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東山駅 (北海道)

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東山仮乗降場から転送)
東山駅
ホーム
ひがしやま
Higashiyama
H65 駒ヶ岳 (3.6 km)
(4.1 km) 姫川 H63
地図
所在地 北海道茅部郡森町字駒ケ岳
北緯42度3分42.2秒 東経140度36分18.9秒 / 北緯42.061722度 東経140.605250度 / 42.061722; 140.605250座標: 北緯42度3分42.2秒 東経140度36分18.9秒 / 北緯42.061722度 東経140.605250度 / 42.061722; 140.605250
駅番号 H64
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 函館本線(本線)
キロ程 40.1 km(函館起点)
電報略号 ヒヤ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線[1]
乗車人員
-統計年度-
0人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1943年昭和18年)2月26日
廃止年月日 2017年平成29年)3月4日[2]
備考 無人駅[1]
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旧加速線の築堤からの駅全景
駅入口付近
左側の築堤が旧加速線

東山駅(ひがしやまえき)は、かつて北海道渡島総合振興局茅部郡森町字駒ケ岳にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線(本線)のである。電報略号ヒヤ[3]駅番号H64であった。

歴史

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1976年の東山仮乗降場と信号場時代の軌道跡、周囲約1.2km範囲。下が函館方面。中央より右へ直線状に伸びていた加速線の跡が残されている。待避側の側線は左下へ向かう本線カーブの内側に並行して伸びていたが、その跡は防風林に覆われて見えなくなっている。信号場時代の本屋は写真中央に設けられていた。仮乗降場のホームが右側に見えるが、その北の空き地にはかつて4棟の職員官舎があった。 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駒ヶ岳駅 - 森駅間13.0 kmは、頂上である駒ケ岳駅から最急16‰の勾配を用いて3段に迂回しながら海岸沿いの森駅まで下っていく線形であるが[4]、途中の交換設備は姫川信号場1913年大正2年〕開業)しか存在せず、太平洋戦争開戦後の輸送量逼迫を受けて、スイッチバック方式の信号場を増設することとなった。これが東山駅の前身にあたる東山信号場である[4]

終戦直前の1945年(昭和20年)に軍川駅(現:大沼駅) - 森駅間には勾配緩和のため渡島砂原駅経由の通称:砂原支線が開業したため、以降重量貨物列車などは上り列車が勾配を避けて砂原支線を迂回するようになったこともあり、戦後、東山信号場と翌年に同様の形態で姫川信号場 - 森駅間に設けられた森川信号場とともに信号場としての役目を終えることとなった[5]

しかし、東山信号場は信号場としては廃止されたものの、仮乗降場として乗降設備の設置は継続されており、国鉄分割民営化後には正規の旅客駅に昇格[3]2017年(平成29年)に利用客僅少により廃止されるまで客扱いが行われた[2]

年表

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駅名の由来

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地区名から[8]

駅構造

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1949年(昭和24年)8月以前の信号場時代はスイッチバック式の配線であった[6]。さらに、通常は本線に対して点対称となる待避線が上下線用のいずれも本線の反対側(構内南側)に存在する配線となっていた[6][5]。遺構は、2002年(平成14年)時点では加速線が駅の南側に高低差のある築堤と、それに続いて駅の東の道路を渡っていたコンクリート製の橋台、さらに道路を越えた丘陵部分にも築堤として残存していた[5]。下り待避線の築堤も本線に沿って残存していた[5]

単なる仮乗降場となってから廃止までは、単式ホーム1面1線を有する地上駅だった[1]。ホームは線路の北側(旭川方に向かって左手側)に存在した[3]転轍機を持たない棒線駅となっていた[3]。森駅管理の無人駅であり、駅舎および待合所は存在せず、枕木を使った木製デッキ式のホームのみ[11]の駅だった。ホーム東側に階段を有し[11]駅施設外に連絡していた。駅への取り付け道路も無く、車道の踏切から駅までは線路際の小道を歩く必要があった[5]

廃止後、ホームは撤去されている[12]

利用状況

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  • 2011 - 2015年(平成23 - 27年)の乗降人員調査(11月の調査日)平均は「1名以下」[13][10]

駅周辺

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駅附近には建物はないが、周辺には民家が点在している[11]

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
函館本線(廃止時点)
駒ヶ岳駅 (H65) - 東山駅 (H64) - 姫川駅 (H63)

脚注

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  1. ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 11号 函館駅・大沼公園駅・倶知安駅ほか72駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年10月21日、20頁。 
  2. ^ a b c 平成29年3月ダイヤ改正について” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2016年12月16日). 2016年12月16日閲覧。
  3. ^ a b c d 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、40頁。ISBN 4-09-395401-1 
  4. ^ a b 鉄道技術発達史 第2篇(施設)1日本国有鉄道、1959年1月、383頁。doi:10.11501/2423735https://dl.ndl.go.jp/pid/2423735/1/566 
  5. ^ a b c d e 宮脇俊三 編『鉄道廃線跡を歩く』 9巻(1版)、JTB、2002年8月1日、56-57頁。 
  6. ^ a b c d e f 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)19,26ページより。
  7. ^ a b 森町 編『森町史森町、1980年3月15日、633頁。doi:10.11501/9570504https://dl.ndl.go.jp/pid/9570504/1/351 
  8. ^ a b 太田幸夫 (2004-02-29). 北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~ (1 ed.). 札幌市: 富士コンテム. p. 29. ISBN 4-89391-549-5 
  9. ^ 駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2007年9月12日。オリジナルの2007年9月30日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20070930015220/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2007/070912-3.pdf2014年9月6日閲覧 
  10. ^ a b “JR北海道、道南5駅3月廃止 森、長万部両町に意向” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(経済) (北海道新聞社). (2016年6月3日). オリジナルの2016年6月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160609235545/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0277706.html 2016年6月9日閲覧。 
  11. ^ a b c 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)18ページより。
  12. ^ 『鉄道ジャーナル』通巻628号 p.25
  13. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。

参考文献

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  • 土屋武之「函館本線485.4km+α 函館から「山線」を経て通勤電車区間へ」『鉄道ジャーナル』第53巻第2号(通巻628号)、成美堂出版、2019年2月1日、20-31頁、ISSN 0288-2337 

関連項目

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