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三重県水産研究所

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三重県水産研究所
Mie Prefecture Fisheries Research Institute
三重県水産研究所(浜島)
三重県水産研究所(浜島)
創立者 三重県
設立 1899年(明治32年)5月2日
所在地 三重県志摩市浜島町浜島3564-3
起源 三重県水産試験場
主要人物 紀平正人(所長)[1]
活動地域 三重県
主眼 水産業の研究と指導
活動内容 イセエビの研究 ほか
収入 2億8249万2千円(2009年度予算)[1]
従業員数 43人(2009年度)[1]
子団体 鈴鹿水産研究室、尾鷲水産研究室
ウェブサイト https://www.pref.mie.lg.jp/suigi/hp/
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水産研究所所属の調査船あさま

三重県水産研究所(みえけんすいさんけんきゅうじょ、英語: Mie Prefecture Fisheries Research Institute)は、水産業の研究・指導を目的として設置された三重県立の研究所。本所は三重県志摩市にあり、鈴鹿市尾鷲市に研究室を置く[2]

1988年(昭和63年)、イセエビの人工孵化(ふか)に世界で初めて成功したことで知られる。

概要

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「三重県水産試験場」として1899年(明治32年)5月2日に県庁内に設置されたものが始まりである。県立の水産試験場としては愛知県福岡県に次ぐ3番目の設置であった[3]。当時の志摩郡浜島村(現・志摩市)の熱心な誘致活動により、同年中に浜島村大字浜島に移転した[4]。イセエビの人工孵化や遠洋カツオ漁の研究で業績を挙げ、地域経済に多大な貢献をしている。また水産試験場では珍しく、全国で唯一獣医師を配属させている

組織

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組織の長は所長で、2009年(平成21年)現在、紀平正人[1]が務める。

  • 本所:三重県志摩市浜島町浜島町浜島3564-3
    • 企画調整課
    • 水産資源育成研究課
    • 資源開発管理研究課
    • 水圏環境研究課
  • 鈴鹿水産研究室
  • 尾鷲水産研究室

沿革

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三重県水産試験場初代庁舎
  • 1899年(明治32年)
    • 5月2日 - 三重県庁内に三重県水産試験場として開場。
    • 10月31日 - 浜島村に移転。区会所を仮事務所とする。
  • 1901年(明治34年)3月 - 初代庁舎が完成。木造2階建で128坪だった。
  • 1923年(大正12年)11月16日29日 - 当時の農商務省と日本航空輸送研究所の協力を得て水上飛行機「ちどり7号」から魚群探知に成功。
  • 1930年(昭和5年)8月18日 - 三重郡川越村(現・川越町)に川越養魚場を設置。淡水域での養殖研究を実施。
  • 1932年(昭和7年)12月25日 - 浜島の本場(以下「本場」と記す)が2代目庁舎へ移転。敷地面積が約3,091坪(≒10,218m2)に拡大し、講堂無線冷蔵室も設立された。
  • 1933年(昭和8年)10月27日 - 北牟婁郡尾鷲町(現・尾鷲市)に尾鷲支場を開場。
  • 1944年(昭和19年)3月 - 大日本帝国海軍に接収され、航空隊基地に転用。
  • 1949年(昭和24年) - 高山活男所長の下で業務を再開。
  • 1958年(昭和33年)4月 - 伊勢湾分場(旧・川越養魚場)を鈴鹿市白子に移転。
  • 1960年(昭和35年) - 三重郡菰野町に湯の山養魚場を設置。
  • 1967年(昭和42年) - 湯の山養魚場が独立、三重県内水面水産試験場となる。
  • 1974年(昭和49年)4月 - 三重大学水産学部附属水産実験所を本場に併設[5]
  • 1978年(昭和53年)4月 - 三重大学実験所が分離・独立し、和具の座賀島に移転[5]
  • 1980年(昭和55年)10月 - 本場の隣接地に三重県栽培漁業センターを開設。管理を同所、運営を財団法人三重県水産振興事業団が実施。
  • 1982年(昭和57年)3月 - 尾鷲分場を現在の尾鷲研究室の位置に移転。
  • 1983年(昭和58年) - 本場を浜島港の埋立地である現在地に移転。
  • 1984年(昭和59年)
  • 1988年(昭和63年)5月 - イセエビの養殖に成功。
  • 1998年(平成10年) - 三重県科学技術振興センターに統合される。[6]
  • 1999年(平成11年) - 三重県内水面水産試験場を伊勢湾分場に統合、廃止。創立100周年を迎える。
  • 2001年(平成13年)4月 - 「三重県科学技術振興センター水産研究部」に改称[6]
  • 2008年(平成20年)4月 - 現在の名称「三重県水産研究所」に改称[6]

主な業績

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  • イセエビ幼生の完全飼育 - 飼育環境と飼料の改良により、1988年(昭和63年)5月に成功。研究開始から58年目の成功であった。現在では量産に向けた研究に移行している。
  • アコヤガイの研究 - 三重県にとって非常に重要な真珠養殖は、開設以来の研究テーマと位置付けられている。品種改良研究により、真珠層の色で将来でき上がる真珠の色が予想できるようになった。
  • カラーでの海況データの公開 - 1999年(平成11年)より人工衛星NOAAから受信した海面水温データをインターネット上で公開している。漁業関係者の利用が多く、同所の予想を超える利用があるという。
  • カツオ漁業 - 浜島町浜島#遠洋漁業を参照。

現在の主要研究対象生物

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本所(志摩)


鈴鹿
尾鷲

出典

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脚注

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  1. ^ a b c d 三重県水産研究所『平成21年度 組織・人員配置等事業概要
  2. ^ 令和5年度 組織・人員配置等 事業概要”. 三重県. 2024年10月29日閲覧。
  3. ^ 三重県水産研究所、2000
  4. ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会、1983、1428ページ
  5. ^ a b 三重大学大学院水産実験所『施設の概要』(2010年2月11日閲覧。)
  6. ^ a b c 三重県水産研究所『三重県水産研究所/組織紹介

外部リンク

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座標: 北緯34度17分37秒 東経136度45分51.9秒 / 北緯34.29361度 東経136.764417度 / 34.29361; 136.764417