に向けて開発されたリアルタイム3Dモデラーの「Nitro(ニトロ)」も使用され、より思い通りに、自然で緻密な毛並みをスピーディーに出力出来るようになった。Nitroでは更に、ある状態から次の動作における毛並みの変化とポーズ、シルエットを同時に予測することができる[37]。『アナと雪の女王』で初めて使用された草木ジェネレーター「Bonsai(盆栽)」も使用され、熱帯からツンドラまで様々な気候の、多種に渡る樹木の葉一枚一枚に至るまでの詳細な描画を実現した[37]。
登場人物について
ごく初期には、『ズートピア』はジェームズ・ボンドをモデルにした「ジャック・サベージ」という主人公を主軸においた国際スパイ映画として構想されていた[41]。しばらくして、ディズニー・ストーリー・トラスト(プロジェクト構想の際に必ず面会するWDASの上層部社員)により、ニックが主役でジュディが脇役を演じる警察ものへと方向性が変えられた[41][42]。ところが、「制作陣がよく貢献してくれた」と評されたその当時のストーリー[41]も、2014年11月になって制作陣がジュディとニックを逆の立場にすればもっと面白くなると考えた[42]ことで、さらなる変更が加えられ、「平等主義の是非が住民自らの先入観により脅かされる大都会」ズートピアへやってきた「純真でヒロイン気質のあるお上りの女の子」ジュディに主眼を置き、それに反駁するキャラクターとして「街の平等を冷笑し不安定を助長する地元民」ニックを置くという現在のストーリーへと変更された[42]。
2015年5月6日、ジェイソン・ベイトマンとジニファー・グッドウィンがそれぞれニック・ワイルドとジュディ・ホップスの役を務めることが明かされた[43]。制作陣はこの選定理由について、ベイトマンが「狡猾ながらもドライな知的さを感じられる声で、可笑しくも心のこもった演技を出来るから」と発表した。 ベイトマン本人は自らを「狡猾で皮肉な陰謀家」とし、このニック・ワイルドも彼が12歳の頃から演じてきた数々の役と似ていることについて触れた。また彼は「監督に『キミ達は、僕にどんな声を求めてるんだ?』と言ったところ、あっけにとられた顔で『やりたいように、ただ喋るんだ』と返された」とも話した[44]。
一方のグッドウィンについて、ムーアは「ブレのない優しさと大きな心、そしてユーモアたっぷりの演技ができる」と語り、また人間性についても「少女ポリアンナにフュリオサ大隊長を混ぜたような女性」「人はよく優しさを単純さやマヌケさと紙一重というが、彼女は『良い女性』を地で行っている。マヌケなウサギじゃないけどね」などと評している[44]。同年7月には、アラン・テュディックも声優に加わることが発表され[45]、同時に彼が演じるキャラクターが"デューク・ウィーゼルトン"であることも明かされた[46]。
音楽
『ズートピア オリジナル・サウンドトラック』 | |
---|---|
マイケル・ジアッチーノ の サウンドトラック | |
リリース | |
録音 | 2015年11月16日〜20日 |
ジャンル | サウンドトラック、映画音楽 |
レーベル | ウォルト・ディズニー |
スコアの作曲は、アカデミー作曲賞受賞作家のマイケル・ジアッチーノが担当した。主題歌である「Try Everything」はシーアとスターゲイトが作曲し、劇中でガゼル役のシャキーラが歌った。
# | タイトル | パフォーマー | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「トライ・エヴリシング Try Everything」 | シャキーラ | |
2. | 「ステージ・フライト Stage Fright」 | マイケル・ジアッチーノ | |
3. | 「グレイズ・アーマッド・アット・ミー Grey's Uh-Mad at Me」 | ジアッチーノ | |
4. | 「チケット・トゥ・ライト Ticket to Write」 | ジアッチーノ | |
5. | 「フォクシー・フェイクアウト Foxy Fakeout」 | ジアッチーノ | |
6. | 「ジャンボ・ポップ・ハッスル Jumbo Pop Hustle」 | ジアッチーノ | |
7. | 「ウォーク・アンド・スターク Walk and Stalk」 | ジアッチーノ | |
8. | 「ノット・ア・リアル・コップ Not a Real Cop」 | ジアッチーノ | |
9. | 「ホップス・ゴーズ(アフター)ザ・ウィーズル Hopps Goes (After) the Weasel」 | ジアッチーノ | |
10. | 「ザ・ナチュラリスト The Naturalist」 | ジアッチーノ | |
11. | 「ワーク・スローリー・アンド・キャリー・ア・ビッグ・シュティック Work Slowly and Carry a Big Shtick」 | ジアッチーノ | |
12. | 「ミスター・ビッグ Mr. Big」 | ジアッチーノ | |
13. | 「ケース・オブ・ザ・マンチャス Case of the Manchas」 | ジアッチーノ | |
14. | 「ザ・ニック・オブ・タイム The Nick of Time」 | ジアッチーノ | |
15. | 「ワールズ・ワースト・アニマル・シェルター World's Worst Animal Shelter」 | ジアッチーノ | |
16. | 「サム・オブ・マイ・ベスト・フレンズ・アー・プレデターズ Some of My Best Friends Are Predators」 | ジアッチーノ | |
17. | 「ア・バニー・キャン・ゴー・サベージ A Bunny Can Go Savage」 | ジアッチーノ | |
18. | 「ウィーゼル・シェイクダウン Weasel Shakedown」 | ジアッチーノ | |
19. | 「ラミフィケーションズ Ramifications」 | ジアッチーノ | |
20. | 「ユウ・フェール・フォー・イット Ewe Fell for It」 | ジアッチーノ | |
21. | 「スリー・トゥ・バンディット Three-Toe Bandito」 | ジアッチーノ | |
22. | 「スイート・フロム・ズートピア Suite from Zootopia」 | ジアッチーノ |
日本盤には、冒頭と末尾に以下のボーナストラックが収録されている。
# | タイトル | パフォーマー | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「トライ・エヴリシング」 | Dream Ami | |
24. | 「トライ・エヴリシング(ズーラシアン・フィルハーモニー・バージョン)」 | Dream Ami | |
25. | 「トライ・エヴリシング」 | ズーラシアンブラス |
日本語吹替版ではオープニングが「トライ・エヴリシング」日本語版、エンディングクレジットは同曲の英語版、その後のスタッフロールの冒頭にはズーラシアン・フィルハーモニー・バージョンが流された後、サウンドトラックのメドレーとなる。英語版のスタッフロールは冒頭からサウンドトラックのメドレーが流される。
公開
本作はディズニーデジタル3-D(RealD)作品として公開された。北米ではIMAX3D方式での上映も行われ、ディズニーのIMAX作品はトレジャー・プラネット以来14年ぶり、2作目となる,[47][48].
一部の国ではタイトルが変更され、イギリス等欧州各国では、metropolisを由来とする「Zootropolis(ズートロポリス)」に変更され、欧州公開分は音声が英語(字幕版含む)でも劇中のZootopiaが全てZootropolisに直されている[49][50] 。また、ドイツでは「Zoomania(ズーマニア)」というタイトルで公開された[51][52] 。ディズニーは変更理由について、スポークスマンが「イギリスの観客にも関心を持ってもらえるように」と述べるに留めたが[53]、アイリッシュ・タイムズ紙(アイルランド)はデンマークの動物園がEU域内でZootopiaを商標申請しているのが直接の理由ではないかとしている[54] 。中国では国家新聞出版広電総局により海外映画の劇場公開は30日間のみとされているが、本作については2週間延ばされるという異例の対応が取られ、合計44日間公開された[55]。日本での劇場上映は他地域より大幅に遅れて2016年4月23日に始まり、『ファインディング・ドリー』公開前日の7月15日[56]に一斉終了した。
マーケティング
ティーザー動画が最初に公開されたのはウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが2015年6月11日にYouTubeで公開した予告編で[57] 、ピクサーの『インサイド・ヘッド』公開時からこの映像が劇場予告として流されるようになった。2つ目は同年11月23日にYouTubeで(劇場予告は『アーロと少年』から)[58] 、本編中で主人公2人が免許センターへ赴きナマケモノの職員とやりとりをするシーンが公開された。本格的な予告映像は同年12月31日にYouTubeで公開された。更に、ディズニー・インフィニティ3.0用のフィギュアが2016年3月1日に発売された[59]。
また、変わった形のバイラル・マーケティングも行われた。デジタルマーケティング会社のAllied Integrated Mediaは、ディズニーからの契約を受け、SNSサイトMeetup上のファーリー・ファンダム会員に、映画のハッシュタグを付けて自分のファースーツを着た写真をTwitterやInstagramで公開するキャンペーンを推進した[60][61]。
家庭用ソフト
『ズートピア』の家庭向けソフトはBlu-ray、Blu-ray 3D、DVDなどのデジタルHD形式で発売され、北米版は2016年6月7日、ボーナストラックとして「Scoretopia」やTry EverythingのMVなどの映像を収録したものが発売された[62]。日本版に関しては、日本語吹替/字幕版のデジタル先行配信が同年8月10日に開始され、その後MovieNEX版(Blu-ray、DVD、デジタルダウンロード権限同梱)は8月24日に『ズートピア MovieNEX』として発売開始された。内容は北米版と同じで、本編は劇場字幕/吹替版の両方、特典映像は字幕版として収録されている[63]。
本タイトルは発売初週にして販売枚数18万枚を記録し、9月5日付(8月22日~28日)の売上ランキングにて『ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism』(27.8万枚[64])に続きBD総合2位、BDアニメ部門では1位を獲得した[65]。また、BDアニメ部門で洋画が1位を取ったのは2015年12月14日付ランキングの『ミニオンズ ブルーレイ+DVDセット』以来8ヶ月ぶりで、この時点で2016年の洋画アニメBDの暫定1位となった[65]。翌9月12日付(8月29日~9月4日)のランキングでは、販売枚数3.8万枚で『ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism』(1.5万枚[66])を抜きBD総合1位を獲得した[67]。洋画がBD総合1位を獲得するのは2016年度(2015年12月14日~)のランキングでは6作品目で、アニメでは今年度初となった。
レンタルはBD/DVDともにMovieNEX発売と同日の8月24日に開始され、1週目(8月22日~28日)、2週目(8月29日~9月4日)の2週にわたりレンタル回数1位を獲得した[68][69]。
興行成績
2016年7月31日現在、『ズートピア』の興行収入は、制作費の1億5000万ドルを大きく上回る、北米で約3億4126万ドル、その他の国と地域では約6億8179万ドルの興行収入を記録し、合計で10億2305万ドルとなっている[3][4]。ディズニーのアニメーション映画で10億ドルを突破したのは、『トイ・ストーリー3』、『アナと雪の女王』に次いで史上3番目である[70]。
公開二週目の3月18日には、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ作品としては『アナと雪の女王』『ベイマックス』に続き3作連続で興行収入5億ドルを突破し[71][72]、同年4月5日には、同年に北米で公開された映画の中では初めて興行収入が8億ドルを越え[73]、4月24日には更に9億ドル突破を果たした[74]。6月5日には10億ドルを突破した。この記録は、アニメーション映画としては史上4番目、ディズニー映画としては11番目(ディズニーアニメーション映画では3番目)、そして歴代全映画の中では26番目となる[75]。
全世界では『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に次ぎ2016年中2番目の興行収入を上げており、アニメーション映画としては1位[76]である。また、歴代でも同スタジオ作品としては『アナ雪』に次ぎ2番目の全世界収入[73][77]、全アニメ映画としては4位[78][79]、原作映画(小説などの原作や前作を持たない映画)としては『アバター』に続き2位[80]、更に全映画の中でも26位の成績となっている[75]。
北米
アメリカ合衆国とカナダでは、公開前予想は3827スクリーンで初週末興行収入6000万~7000万ドルとされていた[81][82](予想スクリーン数の内訳は3D版が約3100スクリーン、IMAX版が365スクリーン、プレミアム・ラージ・フォーマット版が325スクリーン[82])。2016年3月31日に行われた公開前週の事前上映で既に170万ドルの収入があり、同様の公開方式ではピクサー作品を除く夏休み期間[補 13]以外のディズニー映画としては最高記録[47][83]、またアニメ作品としては歴代7位を記録した[84]。
事前公開の評判は口コミで広まり、公開初日となる4月3日だけで1950万ドルの興行収入を記録し、『アナ雪』の記録を破った[47]。また、3月公開のアニメーション映画としては『アイス・エイジ2』についで歴代2位となる[85]。 更に、初週末興行収入は当初の予想を上回る7510万ドルで、全ディズニーアニメーション映画では『アナ雪』を破り1位[補 14]、3月公開のアニメーション映画では『ロラックスおじさんの秘密の種』を破り1位、アニメーション映画としては4位、3月公開の映画全体としても8位の記録となった[86][87][88]。更に、原作映画の初週末興行収入としては『インサイド・ヘッド』『アバター』に続き歴代3位となった[89]。IMAX方式では初週末366スクリーン520万ドルで、 トイ・ストーリー3の840万ドルに続き2位となった[87]。
2週目の週間興行収入は5130万ドルで全体の31.6%まで下がったが、アニメーション映画としては初週終了後の占有率下降が最も少なくなった(『シュガー・ラッシュ』は2週目で占有率32.7%を記録しているが、同週に27%を記録した『LEGO ムービー』より下降率が大きい)[90]。3週目の週間興行収入も占有率28%で3720万ドルと3週連続で週間1位を記録し、同時にそれまでの総興行収入が2億ドルを突破することになった[91]。 公開後3週間目の記録としては、『アバター』の6800万ドルに次ぎ2位となり、『007 スカイフォール』の3500万ドルを越える結果となった。4週目も本作の占有率は微減に留まったが、本作より3週間遅れで公開された『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』に抜かれ、最終的に北米ではV3となった[92]。
2016年6月時点では、域内にて『キャプテン・アメリカ』『デッドプール』『ジャングル・ブック』に次ぎ4位の累計興行成績を記録しているほか[93]、13週連続でトップ10入りを果たし、『アナ雪(16週)』と『アバター(14週)』に迫る結果となった[94]。
日本
日本では2016年4月23日から7月15日までの83日間に渡り公開され、最終興行成績は動員数約580万人、収入約76億円となり[5]、2016年上半期の邦画ランキング1位(『名探偵コナン 純黒の悪夢』で収入約63億1000万円)を10億円以上上回る数値となった[95]。最後に具体的な数値が公表されたのは2016年6月23日までのもので、興行収入が70億1280万0000円、動員が547万3600人となっており、この時点で2016年に国内で公開された映画としては暫定1位の座に付いたが[14][96]、9月20日に『君の名は。』が興収91億円を突破したことが発表され、暫定2位に退いた[15]。本作は累計興収70億円突破まで62日要したが(『アナ雪』は23日、『ベイマックス』は37日)[56]、次々と新作が上映開始される中でも安定した興行収入を上げ、上映期間中全ての週末興行ランキングにおいて4位以内に残った。
字幕版(2D)と吹替版(2D・3D・4DX・MX4D)にて全国471スクリーンで公開された[97]が、他地域からはかなり遅れての公開となった[98]。初週末(4月23日・24日)の合計動員数は32万9513人、興行収入は4億4580万4900円となり、1週間前の4月16日より公開されていた『名探偵コナン 純黒の悪夢』に次いで初登場2位を記録した[97]。更に、ディズニーアニメーション映画としては『アナ雪』『ベイマックス』に次ぎ第3位のオープニング興収を記録した[74]。
その後、公開2週目までは『名探偵コナン』に続き2位となっていたが、公開3週目となる5月8日までの興収が29億8776万4600円、動員は235万6413人となり、7日・8日の成績(週末興行ランキング)では『名探偵コナン』を抜き初の1位となった[99][100]。公開2週の後に週末興行ランキングが2位から1位に上がったというケースは世界的にもまれである[12]。4週目(5月14日・15日)の週末興行ランキングでは前週に続き1位を獲得、更に動員数前週比121.8%を記録したが、この週の動員数は公開初週を越えており、『アナ雪』国内公開当初と同様の動きを見せた[12][13] 。5週目の週末(5月21日・22日)でも2日間で動員37万5137人、興収5億0407万3100円を記録し、1位を維持した(両日2位の『殿、利息でござる!』は動員10万9248人、興収1億3522万8600円)。また、この週は前週より25スクリーン減少となったが、前週興収比は118%[101]となり、スクリーンアベレージ(1スクリーンあたりの平均着席率)も16.7%上昇した[102]。6週目(5月28日・29日)では、前週に比べ興行成績は下がったが、同週初登場の『オオカミ少女と黒王子』を抑えて4週連続1位となり、国内の累計興収が50億円を突破した[103]。
7週目(6月4日・5日)は動員26万3766人、興収3億5060万9200円となり、国内累計興収は60億を越えた。同週初登場の『植物図鑑 運命の恋、拾いました』(動員26万4270人、興収3億4204万0700円)に僅差で及ばず2位となり、国内では最終的にV4となった[70]。ただし、興収1位は6月1日開始の『デッドプール』(24万8473人、3億8333万2900円)で、『植物図鑑』は興収3位となっている[70]。また、公開当初から成績争いを続けていた『名探偵コナン』も同日に累計興収60億円を突破したが(6月5日時点で60億2048万7600円、471万7855人)、興収では本作が上回る一方、動員数では若干後を追う形となる[104][補 15]。その後8週目(6月11日・12日)の動員数は同週初登場の『64―ロクヨン―後編』に続き2位[96]、9週目(6月18日・19日)は『植物図鑑』『ロクヨン後編』に続き3位となったが、興収では再び1位を獲得した[105][106]。
6月23日には累計興収が70億円を突破[14][106]する。公開10週目(6月25日・26日)の動員数は、同週初登場の『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』に続く2位となり、再び動員数の順位を上げたが[107]、公開11週目(7月2日・3日)にはそこへ同週初登場の『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』が1位に入り、本作は3位[108]となった。週末興行ランキングの集計対象としては最終週となる公開12週目(7月9日・10日)は、再び同週初登場の『インデペンデンス・デイ: リサージェンス』に1位に付かれ、更に順位を落として4位となったが、同週末の上位10作品で公開5週を越えているものは本作の他に『植物図鑑』(6週目)のみであった[109]。その後、予定通り7月15日に劇場上映は一斉終了となった。
中国大陸
中国では、『疯狂动物城(Crazy Animal City)』のタイトルで公開され[52]、ハリウッド映画で中国において最も人気となった『ジュラシック・ワールド』(中国での総興収は2億2900万ドル)に並ぶという国内各メディアの予想を更に越える結果となった[110][111]。中国では劇場公開終了までの総興収が公開初日の62倍以上を記録し、直前に公開された『夏洛特烦恼』での最高記録61.9倍を上回った。アニメ映画では『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』の53.1倍が最高記録だった[112]。公開初日の興収は『葉問3』に続き2位の340万ドルだったが、3日目までの累計は2380万ドルに達し、 前後作を持たないアニメ映画の開始3日間の興収としては史上最高記録となったほか、アニメ映画全体およびIMAX方式のアニメ映画としては、いずれにおいても『カンフー・パンダ3』に続き開始3日間の興収が国内史上2位を記録することとなった(本作のIMAX版は278スクリーン、300万ドルの興収を記録)[52][113]。
公開9日目となる土曜日には、アニメ映画として国内史上最高単日興収となる2500万ドル(前の土曜日は1060万ドルだった)となり、早々に『ベイマックス』の最終興収を抜き、中国におけるディズニーアニメ映画全体の興収トップに躍り出た[114][115]。 2週目の週末興収は5650万ドルと前週に比べ139%増加し、10日目の時点で『カンフー・パンダ3』『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』に続き中国で公開されたアニメ映画として史上3番目に1億ドルを突破した。これはアニメ映画の週末興収としては単独1位となる数値である[116]。しかし、一部のメディアでは6000万ドル以上と報じている[117]。
3月中旬には『カンフー・パンダ3』とともに国内で公開された米国アニメ映画の記録(2014年、2億8600万ドル)を突破した[118]。公開17日目となる3月27日には、国内で公開されたアニメ映画全体として初めて総興収が2億ドルを突破し、全ディズニー映画としては『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に続き2番目、ハリウッド作品としては6番目である[119][120]。
最終的には15億3000万元で『アベンジャーズ』の14億6400万元を抜き、全ディズニー映画で1位、また国内で公開された全映画中史上7位となった[121][122]。
その他海外
本作は、ウォルト・ディズニー・モーション・ピクチャーズが長期休み商戦を狙う目的から、各国で日にちをずらしながら公開された。2016年2月第2週には3カ国で封切りされ、最初の週末(公開1週目)である2月14日までに450万ドルの興行収入を上げた[123]。翌週には全体の36%にあたる22カ国を加え、2月21日(公開2週目)までに更に3120万ドルの興収を上げた[124]。 更に翌週の2月第4週(公開3週目)では新たに公開された国はなかったが、2月28日までに3300万ドルの追加興収を上げた[125]。公開4週目となる3月第1週にはアメリカと中国を含む45カ国で新たに公開が始まり、週末までに6470万ドルの追加興収を上げ、当時の週間国際興収ランキングで香港映画の『葉問3』に続き2位に躍り出た[113]。なお、このうち330万ドルがIMAX方式公開分にあたる[113]。 3月第3週には、前々週新規公開の45カ国だけで8930万ドルの追加興収を上げ、3月第2週比25%の増収となり、『葉問3』を抜いて1位となった[116] 。翌週も同ランキングで1位を獲得したが[126] 、その次の週には『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』に抜かれ、最終的に公開5週目と6週目の結果で全世界V2となった[119]。その後4月第1週(公開第8週)には北米外総興収が5億ドルを突破した[127]。
国ごとに公開1週目の結果はばらつきがあり、スペインでは310万ドル、ベルギーとデンマークでは合計170万ドルとなった。ベルギーでは、オープニング興収は全ディズニーアニメ映画の中で最高額を記録した[123]。また、中国では2360万ドル、フランスでは870万ドル、ロシアでは790万ドル、ドイツでは680万ドル、香港では190万ドル、ポーランドでは160万ドルを記録し、以上の各国ではピクサーを除くディズニーアニメ映画としてオープニング収入最高記録を出した[124][113][119][128]。このほか、イギリスとアイルランドでは730万ドル、メキシコでは460万ドル、オーストラリアでは360万ドル、ブラジルでは260万ドル、イタリアでは長期休みに含まれない週末での封切りながら330万ドルとなり[124][126][119]、その内オーストラリア、スイス、ポルトガル、南アフリカ共和国では開始週の興収で国内1位を記録した[113]。
イギリスとアイルランドでは公開週から『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『カンフー・パンダ3』との接戦を強いられる中で本作は579スクリーンで760万ドル(うち事前公開250万ドル)の興収を上げるも、『ジャスティスの誕生』と僅差でオープニング興収2位に付き、国内のウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのオープニング興収の記録にも一歩及ばなかった[129][130]。2週目は『ジャスティスの誕生』のほか『エディ・ジ・イーグル』に後塵を拝して3位となったが、それでも占有率24%を維持した[131]。
国別の興行収入では北米が最大(3億3720万ドル)となっており、その後に中国(2億3610万ドル)、更に日本(4840万ドル)、フランス(3600万ドル)、ロシア・CIS(3440万ドル)、イギリス(3360万ドル)、ドイツ(3220万ドル)、韓国(3110万ドル)が続く[132][133][134]。 ロシアでは『アバター』の36億ルーブルに次ぎ23億ルーブルで全映画中史上2位となった[135]。日本ではV4で最長、ロシアとドイツではV3[132][136]、中国と韓国ではV2を記録した[132][137]。
批評
本作は多方面から評価を受けた[138][139]。ロッテントマトでは209コメントのうち肯定的評価が98%を占め、10点中8.1点を獲得した。ロッテントマトの総評コメントでは「『ズートピア』は、技術面・ストーリー面ともに素晴らしくまとめられている。その華やかで技術の粋を集めたとも言える映像により描かれる内容は、重厚で現代情勢をよく捉え、観客に様々な思考を巡らせる。それでいてテンポの良さと高いコメディ性を有し、若い観客にもずっと楽しんでもらえる作品」とされている[140] 。メタクリティックでは、100点満点の78点(レビュー数39)を獲得し、総評では「広く一般に楽しめる」とされた[141][142] 。「シネマスコア」では、A+からFの8段階評価のうち、2段目のA評価を与えられた[143]。
アメリカの有名批評家ネイル・ゲンツリンガーは、米ニューヨーク・タイムズ紙面上で「面白可笑しく、抜け目なく、いろいろなことを考えさせてくれる」と評した[144]。大衆文化誌『ローリング・ストーン』では、本作のコメディ性と共に、2016年時点で世を席巻する先入観の一つである「外人嫌いを暗に肯定する政治的レトリック」の有害性を顕わにするそのメッセージ性を評した上で、「2016年で最も破壊的な映画かもしれない」としている[142]。米エンタメ産業専門誌『バラエティ』のピーター・ディブルージは「スタジオの"強さ"を体現している」と述べた[145]。IGNの映画評論家エリック・ゴールドマンは本作を10点中9.0点(Amazing)と評価し、「『ズートピア』は、ディズニーが本気を出せば、現代と過去を如何にクールで自然に融合させられるかを象徴している。動物が立って歩いて、喋って、人間のように振る舞うのは使い古された技法だが、そこにユーモアと作品スタイル…あとは見入るように、含蓄たっぷりに時事情勢を描くそのテーマで、現代的な風を送り込んでいる」と述べた[146]。
映画評論家のマーク・ケルモードは英オブザーバー紙面上にて、本作を「とても面白くて、最高の"休暇のお楽しみ"」としている。更に、「一見すると、脅かされる存在としての草食動物が隣人にさえも恐れを感じる傍らで、肉食動物はその本能を抑えているという話だが、実際は『信頼と寛容』と『混乱と先入観』の対立を描いた"寓話"で、さも完璧な交響曲のように上手くまとめられている。憎悪に溢れ先行きも見えない世界の中で、指揮棒を振りかざすが如く愛と多様性の存在を鼓舞激励し、歓迎している。美辞麗句を並べ立てているだけのように見えるかもしれないが、決してそんなことはない。劇中でキャラクターが見せるジョークの数々は面白いし、映像技術という観点からしても素晴らしい」とし、最後は「正真正銘、どんな年齢でも楽しめる、ファミリーにぴったりな作品。最高!」と締めている[147]。
英デイリーテレグラフ紙ではロビー・コリンが「ライオンはただヒツジにひれ伏し続けず、共に市政を司る座に就き、共生への歩みを進めた。これこそが夢にまで見た真の多様性であり、彼らの世界におけるその夢は叶った――はたしてそうだろうか。(中略)チャイナタウンのように人で溢れる街を考えて欲しい。本作は動物の世界を描いたアニメ映画としては精査に基づき『極めて現実に則った』世界を描いているのだ」と記し、更に「『48時間』の中のニック・ノルティとエディ・マーフィのように、たとえジュディとニックが見た目に愛らしさを振りまき、陽気に動き回り、観客を引き込むダブル主人公の様相を呈していたとしても、声優のグッドウィンとベイトマンの並外れた演技力に勝るものはない。2人の演技は、まるでビバップの名曲のスナップとスイングを聞きながら映像を見ているような気分になれる」とした。そして「この映画を見れば、我々も内にある中途半端な人種観念に気付けるはずだ――それを特に強く感じる場面がある。豚がチーターに向かって『森へ帰れ!』と言い放ったのに対し、チーターが『私はサバンナ出身よ!』とうんざりしながら返すシーンだ。こうは書いたが、物語そのものは決して堅苦しいものではなく、この映画の強みの一つは、多様性の価値という複雑で微妙なテーマを若い観衆にもわかるよう示していることにある――『実際は、素敵な言葉のように簡単に行くとは限らない』――これはジュディがラストシーンで語る台詞で、更に『現実は厳しい』と断言していた。そう、その通りなのだ。だからこそ、あらゆることがもっと面白く、ハチャメチャで、美しいと感じられるのだ。この感覚を味わいたければ、『ズートピア』が一番だ」と締めている[148]。
このほか、同紙ではローザ・プリンスが登場人物のひとりであるジュディ・ホップスに着目し、ディズニープリンセスに代表されるようなディズニーアニメ作品に登場する女主人公のイメージに喜ばしい変化を与えたとし、ジュディは、ロマンスや家柄に注目されるようなキャラではなく、彼女が夢に見た職業「街に尽くす警察官」を見るべきという旨を述べた。また彼女は「本作は通常のディズニー映画に比べて女性の登場人物は少なく、せいぜい全人物の1/3程度。しかしジュディはそうした型を破った。白馬の王子様に助けてもらおうなんて思ってはおらず、むしろ自分が他人を助けることにで忙しいのである。二児の母であり、ジュディの声を担当したジニファー・グッドウィンは『もし娘がいたら、ジュディを見本にさせたいくらい。あと、二人の息子にも彼女を見本にしてほしいわね』と語っている。(中略)もしかすると、今こそ女の子たちにはジュディの制服を買い与えて、お姫様ドレスなんて着せないようにした方がいいのかもしれない。もし反対されたらボゴ署長の言葉を思い出そう――『人生はミュージカル映画とは違うんだ!歌えば夢が叶う、そんな甘いもんじゃない。いい加減受け入れろ、ありのままに』――」とも記した[149]。
米エンターテインメント誌『ハリウッド・リポーター』は、日本での大ヒットについて、強力な口コミ、字幕版と吹替版あるいは3D版と4DX版のいずれも観た観客が多いこと、そしてDream Amiによる主題歌を大きな要因として挙げている[150]。また、スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫は、本作の高い映像技術やわかりやすいストーリー、奥深いメッセージ性等の総合的な観点から、「ディズニー映画の中でもずば抜けた傑作」と評している他、インタビューでは鑑賞直後すぐに宮崎駿の元へ「すごいの見ちゃった!」と報告しに行ったことも語られた[151]。
中国人民軍機関誌は社説にて、劇中の肉食動物と草食動物の逆転について触れた上で、本作を「西洋的道徳とアメリカのプロパガンダの押しつけ」と批難した[152][153]。
受賞歴
賞 | 部門 | 受賞者 | 結果 | 出典 |
---|---|---|---|---|
英国アカデミー児童賞 | 長編映画部門 | バイロン・ハワード、リッチ・ムーア、クラーク・スペンサー | 未決定 | [154] |
ゴールデン・トレイラー・アワード | Best Original Score TV Spot | "Try Everything Voice 3 Days – Imax" | ノミネート | [155] |
Most Original TV Spot | "Oscar Review" | 受賞 | ||
Best Pre-Show Theatrical Advertising for a Brand | "Popcorn Club" | ノミネート | ||
第20回ハリウッド映画賞 | アニメーション部門 | バイロン・ハワード、リッチ・ムーア | 受賞 | [156] |
ティーン・チョイス・アワード | テレビ番組・映画部門 | 『トライ・エヴリシング』 - シャキーラ | ノミネート | [157] |
関連書籍
日本語の主要書籍のみ掲載。特記が無い限り全て2016年刊行。
- ディズニーアニメ小説 ズートピア
- 本編の内容を小説化したもの。スーザン・フランシス著、橘高弓枝訳、偕成社刊、4月19日発売。B6版、ペーパーバック、全222頁。ISBN 978-4-03-792080-7。
- DISNEY ズートピア ビジュアルガイド
- キャラクター、ストーリーを詳細に解説したもの。KADOKAWA刊、4月21日発売。AB版、全96頁。ISBN 978-4-04-104369-1。
- ジ・アート・オブ・ズートピア
- 設定画集。英語書籍'The Art of Zootopia'の全編を日本語に翻訳したもの。ジェシカ・ジュリアス著、徳間書店刊、6月21日発売。A3変版、ハードカバー、全157頁。ISBN 978-4-19-864164-1。
- CD付ディズニーの英語 コレクション14 ズートピア
- 本編の内容を平易な英語で解説した英語学習本。石原真弓監修、KADOKAWA刊、7月14日発売。A5版、全192頁。ISBN 978-4-04-601436-8。
- 角川アニメまんが ズートピア(上/下)
- 本編のカットを利用して漫画にし、MovieNEX版Blu-rayのチャプターに沿って節分けしたもの。角川書店刊、7月30日発売。全191頁。ISBN 978-4-04-104690-6 / ISBN 978-4-04-104691-3。
- ジュディとニックのズートピア警察署事件簿 盗まれたくさ~いチーズの謎
- 児童向けスピンオフ小説。英語書籍'Zootopia: The Stinky Cheese Caper (And Other Cases from the ZPD Files)'を日本語に翻訳したもの。本編直後の時間軸でジュディとニックが捜査した事件に関する短編を4話収録。グレッグ・トライン著、おおつかのりこ訳、講談社刊、9月29日発売。B6版、全191頁。ISBN 978-4-06-199585-7。
脚注
出典
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補足
- ^ 日本語吹替では「動物」とされているが、英語音声ではほぼ一貫して「哺乳類(Manmmal)」とされる。
- ^ 英語では"Jude the dude"
- ^ 英語版ではreal cop(本物の警官)に対してmeter maid(直訳:パーキングメーターの世話係)と呼ばれており、ジュディは本物の警察官として扱われていない。日本に交通巡視員制度があったのと同様、アメリカの警察でも古くから通常の警察官とは別に駐車違反取締のみを行う女性職員を採用しており、その業務に当たる女性がmeter maidと呼ばれている。ジュディが劇中で使用する三輪車も駐車監視員の象徴の一つ。
- ^ Nicholasという名前は本人が書いた納税申告書や、警察学校の卒業式で受け取るバッジなどに記されている。音声では英語版でジュニアスカウトの誓いを述べる時などに本名を言う。また、ミドルネームのPについては監督がファンからの質問に対して、スター・トレックのジェームズ・タイベリアス・カークに由来する"Piberius(パイベリアス)"と答えている。
- ^ ジュディがニックの脱税を伝えるシーンで、日本語吹替版では「12歳から20年として…」と言っていたが、英語版では"...since you were twelve, that's two decades!"と言っている。
- ^ ベルウェザー本人曰く「市長が冗談で付けたあだ名」。「クサイウェザー」は英語では"Smellwether"、日本語字幕版では「フンウェザー」、「ライオナラ市長」は、英語では"Lionfart"、日本語字幕版では「ライオナラハート」とされた。
- ^ 日本語字幕版では「陸運局」。モデルとなったアメリカのDMVでも日本の陸運局の一部と免許試験場の業務を一緒に行っている。また、彼以外の職員も全てナマケモノとなっているが、DMVの事務手続きが異常に時間がかかることに対する風刺である。
- ^ 英語では"Flash, Flash, hundred yard dash!"
- ^ 日本語吹替の山路和弘は、アル・パチーノ演じる息子のマイケル・コルレオーネの吹替を担当していた。
- ^ 監督のツイートから。
- ^ 日本語字幕版では「素鼻(=素手+鼻)」と表記。英語では"ungloved trunk"。
- ^ 英語版では"noisy neighbors"
- ^ 北米では一般的に6月から9月が夏休みとなり、日本でいう春休みのような年度間の長期休みを兼ねる。
- ^ 後に同年6月18日・19日の『ファインディング・ドリー』に抜かれる。
- ^ 興収と動員数で順位が違うのは『植物図鑑』『名探偵コナン』が2D版のみの公開に対し、本作は2Dより料金の高い3D/4DX/MX4D版も公開されているため。『デッドプール』は前述4種に加えIMAX版も公開され、またR15+指定のため、割引料金での観客数が相対的に減少し、動員数に比べて興収が高くなる。