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2024年10月29日 (火) 00:00時点における最新版
美星スペースガードセンター(びせいスペースガードセンター、the Bisei SpaceGuard Center、BSGC[1])は、岡山県井原市美星町にある光学望遠鏡を用いてスペースデブリや地球近傍小惑星を観測する施設である。主な利用者は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の追跡ネットワーク技術センター SSAシステムプロジェクトチーム。隣接した場所に美星天文台がある。
概要
[編集]口径1mの大型光学望遠鏡により、地球近傍小惑星や高度36,000kmの静止軌道近傍のスペースデブリを観測する。その他に、50cm・25cm口径の追尾用小型望遠鏡がある。最初からスペースデブリ等の観測を目的として設計された施設は、世界でも初めてである。
施設は2000年(平成12年)度に一般財団法人日本宇宙フォーラム(JSF)、NPO法人日本スペースガード協会、当時の科学技術庁によって設置され、日本宇宙フォーラムが所有していた[2]。2017年(平成29年)4月にJAXAに移管された。観測業務は日本スペースガード協会が実施している[2]。
小惑星観測プロジェクトは「バッターズ (BATTeRS, Bisei Asteroid Tracking Telescope for Rapid Survey) 」と名付けられ、プロ野球選手の写真入りのロゴマークが作られている。
観測設備
[編集]大型望遠鏡
- 1m光学望遠鏡
追尾用小型望遠鏡
- 50cm光学望遠鏡(主に高速で移動するスペースデブリ等の追尾観測のために使われている)
- 諸元
- 焦点モード:カセグレン焦点、合成 約2
- 視野直径:2度角
- 最大追尾速度:赤経・赤緯5度/秒以上
- 架台方式:フォーク式赤道儀
- CCDカメラ:視野直径約50mm、2,000×4,000ピクセルのチップを2枚並べたものを使用していた。近年は老朽化のため、U42(アポジー社)を使用している。
- CCD温度:観測時は約-20℃(現カメラ)(旧カメラ:約-90℃)
- 観測能力:16.5等級[3]
- 諸元
- 25cm光学望遠鏡(1m及び50cm光学望遠鏡の補助として使用されている)
- 諸元
- 焦点モード:ベーカーリッチクレチアン式、合成F 約5
- 視野直径:5度角
- 最大追尾速度:赤経・赤緯5度/秒以上
- 架台方式:ドイツ式赤道儀
- CCDカメラ:2,000×2,000ピクセルのCCDを1個使用
- CCD温度:観測時は約-20℃
- 諸元
観測成果
[編集]- 地球近傍小惑星の(20826) 2000 UV13や2007 YZなど、多数の小惑星を発見しており、2024年時点で地球近傍天体(NEO)以外の小惑星を1,100個以上発見(仮符号取得)し、約500個が番号登録され、1,500個以上の地球近接天体を追跡観測している[2]。
- 2000年7月8日に発見した小惑星帯の小惑星は、この施設がある地名に因み美星 (17286 Bisei)と名づけられた。
- バッターズ彗星 (C/2001 W2)(BATTeRS、周期75.9年)を発見している。
脚注
[編集]- ^ “DARTS for Astrophysics”. DARTS at ISAS/JAXA. 2024年9月27日閲覧。
- ^ a b c “宇宙開発利用部会(第90回) 配付資料|資料90-2 プラネタリディフェンスの取組みとアポフィス観測について”. 文部科学省. 2024年9月27日閲覧。
- ^ a b “JAXA|宇宙航空研究開発機構 追跡ネットワーク技術センター”. track.sfo.jaxa.jp. 2024年10月4日閲覧。