刈田元司
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人物情報 | |
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生誕 |
1912年1月3日 日本新潟県 |
死没 | 1997年3月8日 (85歳没) |
出身校 | 上智大学 |
学問 | |
研究分野 | 文学(英米文学) |
研究機関 | 上智大学・中京大学 |
刈田 元司(かりた もとし、1912年1月3日 - 1997年3月8日)は、日本の英米文学者・翻訳家。上智大学名誉教授。
人物
[編集]1912年、新潟県生まれ。1935年上智大学文学部英文科を卒業。1937年ジョージタウン大学大学院修士課程を修了。上智大学講師、1940年助教授、1945年教授。1955 - 1956年ハーバード大学に留学、1969 - 1972年上智大学文学部長、1983年に定年退職した。その後は中京大学教授として教鞭をとった。
研究内容・業績
[編集]1920年代のアメリカ文学を中心に広く研究、翻訳をおこなった。日本英文学会編集委員、評議員、理事、日本アメリカ文学会会長等を歴任した[1]。
受賞・栄典
[編集]著書
[編集]- 『アメリカ文学の周辺』(研究社出版) 1962
- 『アメリカ文学の人間像』(研究社出版) 1982.1
- 『アメリカ文学と女性』(八潮出版社) 1984.1
- 『ポカホンタスとマシーセン アメリカ文学試論集』(山口書店) 1986.4
共編著
[編集]- 『和文英訳の研究』(西川正身共著、北星堂書店) 1954
- 『現代アメリカ作家集 ジェイムズからアプダイクまで』(荒地出版社) 1971
- 『都市と英米文学』(研究社出版) 1974
- 『フィッツジェラルドの文学 “アメリカの夢"とその死』(荒地出版社) 1982.3
翻訳
[編集]- 『トロイルスとクリセイデ 第1』(ヂェフリー・チョーサー、弘文堂書房) 1942
- 『進歩と宗教』(クリストファー・ドウソン、甲鳥書林、現代カトリック文芸叢書) 1943、のち創元文庫 1954
- 『チップス先生さよなら』(ジェームス・ヒルトン、新月社) 1946
- 『恋のとりこ』(G・チョーサー、新月社) 1949
- 『クリスマス・キャロル』(ディケンズ、思索社) 1950
- 『バラとゆびわ』(サッカレイ、岩波少年文庫) 1952
- 『炉辺のこおろぎ』(ディケンズ、角川文庫) 1952
- 『アメリカ文学史』(マーカス・カンリッフ、北星堂書店) 1955
- 『ヘンリー・アダムズの教育』(ヘンリー・アダムズ、教育書林) 1955、のち八潮出版社、アメリカの文学 1971
- 『エミリー・ディキンスン』(エミリー・ディキンスン、三笠書房、三笠版現代世界文学全集) 1955
- 『死を迎える大司教』(ウィラ・キャザー、川田周雄共訳、荒地出版社、現代アメリカ文学全集2) 1957
- 『四季の変化』(フレデリック・ビュークナー、荒地出版社、現代アメリカ文学全集9) 1957
- 『人間の運命』(ルコント・デュ・ヌイ、巽豊彦共訳、出版共同社) 1958
- 『アメリカ文学とキリスト教』(ランダル・スチュアート、北星堂書店) 1958
- 『オーギー・マーチの冒険』(ソール・ベロー、荒地出版社、現代アメリカ文学全集19) 1959
- 『秘密の小箱』(ホレイショ・アルジャー、講談社、世界名作全集) 1960
- 『ポー代表作選集』上(エドガー・アラン・ポー、江口裕子共訳、鏡浦書房) 1960
- 『ララミーへの道』(F・パークマン、筑摩書房、世界ノンフィクション全集20) 1961
- 『一生の読書計画』(クリフトン・ファディマン、荒地出版社) 1961
- 『ある黒人奴隷の半生』(フレデリック・ダグラス、筑摩書房、世界ノンフィクション全集39) 1963
- 『現代アメリカ文学史 現代アメリカ散文文学の一解釈』(アルフレッド・ケイジン、共訳、南雲堂) 1964、のち新版 1977
- 『アメリカ小説論』(V.O.A.編、共訳、北星堂書店) 1965
- 『黒猫 / 黄金虫』(ポー、旺文社文庫) 1966
- 『アメリカ文学史』(ハワード・C・ブラシャーズ、八潮出版社) 1967
- 『緋文字』(ホーソン、旺文社文庫) 1967
- 『若者たち 短編集 第1』(サリンジャー、渥美昭夫共訳、荒地出版社、サリンジャー選集2) 1968
- 『倒錯の森 短編集 第2』(サリンジャー、渥美昭夫共訳、荒地出版社、サリンジャー選集3) 1968
- 『ハックルベリ・フィンの冒険』(マーク・トウェイン、旺文社文庫) 1969
- 『ストーリー・バイブル 聖書物語』(パール・バック、主婦の友社) 1972、のち『旧約篇』『新約篇』として現代教養文庫 1999
- 『バビット』(シンクレア・ルイス、主婦の友社、ノーベル賞文学全集5) 1972
- 『ピクチャー・バイブル』(アイヴァ・ホス、安西徹雄共訳、主婦の友社) 1974
- 『武器よさらば』(ヘミングウェイ、旺文社文庫) 1978.3
- 『ニューヨーク文学散歩』(スーザン・エドミストン,リンダ・D・シリノ、朝日イブニングニュース社) 1979.3
- 『うそ?ほんと?小事典』(T・トゥレジャ、社会思想社、現代教養文庫) 1983.8
- 『手紙のなかのアメリカ 200年史の舞台裏』(H・ジャック・ラング編、社会思想社、現代教養文庫) 1986.7
- 『最期のことば 聖書から死刑囚まで』(ジョナソン・グリーン編、植松靖夫共著訳、社会思想社、現代教養文庫) 1989.1
脚注
[編集]- ^ a b 20世紀日本人名事典 刈田元司 コトバンク 2018年4月22日閲覧