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仮面の正体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『仮面の正体』
キッススタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ハードロック
レーベル カサブランカ
プロデュース ヴィニ・ポンシア
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 35位(アメリカ)
  • キッス アルバム 年表
    地獄からの脱出
    (1979年)
    仮面の正体
    (1980年)
    〜エルダー〜 魔界大決戦
    (1981年)
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    仮面の正体(かめんのしょうたい、英:Unmasked)は1980年キッスが発表した8枚目のスタジオアルバム。

    前作『地獄からの脱出』のヒットに気を良くしたメンバーは、前作を担当したプロデューサー、ヴィニ・ポンシアを再度起用し、さらなるポップ化路線を進めることを決定、本作を制作した。しかし期待したほどの反応は得られず売上は下降。結果的に、次回作「〜エルダー〜 魔界大決戦」と共にバンドの混乱期を象徴する1枚となった。

    外部作家を多く取り入れてキャッチーなナンバーを揃え、徹底的に売れ線を狙ったものの、「シャンディ」こそシングルヒットしたが長続きはせず、本作発売に伴うツアーは比較的短めに終了した。

    アメコミ風のジャケットはポール・スタンレーの発案だが、メンバー内の評判は今一つだったとのこと。なお、ジャケットは“キッスの素顔に迫る”というストーリーである。

    なお、ピーター・クリスは本作ではレコーディングと曲作りに一切関わっておらず、「シャンディ」のPV撮影を最後に脱退。レコーディングには前作でもプレイしたアントン・フィグが参加している。

    収録曲

    [編集]
    1. イズ・ザット・ユー? - IS THAT YOU? (3:59)作詞/作曲:ジェラルド・マクマホン
      リード・ヴォーカルはポール・スタンレー。
    2. シャンディ - SHANDI (3:36)作詞/作曲:ポール・スタンレー、ヴィニ・ポンシア
      PVにはピーターも出演している。現在でも稀に演奏され、特に大ヒットしたオーストラリアでは定番。リード・ヴォーカルはポール。リードギターもポールが弾いている。
    3. トーク・トゥ・ミー - TALK TO ME (4:02)作詞/作曲:エース・フレーリー
      リード・ヴォーカルはエース。リード&リズムギター・ベースギターをエースが弾いている。シングル・カット
    4. 裸の街 - NAKED CITY (3:52)作詞/作曲:ジーン・シモンズ、ヴィニ・ポンシア、ブルース・キューリック、ペペ・カストロ
      ポップな楽曲が多い中、唯一トーンが暗いが都会的な雰囲気の曲。リード・ヴォーカルはジーン・シモンズ。
    5. 心のままに - WHAT MAKES THE WORLD GO 'ROUND (4:15)作詞/作曲:ポール・スタンレー、ヴィニ・ポンシア
      リード・ヴォーカルはポール・スタンレー。
    6. トゥモロー - TOMORROW (3:17)作詞/作曲:ポール・スタンレー、ヴィニ・ポンシア
      リード・ヴォーカルはポール・スタンレー。ベースギターもポールが弾いている。シングル・カット(日本)
    7. 魔性の誘惑 - TWO SIDES OF THE COIN (3:16)作詞/作曲:エース・フレーリー
      リード・ヴォーカルはエース・フレーリー。リード&リズムギター・ベースギターをエースが弾いている。
    8. 奈落の天使 - SHE'S SO EUROPEAN (3:32)作詞/作曲:ジーン・シモンズ、ヴィニ・ポンシア
      リード・ヴォーカルはジーン・シモンズ。
    9. 傷だらけの素顔 - EASY AS IT SEEMS (3:25)作詞/作曲:ポール・スタンレー、ヴィニ・ポンシア
      前作アルバムのヒットシングル「ラヴィン・ユー・ベイビー」と同様に、ディスコ調のサウンドとなっている。リード・ヴォーカルはポール・スタンレー。
    10. トーピード・ガール - TORPEDO GIRL (3:45)作詞/作曲:エース・フレーリー、ヴィニ・ポンシア
      リード・ヴォーカルはエース・フレーリー。当初曲タイトルは"Tokio Girl"だったが、欧米のファンを考慮して変更された。一部、日本語訳が困難な歌詞がある。リード&リズムギター・ベースギターをエースが弾いている。
    11. お前のすべて - YOU'RE ALL THAT I WANT (3:04)作詞/作曲:ジーン・シモンズ、ヴィニ・ポンシア
      リード・ヴォーカルはジーン・シモンズ。本作発売に伴うツアーではごく一部の公演でしか演奏されなかった。