林斯諺
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林 斯諺 | |
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プロフィール | |
出生: | 1983年 |
出身地: | 台湾嘉義県新港郷 |
職業: | 小説家 |
各種表記 | |
繁体字: | 林斯諺 |
簡体字: | 林斯谚 |
拼音: | Lín Sīyàn |
和名表記: | りん しげん |
発音転記: | リン スーイェン |
林 斯諺(りん しげん、リン スーイェン、1983年 - )は台湾の推理作家。嘉義県新港郷生まれ。台湾推理作家協会会員。『歳月・推理』誌特約編集員。
来歴
[編集]- 2003年 - 第1回人狼城推理文学賞(現・台湾推理作家協会賞)で短編「霧影莊殺人事件」が佳作に選ばれる。
- 2004年 - 短編「羽球場的亡靈」(バドミントン場の亡霊)で同賞の第2回大賞を獲得。
- 2005年 - 初の単行本『尼羅河魅影之謎』(小知堂)を出版。
- 2009年 - 『冰鏡莊殺人事件』が第1回島田荘司推理小説賞の最終候補作となる。
- 2012年 - 短編「第五大道谋杀案」が第一回華文推理大奨賽において第2位に入選。
台湾の新世代を代表する推理作家で、その上質な作品により瞬く間に台湾推理小説界を席巻した。筆致の美しさ、論理性の重視、謎の複雑さと意外性を特色としており、古典的推理小説の約束事を守りながらも、常に新しいものを生み出している。2003年に短編「霧影莊殺人事件」で第1回人狼城推理文学賞(現・台湾推理作家協会賞)の佳作(大賞作品なし)となり、翌年に短編「羽球場的亡靈」で第2回人狼城推理文学賞大賞を受賞した。「羽球場的亡靈」は輔仁大学の学生らによって映画化[1]され、2007年5月に台北の書店・誠品信義店で上映された。また、エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン2014年8月号に「The Ghost of Badminton Court」の題で英訳が掲載されている。
最も敬愛する推理作家はエラリー・クイーン、最も敬愛する哲学者はキルケゴールであると述べている(『霧影莊殺人事件』明日工作室、2006 作者紹介参照)。
林斯諺の作品で探偵役を務めるのは青年哲学教授・林若平(りん じゃくへい、リン ルオピン)で、その探偵譚が作者の推理小説の大部分を占めている。
作品リスト
[編集]- 単行本
- 尼羅河魅影之謎 (小知堂文化事業有限公司、2005年3月) - 長編
- 雨夜莊謀殺案 (小知堂文化事業有限公司、2006年1月/『雨夜送葬曲』要有光、2015年11月) - 長編
- 霧影莊殺人事件 (明日工作室、2006年4月) - 短編集
- 「霧影莊殺人事件」(『推理雑誌』227号、2003年9月)
- 「羽球場的亡靈」(『野葡萄文学誌』(野葡萄文學誌)14-15号、2004年)
- 淚水狂魔 (明日工作室、2008年6月/尖端出版、2015年5月) - 中編/長編。第2回浮文誌新人賞応募作に加筆したもの。2015年刊行の版では更に大幅な加筆が加えられている。
- 冰鏡莊殺人事件 (皇冠文化、2009年8月) - 長編
- 芭達雅血咒(皇冠文化、2010年8月) - 長編
- 無名之女(皇冠文化、2012年9月) - 長編
- 假面殺機(要有光、2013年8月) - 長編
- 霧影莊殺人事件(要有光、2014年1月) - 短編集
- 「霧影莊殺人事件」
- 「羽球場的亡靈」
- 「向日葵輓歌」(推理雑誌236号、2004年6月) - 原題「暴力教室」
- 「霧林村的慘劇」(推理雑誌218号、2002年12月) - 原題「銷凝之村」
- 馬雅任務(要有光、2014年12月) - 長編
- アンソロジー収録短編
- 聖誕夜奇蹟 - 『台灣推理作家協會傑作選1』、2008年3月 - 初出:推理雑誌267号、2007年1月
- 第五大道谋杀案 - 『推理者的游戏 第一届华文推理大奖赛典藏集(上卷)』、2013年1月、新星出版社 - 初出:『歳月・推理』2012年第一集
- 未収録短編
- 判決 (推理雑誌217号、2002年11月) - のちに「褪色的愛」に改題
- 鋼琴裡的愛情 (推理雑誌229号、2003年11月)
- 戀愛密碼 (推理雑誌231号、2004年1月)
- 殘冬 (野葡萄文学誌7号、2004年)
- 冰之刃 (推理雑誌242号、2004年12月)
- 看不見的密室 (野葡萄文学誌22号、2005年)
- 愛的交點 (推理雑誌254号、2005年12月)
- 床鬼 (推理雑誌256号、2006年2月)
- 偷走你的心 (推理雑誌275号、2007年9月)
他
哲学の著作
[編集]- Beardsley on Literature, Fiction, and Nonfiction. Journal of Aesthetics & Culture, Vol.8, 2016, doi:10.3402/jac.v8.29208
脚注
[編集]- ^ 羽球場的亡靈-電影版介紹 @台灣推理夢工廠(中国語)で映画の紹介や映画本編を見ることができる。
外部リンク
[編集]- 織夢行雲 - 林斯諺本人のブログ(中国語)
- 林斯諺 Lin Sihyan - 林斯諺本人のFacebookページ
- 台灣推理夢工廠(中国語) - 台湾の推理作家10名が推理小説を掲載しているサイト。林斯諺も作品を数編掲載している。
- バドミントンコートの亡霊