ブッククロッシング
ブッククロッシング(Book Crossing)は、2001年3月、アメリカのロン・ホーンベイカーとその妻の香織によって始められた、世界中の本を愛する人たちによる「世界中の街中を図書館に」「本に世界を旅させよう」という非営利活動。
主な活動内容
[編集]ブッククロッシングとは読み終えた本を、BCID(Book Crossing ID)という固有のナンバーを付けて、世界中に旅をさせるというもの。オフィシャルサイトによると、2014年10月現在、およそ131万人のメンバーによって、約1千50万冊の本が登録され、132国を旅している。また、日本での登録者数は2014年10月6日現在、およそ3550人。
ブッククロッシングのウェブサイトは、2005年にウェビー賞を受賞した。
ブッククロッシングの目的
[編集]活動内容から誤解されることがあるが、ブッククロッシングは本を買わないという活動ではない。また、本をあちこちに置いて放置するというものでもなく、本を読むことをもっと気軽に、身近に楽しみ、本に愛情を持ってもらうことを目的としている。
ブッククロッシングの3R
[編集]Read(読む)
[編集]本を読む。
Register(登録する)
[編集]本の最初の持ち主が、会員登録と本の登録(本の感想などを含む)をしてBCIDを取得、そのBCIDをダウンロードしたラベルに記入して本に貼り付ける。
次に本を手にした人は、会員登録し、本の感想(ジャーナル)などをHPに書き込む。
Release(旅立たせる)
[編集]ブッククロッシングゾーンまたは誰かが拾ってくれる場所に本を置く。もしくは直接友人に本を手渡す。
本のリリース情報(本のリリース場所や時間)をHPのリリースノートに書き込むと他の会員が本の所在地を検索できる。
日本での広がり
[編集]2003年頃から日本での登録が見られるようになる。東京都目黒区にある書店COW BOOKSが、ブッククロッシングのサポートを開始したことを機に、メディアでもこの活動が取り上げられるようになり少しずつ、参加者が増加した。
2007年9月には、広島県でブッククロッシングジャパン運営チームが発足し、その活動は徐々に広がりをみせている。