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古岩屋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中央の岩峰

古岩屋(ふるいわや)は、愛媛県上浮穴郡久万高原町直瀬にある岩峰が連なる名所である。国の名勝に指定されている。四国カルスト県立自然公園に属する。

概要

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東側の岩峰(春)

直瀬川の両岸に高さ60mから100mの円錐状の峰が20余り連なっている。結晶片岩を基盤とした第三期礫岩峰である。水の浸食作用によって岩が剥き出しとなり、無数の穴が空いている。この穴から”古岩屋”と呼称されるようになった。直瀬川の川岸にはサクラカエデが生え、岩肌にはセッコクイワヒバなどが自生しており、新緑や紅葉が楽しめる。また、岩肌の穴は外敵を防ぐのに適しているため、ウグイスシジュウカラヤマガラメジロキジなど野鳥の巣が多く見られる。岩窟にはコウモリの姿も見られる。

昭和19年(1944年)11月7日、国の名勝に指定された[1][2]。また、昭和39年(1964年)には四国カルスト県立自然公園の一部となった。

久万高原町から愛媛県道12号西条久万線を東へ行くと国民宿舎古岩屋荘があり、その周辺が古岩屋である。古岩屋荘の前には、杖立て地蔵尊の祠があり、古岩屋荘のすぐ北に林道と川を挟んで遍路道があり、遍路道を西に入っていくと大師岳(65m)の根元に大師堂があり、さらに進むと不動堂とその背後の不動岳(80m)の甌穴に約3mの不動明王が立つ。なお、林道を使えば不動堂の前まで車で行ける。

ギャラリー

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岩峰には名前が付けられていて、古岩屋荘の正面の画像の左から千窟岳(70m)、桂岳(60m)、右へ続いて、鐘釣岳(100m)、嶋田岩、千丈岳、子持岳(90m)
また、不動明王の周辺には、不動岳、観音岳、大師岳、小屏風岳、それらの背後には権現岳が聳える。

脚注

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  1. ^ 古岩屋 - 文化遺産オンライン文化庁
  2. ^ 古岩屋 - 国指定文化財等データベース(文化庁

参考文献

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  • パンフレット『ようこそ、久万高原町へ』 久万高原町/発行 2009年
  • 現地説明板

関連項目

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外部リンク

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座標: 北緯33度40分5.88秒 東経132度58分29.3秒 / 北緯33.6683000度 東経132.974806度 / 33.6683000; 132.974806