クアンナム省
ホイアンの町並み | |
地理 | |
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省都 | タムキー |
地方 | 南中部 |
面積 | 10,406 km² |
下位区分 | 2 市 16 県 |
統計 | |
人口 人口密度 |
1,530,500[1] 人(2022年) 170 人/km² |
民族 |
キン族, ホア族, コツ族, セダン族, ゼチエン族, コ族 |
その他 | |
市外局番 | 235 (2017年2月まで 510) |
郵便番号 | 56xxxx |
ナンバープレート | 92 |
ISO 3166-2 | VN-27 |
公式Webサイト | http://www.quangnam.gov.vn |
クアンナム省(広南省、クアンナムしょう、ベトナム語:Tỉnh Quảng Nam / 省廣南 発音)は、ベトナム中部の省(地方自治体)の一つ。省都はタムキー市[2]。1975年にダナン市と合併[3]、1996年に中央直轄市となったダナン市と分離された[4][5]。2050年までに中央管轄都市になるという目標を掲げている[6][7]。
歴史
[編集]鉄器時代
[編集]トゥーボン水系の河口近くから内陸山間部まで、鉄器時代サーフイン文化(Văn hóa Sa Huỳnh)の遺跡が発見されている[8][9]。
チャンパ王国
[編集]2世紀末から15世紀後半頃まで、南中部沿岸地方に存在したチャンパ王国の中心地域。聖地ミーソン、港市ホイアン、王都チャーキュウの3か所を中心として栄えたとされている[10][11]。
ベトナム戦争
[編集]Operation Chinook 1966-67、488高地の戦い、en:Operation Swift、en:Operation Wheeler/Wallowa、en:Operation Union&en:Operation Union II、en:Hue–Da Nang Campaign、ハミの虐殺、フォンニィ・フォンニャットの虐殺。
同省は、枯葉剤被害の多い地域の一つ[12]。ディエンバン町ゴーノイは、クチに次ぐ激戦地であったと言われる[13]。
地理
[編集]南中部沿岸に位置し、北はトゥアティエン=フエ省とダナン市に、東は東海(南シナ海)に、南はコントゥム省とクアンガイ省に、西はラオス(セーコーン県)に接している。ベトナム中部最大の都市、ダナンの南に隣接する[14]。
隣接行政区画
[編集]行政区分
[編集]クアンナム省は、以下の行政単位に区分される。
- 市(Thành phố / 城庯)
- 町(Thị xã / 市社)
- ディエンバン(Điện Bàn / 奠磐)
- 県(Huyện / 縣)
- バクチャーミー県(Bắc Trà My / 北茶眉)
- ズイスエン県(Duy Xuyên / 濰川)
- ダイロック県(Đại Lộc / 大祿)
- ドンザン県(Đông Giang / 東江)
- ヒエップドゥク県(Hiệp Đức / 協德)
- ナムザン県(Nam Giang / 南江)
- ナムチャーミー県(Nam Trà My / 南茶眉)
- ヌイタイン県(Núi Thành / 𡶀成)
- フーニン県(Phú Ninh / 富寧)
- フオックソン県(Phước Sơn / 福山)
- クエソン県(Quế Sơn / 桂山)
- タイザン県(Tây Giang / 西江)
- タンビン県(Thăng Bình / 升平)
- ティエンフオック県(Tiên Phước / 仙福)
- ノンソン県(Nông Sơn / 農山)
観光
[編集]ユネスコ世界文化遺産古都ホイアン(2023年には、ユネスコ創造都市ネットワークに登録)、同じく世界文化遺産であるチャム族の建造物ミーソン聖域、ホイアン・チャム島のユネスコ世界生物圏保護区[15][16][17]、水の綺麗な砂浜を抱え[18][19]、ベトナムでも有数の観光地が点在[20]。数多くのチャンパ王国の遺跡も残っている[21]。
漁村でもあるタムタイン村は、ベトナム初の壁画村と言われている[22]。
脚注
[編集]- ^ “Niên giám Thống kê Việt Nam năm 2021” (ベトナム語). 2023年12月1日閲覧。
- ^ “クアンナム省<Quảng Nam> - [VIETJO ベトナムニュース]”. www.viet-jo.com. 2024年4月24日閲覧。
- ^ “Quảng Nam Đà Nẵng qua các địa danh (phần 5)” (英語). www.danang.gov.vn. 2024年4月24日閲覧。
- ^ Hà, Võ Thị Ngân (2018年7月11日). “ダナンの歴史”. Cổng thông tin du lịch thành phố Đà Nẵng. 2024年4月24日閲覧。
- ^ “Quảng Nam Đà Nẵng qua các địa danh (phần 5)” (英語). www.danang.gov.vn. 2024年4月24日閲覧。
- ^ ONLINE, TUOI TRE (2024年3月16日). “Quảng Nam phấn đấu đến năm 2050 là thành phố trực thuộc trung ương” (ベトナム語). TUOI TRE ONLINE. 2024年4月24日閲覧。
- ^ thanhnien.vn (2024年3月17日). “Quảng Nam đặt tầm nhìn trở thành thành phố trực thuộc Trung ương” (ベトナム語). thanhnien.vn. 2024年4月24日閲覧。
- ^ 山形眞理子. “ベトナム中部出土の漢系遺物に関する考察: チャーキュウ遺跡の調査成果を中心に”. 岡山理科大学. 2024年4月24日閲覧。
- ^ baoquangnam.vn (2023年1月15日). “Trầm tích di sản Thu Bồn” (ベトナム語). baoquangnam.vn. 2024年4月24日閲覧。
- ^ “クアンナム省チャーキエウ遺跡と日本人考古学者の30年間[特集]”. VIETJOベトナムニュース. 2024年4月24日閲覧。
- ^ 山形眞理子. “ベトナム中部出土の漢系遺物に関する考察: チャーキュウ遺跡の調査成果を中心に”. 岡山理科大学. 2024年4月24日閲覧。
- ^ “ベトナムの枯葉剤被災者扶助制度と被災者の生活”. 国立研究開発法人科学技術振興機構. 2024年4月11日閲覧。
- ^ daibieunhandan.vn. “Gò Nổi vươn mình” (ベトナム語). Báo Đại biểu Nhân dân. 2024年4月11日閲覧。
- ^ “About Quang Nam - A Green Travel Guide to Hoi An and Quang Nam” (英語). Visit Quang Nam - A green travel guide. 2024年4月24日閲覧。
- ^ “ホイアン旧市街・ミーソン遺跡のユスコ世界遺産登録20周年、ホイアン・チャム島のユネスコ世界生物圏保護区登録10周年記念式典関連行事”. 在ベトナム日本国大使館. 2024年4月11日閲覧。
- ^ Centre, UNESCO World Heritage. “Hoi An Ancient Town” (英語). UNESCO World Heritage Centre. 2024年4月11日閲覧。
- ^ “Cu Lao Cham - Hoi An”. UNESCO. 2024年4月11日閲覧。
- ^ “ホイアン|アンバンビーチエリアの魅力~人気のレストラン・カフェや雰囲気など~ | Danang de 観光 | ダナンスタイル || ダナンが好き Danang.Style”. danang.style (2023年2月24日). 2024年4月11日閲覧。
- ^ uyen (2023年6月7日). “【2023】ホイアンの穴場ビーチ!クアダイビーチで美しい絶景を味わえるリゾートホテル5選も” (英語). Danang Holic. 2024年4月11日閲覧。
- ^ “活気と彩り、世界遺産に触れる ベトナム中部のダナン、ホイアン、フエの旅”. 朝日新聞社. 2024年4月11日閲覧。
- ^ “ベトナム・タムキー観光者必見!チャンパ王国の5つの遺跡を巡る(ミーソン遺跡群&クアンナム遺跡群) | Danang de 観光 | ダナンスタイル || ダナンが好き Danang.Style”. danang.style (2023年3月16日). 2024年4月11日閲覧。
- ^ “ベトナムの初の壁画村 タムタイン村” (英語). ベトナムの声放送局 (2017年7月11日). 2024年4月24日閲覧。
関連項目
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