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平山ユージ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2009年のTEDxTokyoでの平山ユージ

平山 ユージ(ひらやま ユージ、1969年2月23日 - )は、日本のプロ・フリークライマー。 日本有数のプロクライマーで、芸術的なクライミングスタイルで活躍するトップクライマーの一人である[要出典]。東京オリンピックではボルダリング競技の解説を務めた。

東京都出身。身長173cm、体重65kg。既婚者で二児(長男、長女)の父親。本名は平山裕示(ひらやまゆうじ)。

長男は、プロサッカー選手の平山勇太(ひらやまゆうた)。

長女は、女優・ダンサーの平山ひかる(ひらやまひかる)。

経歴

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東京都立航空工業高等専門学校入学後の15歳からクライミングを始めると短期間で頭角を現し、日本国内の難関ルートを次々に踏破。高専在学時、既に日本のトップクライマーの仲間入りを果たす。17歳でアメリカ合衆国へ渡り、半年間フリークライミングのトレーニングを積んだ。

その後、19歳の時に単身フリークライミングの本場ヨーロッパへ渡り、フランスマルセイユを拠点に数々の国際クライミングコンペに出場し、1989年のフランケンユーラカップ優勝をはじめ上位入賞の好成績を残す。

  • 1987年3月、御前岩エレファントロック最初の課題 アスリーツボディ(7c+)を開拓初登[1]
  • 1988年1月、御前岩パチンコゲーム (8b+)第二登[1]
  • 1997年9月、アメリカ合衆国ヨセミテ渓谷の岩壁(1,100m、サラテルート)を2日間で完登。
  • 1998年、日本人初のワールドカップ総合優勝。
  • 2000年、総合優勝(2度目)。
  • 2003年、再びヨセミテ渓谷エルニーニョのオンサイトトライ。日本最難ルート・フラットマウンテン(5.14d/15a)初登。
  • 2004年スペイン・ホワイトゾンビ(8c)のオンサイトなどを登攀。
    • ホワイトゾンビのオンサイトクライミングについては、インターネットで動画を見た一部から「オンサイトでは、あんなクライミングができるはずない」との憶測が流れ、この件に関して平山自身のホームページでコメントした[2]
  • 2007年時点では日本をベースにしており、日本各地や世界各国の大会を転戦し、日産自動車が支援するアウトドア系トップアスリート集団Team X-TRAILに参加していた[3]
  • 2008年、神戸岩のボルダーGinga(V14)初登。アメリカ、ヨセミテのエルキャピタンthe Nose(5.14a・31ピッチ)のスピードアッセント世界最速記録を更新(2時間37分5秒、パートナーはハンス・フローリン)。
  • 2009年、世界最難クラックのひとつ、カナダ・スコーミッシュのCobra crack(5.14b/c)の第6登に5日間で成功。このカナダツアーで、平山は14aのスポートルートのオンサイトにも成功した。
  • 2016年5月、瑞牆のボルダー・ミネルバ(五段 / V14)を完登。それまでに登ったボルダーの最高グレードを更新した[4]
  • 2016年7月3日 ノルウェーフラタンゲルケイブ Odin's Eye 8c+をレッドポイント[5][6]
  • 2019年3月-4月 御前岩 Time Machine (8c+)、Climb Machine(8c+)を開拓初登[7]

脚注

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  1. ^ a b 平山ユージ「御前岩ふたたび」『ROCK & SNOW』78号、山と溪谷社、2017年12月、22-25頁。 
  2. ^ Yuji Hirayama オフィシャルサイト - メッセージ” (2005年10月11日). 2009年7月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月7日閲覧。
  3. ^ “日産が野外スポーツの選手を支援”. 銀座新聞ニュース. オリジナルの2007年8月27日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20070827141725/http://www.ginzanews.com/headline/2464/ 2012年4月7日閲覧。 
  4. ^ “平山ユージ、瑞牆ボルダー“ミネルバ(五段 / V14)”完登 ”. CLIMBING-net/山と溪谷社. (2016年5月9日). オリジナルの2016年5月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160510101138/http://www.climbing-net.com/news/ok%E5%B9%B3%E5%B1%B1%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%80%81%E7%91%9E%E7%89%86%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%83%90%E4%BA%94%E6%AE%B5v14%E5%AE%8C%E7%99%BB/ 2016年5月10日閲覧。 
  5. ^ 平山ユージ、安間佐千「Flatanger Norway 注目の岩場フラタンゲルケイブ」『ROCK & SNOW』73号、山と溪谷社、2016年9月、40-43 76-77。 
  6. ^ 安間佐千、フラタンゲルケイブの”Thor’s hammer(5.15a)”を第7登”. Climbing-Net powered by ROCK & SNOW. 山と溪谷社.  2022-2-1閲覧。
  7. ^ 平山ユージ「クロニクル 御前岩Time Machine 8c+」『ROCK & SNOW』84号、山と溪谷社、2019年12月、84頁。 

参考文献

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  • 羽根田治『ユージ ザ・クライマー』山と溪谷社、2004年。ISBN 978-4635340199 

外部リンク

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