コンテンツにスキップ

川北英隆

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
川北 英隆かわきた ひでたか
研究機関 (機関)京都大学
研究分野 証券投資論
母校 京都大学(学士博士
受賞 日経・経済図書文化賞1999年
テンプレートを表示

川北 英隆(かわきた ひでたか、1950年 - )は、日本経済学者。専攻は、証券投資論・証券市場分析。学位は、博士(経済学)京都大学・2009年)(学位論文『株式・債券投資の実証的分析』)。京都大学名誉教授。奈良県大和郡山市出身。

人物

[編集]

株式持ち合いの実態に関する先駆的分析(この分析の集大成が『日本型株式市場の構造変化』(東洋経済新報社、1995年))で知られている。金融証券市場の分析、機関投資家等の投資家行動に関する分析、投資意思決定に関する分析、企業価値分析等が現在の研究テーマである。29年間勤めた日本生命保険相互会社時代にエコノミスト証券アナリスト、投資理論の研究者、証券投資全体の責任者を経験し、金融証券市場の実態と実務に関する知見を得た。2002年に日本生命と中央大学国際会計研究科を掛け持ちした後、2003年から学界に本格的に転じる。ファイナンス担当の教員として3つの大学の専任教員を経験する。現時点においても投資家との交流が深く、実務界と学界の架橋を担っている。

日本ファイナンス学会会長、元日本価値創造ERM学会会長、元日本証券アナリスト協会副会長、元企業会計基準委員会委員、元みずほ証券取締役(社外)。

登山(山歩き)と旅行が趣味。1994年に日本百名山を登る。現在、世界の山歩きと辺境の旅を実行し、世界の経済と社会を実地調査している。ホームグラウンドは山梨の滝子山と京都の大文字山。「山登りが本業」、「証券分析は趣味」をモットーとする。

2009年4月から、経済・証券、山・自然、猫・動物を主題としたブログが始まった。

略歴

[編集]

略歴は以下の通り[1]

講義科目

[編集]
  • 証券投資論、ファイナンシャルリスク管理、コーポレートファイナンスなどを担当してきた
  • 現在、京都大学にて、「企業価値創造と評価」、「金融リテラシー」を担当する

著書

[編集]
  • 『「市場」ではなく「企業」を買う株式投資[増補版]』(金融財政事情研究会、2021年、編著)
  • 『金融リテラシー入門[応用編]』(金融財政事情研究会、2021年、編著)
  • 『金融リテラシー入門[基礎編]』(金融財政事情研究会、2021年、編著)
  • 『京都大学の経営学講義IV 社会の問題解決こそ、企業価値創造の源である』(ダイヤモンド社、2020年、編著)
  • 『京都大学の経営学講義Ⅲ 経営者はいかにして、企業価値を高めているのか?』(ダイヤモンド社、2019年、編著)
  • 『京都大学の経営学講義Ⅱ 一流の経営者は、何を考え、どう行動し、いかにして人を惹き付けるのか?』(ダイヤモンド社、2018年、編著)
  • 『企業・投資家・証券アナリスト 価値向上のための対話』(日本経済新聞出版社、2017年、共著)
  • 『京都大学の経営学講義 いま日本を代表する経営者が考えていること』(ダイヤモンド社、2017年、編著)
  • 『京都大学で学ぶ企業経営と株式投資―』(金融財政事情研究会、2016年、編著)
  • 『京都企業が世界を変える―企業価値創造と株式投資』(金融財政事情研究会、2015年、編著)
  • 『経営戦略とコーポレートファイナンス』(日本経済新聞社、2013年、共著)
  • 『「市場」ではなく「企業」を買う株式投資』(金融財政事情研究会、2013年、編著)
  • 『証券化-新たな使命とリスクの検証』(金融財政事情研究会、2012年、編著)
  • 『テキスト 株式・債券投資 第2版』(中央経済社、2010年)
  • 『総合分析 株式の長期投資』(中央経済社、2010年、編著)
  • 『株式・債券投資の実証的分析』(中央経済社、2008年)
  • 『日本企業のコーポレートファイナンス』(日本経済新聞出版社、2008年、共著)
  • 『テキスト 株式・債券投資』(中央経済社、2006年)
  • 『輝く株は発見できる』(半蔵門出版、2003年)
  • 『21世紀・日本の金融産業革命』(東洋経済新報社、1999年、共著)
  • 『日本型金融制度改革』(有斐閣、1999年、共著)
  • 『株式市場のマイクロストラクチャー』(日本経済新聞社、1998年、共著)
  • 『財政投融資ビッグバン』(東洋経済新報社、1997年)
  • 『日本型株式市場の構造変化』(東洋経済新報社、1995年)
  • 『第三世代の金融』(東洋経済新報社、1990年)
  • 『日本の未来像 10年後のシナリオ』(東洋経済新報社、1979年、共著)

受賞

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 京都大学経済学会(編集) (2016-03-31). 経済論叢 第189巻 第4号: 川北英隆教授退官記念號. 京都市左京区吉田本町: 京都大学経済学会. pp. 107-124. ISBN 978-4814000265 

外部リンク

[編集]
先代
池尾和人
日本ファイナンス学会会長
2004年 - 2006年
次代
新井富雄
先代
刈屋武昭
日本価値創造ERM学会会長
2012年 - 2017年
次代
加藤康之