内田莉莎子
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内田 莉莎子(うちだ りさこ、1928年6月24日 - 1997年3月22日)は、日本の翻訳家、児童文学者、ロシア文学者。名前はモナリザにちなんで、祖父・内田魯庵が命名。
経歴
[編集]東京生まれ。早稲田大学第一文学部露文科卒業。1964年にポーランド留学。外国児童文学の翻訳紹介をする。『てぶくろ』『おおきなかぶ』などはロングセラー。
父は洋画家の内田巌。祖父は翻訳家・作家の内田魯庵。妹の堀内(内田)路子は堀内誠一の妻で、同じく早稲田大学第一文学部露文科卒業。夫はポーランド文学者・東大教授だった吉上昭三(没する1年前の1996年1月に事故死)。息子は翻訳家の吉上恭太。叔父に洋画家の伊勢正義。
1997年3月22日、食道癌により入院先の都内の病院で死去。68歳没。喪主葬儀は長男恭太が行った。
著書
[編集]- 『ゆきむすめ』(佐藤忠良画、福音館書店) 1963
- 『うさぎのいえ』(丸木俊画、福音館書店) 1973
- 『ひとりできたねこ』(いしなべふさこ画、学習研究社) 1974
- 『ネッシーぼうや』(ボフダン・ブテンコ画、福音館書店) 1977
- 『お月さまの話』(上矢津画、講談社) 1977
- 『ネッシーぼうやのうみのぼうけん』(福音館書店) 1979
翻訳
[編集]- 『音楽読本』(ウラジーミロフ, オクセル、三一新書) 1956
- 『森の新聞』(ビターリ・ビアンキ、タカクラタロー共訳、理論社) 1957
- 『マーシャとくま』(エフゲーニー・M・ラチョフ、福音館書店) 1962
- 『もりのようふくや』(オクターフ パンク・ヤシ、福音館書店) 1962
- 『しずかなおはなし』(サムイル・マルシャーク、福音館書店) 1963
- 『町からきた少女 / おかあさんはどこ』(ヴォロンコーワ / A・コトフシチコフ、岩崎書店) 1963
- 『最初の悲しみ』(フラエルマン、岩崎書店) 1964
- 『ミーチャとまほうの時計』(グリゴーリー・ヤグドフェリド, ビクトル・ビトコービッチ、司修絵、偕成社) 1965
- 『三人の少女』(ウェレイスカヤ、講談社) 1965
- 『てぶくろ ウクライナ民話』(福音館書店) 1965
- 『カーチャと子わに』(ゲルネット, ヤグドフェリド、偕成社) 1965
- 『きつねものがたり』(ヨゼフ・ラダ、福音館書店) 1966
- 『うさぎのなみだ ロシア昔話』(堀内誠一絵、講談社) 1966
- 『東欧のむかし話』(研秀出版) 1966
- 『ピーターとおおかみ』(プロコフィエフ、偕成社) 1966
- 『三びきのこぶた』(ミハルコフ、佐藤忠良絵、偕成社) 1966
- 『まほうの島のともだち』(リュボーフィ・ヴォロンコーワ、小野かおる絵、偕成社) 1966
- 『ピオネール放送局』(エフゲニー・ルイス、新日本出版社) 1966
- 『おおきなかぶ』(A・トルストイ、佐藤忠良画、福音館書店) 1966
- 『すばらしいフェルディナンド』(ルドウィク・J・ケルン、岩波書店) 1967
- 『すずめのまほう』(ニクレビチョーバ、偕成社) 1967
- 『もぐらとずぼん』(エドアルド・ペチシカ、福音館書店) 1967
- 『きつねとねずみ』(ビアンキ、福音館書店) 1967
- 『ぼくはネンディ』(マリア・コブナッカ、山脇百合子絵、学習研究社) 1968
- 『ふしぎなくつ』(J・ポラジンスカ、堀内誠一絵、岩波書店) 1968
- 『わにがまちにやってきた』(チュコフスキー、瀬川康男絵、岩波書店) 1968
- 『バルビンカのぼうけん』(ヤニーナ・ブロニェフスカ、新日本出版社) 1968
- 『太陽の木の枝 ジプシーの昔話』(フィツォフスキ、堀内誠一絵、福音館書店) 1968
- 『きりの国の王女 ジプシーの昔話』(フィツォフスキ、堀内誠一絵、福音館書店) 1968
- 『ビアンキのこども動物記 1』(理論社) 1968
- 『ビアンキのこども動物記 6』(理論社) 1968
- 『しあわせなちょうちょう』(イレーナ=ユルギェレビチョーバ、学習研究社) 1968
- 『おきなさいフェルディナンド』(ルドウィク・J・ケルン、岩波書店) 1969
- 『きりょうよしのワシリーサ ロシア民話』(ポプラ社) 1969
- 『ロシアのわらべうた』(丸木俊絵、さ・え・ら書房) 1969
- 『たいようのぼうや』(ズデニェク=カ=スラビー、学習研究社) 1969
- 『ぼくたちの家出』(コズロフ、佐藤忠良絵、偕成社) 1969
- 『しずくのぼうけん』(マリア・テルリコフスカ、ボフダン・ブテンコ画、福音館書店) 1969
- 『もぐらとじどうしゃ』(エドアルド・ペチシカ、福音館) 1969
- 『金のさかな』(アファナーシェフ、あかね書房) 1970
- 『バーシャ』(コルネル・マクシンスキ、学習研究社) 1970
- 『そばかす先生のふしぎな学校』(ヤン・ブジェフバ、学習研究社) 1971
- 『せむしの小うま』(エルショーフ、丸木俊画、学習研究社) 1971
- 『千びきのうさぎと牧童』(ポラジンスカ、岩波書店) 1972
- 『りんごの木』(エドアルド・ペチシカ、福音館書店) 1972
- 『12のつきのおくりもの スロバキア民話』(丸木俊画、福音館書店) 1973
- 『ぞうのドミニク』(ルドウィク・J・ケルン、長新太絵、福音館書店) 1974
- 『ぼくはだれだ』(タデウシュ・コンヴィツキ、小原雅俊共訳、晶文社) 1975
- 『いたずら小おに』(ユリア・ドゥシニスカ、赤坂三好画、学習研究社) 1975
- 『くったのんだわらった ポーランド民話』(佐々木マキ画、福音館書店) 1976
- 『わたしのおふねマギーB』(アイリーン・ハース、福音館書店、アメリカの絵本) 1976
- 『ひつじかいとうさぎ ラトビア民話』(福音館書店) 1977
- 『うさぎとおんどりときつね』(レーベデフ、岩波書店) 1977
- 『アイスクリーム・かんながかんなをつくったはなし』(マルシャーク、岩波書店) 1978
- 『まどをあけて!』(ヘレナ=ベフレロバ、偕成社) 1978
- 『こねこのおひげちゃん』(マルシャーク、岩波書店) 1978
- 『ロバートのふしぎなともだち』(マーガレット・マヒー、ほるぷ出版) 1978
- 『マーティンより大きく』(スティーブン・ケロッグ、ほるぷ出版) 1979
- 『おばけとかっぱ』(ヨゼフ・ラダ、岡野裕共訳、福音館書店) 1979
- 『しずくとりんご』(ボフダン・ブテンコ、福音館書店) 1981
- 『みかづきいちざのものがたり』(アイリーン・ハース、福音館書店) 1981
- 『マルチンとナイフ』(エドアルド・ペチシカ、福音館書店) 1981
- 『ビアンキ動物記 3』(理論社) 1981
- 『ビアンキ動物記 5』(理論社) 1981
- 『しずくとかじ』(ボフダン・ブテンコ、福音館書店) 1982
- 『しずくとさかな』(ボフダン・ブテンコ、福音館書店) 1982
- 『金のりんご』(A・ブルノフスキー、福音館書店) 1982
- 『おおきくなったら チェコのわらべうた』(福音館書店) 1982
- 『みなしご天使』(マクシンスキ、学習研究社、ファンシーロマン) 1982
- 『おんどりとぬすっと』(アーノルド=ローベル、偕成社) 1982
- 『しずくとふね』(ボフダン・ブテンコ、福音館書店) 1983
- 『ちいさなヒッポ』(マーシャ=ブラウン、偕成社) 1983
- 『カーニバルのおくりもの』(レミイ・シャーリップ, バートン・サプリー、福音館書店) 1984
- 『いりえのほとり』(A・C・プーシキン、タチヤーナ・マーヴリナ画、ほるぷ出版) 1984
- 『初恋の物語』(ルビム・I・フラエルマン、理論社) 1985
- 『すべてが別のように』(イレーナ・ユルギェレビチ、小原いせ子共訳、金の星社) 1985
- 『どろにんぎょう 北欧民話』(井上洋介画、福音館書店) 1985
- 『金の鳥 コーカサスのむかし話』(福武書店) 1989
- 『なんでも見える鏡 ジプシーの昔話』(フィツォフスキ、井上洋介絵、福音館書店) 1989
- 『ヤギとライオン トリニダード・トバゴの民話』(鈴木出版) 1991
- 『パンのかけらとちいさなあくま リトワニア民話』(堀内誠一絵、福音館書店) 1992
- 『ピーターラビットのてがみの本』(ビアトリクス・ポター、福音館書店) 1992
- 『千びきのうさぎと牧童』(ポラジンスカ、岩波書店) 1993
- 『こども』(キャサリン&ローレンス・アンホルト、徳間書店) 1994
- 『でてこいミルク!』(ジェニファー・A・エリクソン、福音館書店) 1995
- 『かぞえてみよう、1、2、3』(キャサリン&ローレンス・アンホルト、徳間書店) 1995
- 『どこへいってた?』(マーガレット・ワイズ・ブラウン、童話館出版) 1996
- 『おひさまがしずむよるがくる』(ローラ・ルーク、福音館書店) 1996
- 『ベーロチカとタマーロチカのおはなし』(L・パンテレーエフ、福音館書店) 1996
- 『びんぼうこびと ウクライナ民話』(太田大八画、福音館書店) 1998[1]
- 『わらのうし ウクライナ民話』(エウゲーニー・ラチョフ画、福音館書店) 1998 ISBN 978-4834015577