バッグ・クロージャー
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バッグ・クロージャー(Bag Closure)は、食パンなどの袋を留めるプラスチック製の留め具である[1]。クロージャー、またはクイック・ロックとも呼ばれる[1]。
アメリカ合衆国のクイック・ロック (Kwik Lok) 社の創業者であるフロイド・パクストンが発明した製品で、アメリカで特許を取得している[2]。日本では立体商標を取っており、川口市に唯一工場を置くクイック・ロック・コーポレーション傘下の日本法人、クイック・ロック・ジャパン株式会社のみが製造をおこなっている[3][4]。しばしば「パンの袋を留めるアレ」のように呼ばれる[5]。同様の商品にコニクリップがある[6]。
歴史
[編集]包装機械事業を営んでいたパクストンは、1952年に顧客のリンゴ生産者からリンゴを詰めた袋の口を簡単に閉じる方法はないかという依頼を受け、バッグ・クロージャーの原型を発案した[7][5]。
この器具はリンゴ生産者の間で広がり、さらに製パン業でもオーバーラップ包装に代わって袋詰めが広まるにつれて使われるようになった。1960年代にはクイック・ロック社の従業員が自動袋詰め装置を発明した。クイック・ロック社はこれに対応したバッグ・クロージャーの自動結束機を開発し、市場は飛躍的に拡大した[7][1]。
日本では1970年代後半に登場し[1]、1980年代に普及した[6]。1983年にはクイック・ロック・ジャパンが設立され日本国内での製造が開始され、2019年時点での年間生産数は約32億個である[6]。
出典
[編集]- ^ a b c d 『アレの名前大百科』みうらじゅん(監修)、PHP研究所、2010年10月5日、18頁。ISBN 978-4569791784。
- ^ “United States Patent US3417912” (PDF). Free Patents Online. 2022年9月10日閲覧。
- ^ “食パンとかの“あれ”を作る会社に”. デイリーポータルZ (2007年10月29日). 2022年12月8日閲覧。
- ^ “クイック・ロック・ジャパン 食パン袋の留め具でシェア9割”. 日本経済新聞. (2019年6月25日) 2022年9月10日閲覧。
- ^ a b 若松真平 (2019年3月14日). “「食パン袋とめるアレ」、実は埼玉の名産品でした! 国内は川口だけ”. withnews. 朝日新聞社. 2022年9月10日閲覧。
- ^ a b c 西谷格 (2019年9月4日). “パンの袋を留めるインベーダーみたいなアレの名前はナニ?どうやって作られてる?”. メシ通. RECRUIT. 2022年9月10日閲覧。
- ^ a b “クロージャーの歴史”. クイック・ロック・ジャパン株式会社. 2009年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月10日閲覧。