ピエール=エドゥアール・フレール
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ピエール=エドゥアール・フレール Pierre-Édouard Frère | |
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生誕 |
1819年1月10日 パリ |
死没 |
1886年5月23日 (67歳没) エクアン(Écouen) |
ピエール=エドゥアール・フレール(Pierre-Édouard Frère、1819年1月10日 - 1886年5月23日)は、フランスの画家である。庶民の子供を描いた風俗画などを描き、イギリスなどでも人気のある画家になった。
略歴
[編集]パリの楽譜出版業者の息子に生まれた。兄にオリエンタリズムの画家のシャルル=テオドール・フレール(1814-1888)がいる。1836年からパリ国立高等美術学校で、歴史画などの画家ポール・ドラローシュに学んだ。
1843年にパリのサロンにデビューした。街や家庭での庶民の子供たちの姿を描いた風俗画が好評となり、作品の多くは版画にされて出版され人気のある画家になった。 1847年にはパリ郊外のエクアン(Écouen)に住むようになり、広い森の中に邸(villa Gabrielle)を建てた。エクアンは後に多くの芸術家が集まる場所になった[1]。1850年代から1860年代はしばしば、ロンドンを訪れ、フレールの作品はイギリス人に好評であった。パリの美術雑誌「L'Artiste」に版画作品が掲載されたこともあり、「フランス・エッチング画家協会(Société des aquafortistes français)」に作品を出展した[2]。
1855年にレジオンドヌール勲章(シュバリエ)を受勲した[3]。
1860年にはエジプトを訪れ、オリエンタリズムの作品も描いた。
1886年にパリで没した。息子のシャルル=エドゥアール・フレール(Charles-Édouard Frère: 1837-1894)も画家になった。
作品
[編集]-
橇遊び (1872)
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食事の準備 (1858)
ウォルターズ美術館 -
馬のまね(1861)
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村の小径
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小さな料理人 (c.1858)
ブルックリン美術館 -
市場からの帰り (1857)
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通学の途中
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修道女に挨拶して学校から帰る子供たち
脚注
[編集]- ^ « Des peintres au XIX », Office de tourisme d'Écouen et de ses environs.
- ^ Bailly-Herzberg, op. cit., 1985.
- ^ « notice LH/1034/52 » [archive], base Léonore, ministère français de la Culture — dossier détruit en 1871.
参考文献
[編集]- Daniel Baduel, Aude Bertrand, Christian Dauchel, L'école d'Écouen, une colonie de peintres au XIXe siècle, Office de tourisme d'Écouen, 2012 (ISBN 9782746646452).
- Janine Bailly-Herzberg, Dictionnaire de l’estampe en France 1830-1950, Paris, Flammarion, 1985, p. 123.
- « Pierre-Édouard Frère » [archive], extrait de la notice dans le dictionnaire Bénézit Accès payant, sur Oxford Art Online, 2011 (ISBN 9780199773787).
- Collectif, Revue d’Art, Paris, 1873, article[réf. incomplète].
- Cornelia W. Conant, "An Art Student in Ecouen" [archive], Harpers New Monthly Magazine, February 1885, pp. 388-398.
- M.D. Conway, "Edouard Frére, and Sympathetic Art in France" [archive], Harpers New Monthly Magazine, November 1871, pp. 801-814.
- Stanley Mazaroff, A Paris Life, A Baltimore Treasure, Baltimore: Johns Hopkins University Press, 2018, p.60.
- C. H. Stranahan, A History Of French Painting: From Its Earliest To Its Latest Practice, New-York, Scribner’s & Sons, 1888, p. 393.
- Gabriel P. Weisberg, The Realist tradition. French painting and drawing, 1830-1900, Cleveland, The Cleveland Museum of Art/Indiana University Press, 1980.