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ジャレット・ライト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャレット・ライト
Jaret Wright
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州アナハイム
生年月日 (1975-12-29) 1975年12月29日(48歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
245 lb =約111.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1994年 MLBドラフト1巡目
初出場 1997年6月24日
最終出場 2007年4月29日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジャレット・サミュエル・ライトJaret Samuel Wright , 1975年12月29日 - )はアメリカ合衆国カリフォルニア州アナハイム出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。

父親は読売ジャイアンツでもプレーしたことのある、元プロ野球選手のクライド・ライト

経歴

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プロ入りとインディアンス時代

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1994年MLBドラフト1巡目(全体10位)でクリーブランド・インディアンスから指名され、プロ入り[1]

1997年6月24日のミネソタ・ツインズ戦でメジャー初登板初先発初勝利[2]。以降は先発ローテーションに定着し、この年は8勝3敗の成績を挙げた[1]。またワールドシリーズの第4戦(6回3失点で勝利)と、優勝決定戦となった第7戦に先発(6回1/3を1失点)する大役を果たした[3]

1998年は初の2ケタ勝利となる12勝を挙げた。

1999年は肩と背中の痛みで故障者リストに2回載ることになり、8勝10敗、防御率6.06の成績に終わった[4]。以降は故障に悩まされることになる。

2000年は肩の手術を受け[4]、9試合の登板で3勝にとどまる[1]

2001年は春に肘の手術、秋に2回目の肩の手術を受け[4]、7試合の登板で2勝にとどまった[1]

2002年は8試合に登板して2勝3敗、防御率15.71に終わり、10月12日に自由契約となった[5]

パドレス時代

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2002年12月10日にサンディエゴ・パドレスと契約した[5]

2003年は中継ぎとして39試合に登板したが、防御率8点台と成績はあがらず、ウェイバー公示を経て8月29日にアトランタ・ブレーブスに移籍した。

ブレーブス時代

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プレーブスでは、数多くの投手を育成・再生し、投手コーチとして名高いレオ・マゾーニーの指導で大復活[4]2004年は32試合に登板して、キャリアハイとなる15勝、防御率3.28という好成績を残した[1]。10月28日にFAとなりチームを退団した[5]

ヤンキース時代

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2004年12月28日ニューヨーク・ヤンキースと3年総額2100万ドルの契約を結んだ[4][5]

ヤンキース移籍後は再び怪我に悩まされながらも、2005年は5勝、2006年は11勝を挙げた。

オリオールズ時代

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2006年11月12日に、クリス・ブリットン及び金銭(400万ドル)とのトレードでボルチモア・オリオールズに移籍した[6]

2007年は再びマゾーニーの指導を受けてプレーすることになったが、未勝利に終わり、復活を果たすことは出来なかった[1]。この年限りで現役を引退した。

実力は毎年2ケタ勝利を期待出来るレベルのものであったが、1999年に肩を壊してから多くの故障に悩まされ続けたため、2ケタ勝利は3回にとどまった。

投球スタイル

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主な武器は140km/h後半のツーシームの直球やカーブ。それに加えて、チェンジアップやカットボールも操る。また、フォーシームの直球は150km/hを超えることもある。

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
1997 CLE 16 16 0 0 0 8 3 0 - .727 388 90.1 81 9 35 0 5 63 1 0 45 44 4.38 1.28
1998 32 32 1 1 0 12 10 0 - .545 855 192.2 207 22 87 4 11 140 6 0 109 101 4.72 1.53
1999 26 26 0 0 0 8 10 0 0 .444 609 133.2 144 18 77 1 7 91 4 0 99 90 6.06 1.65
2000 9 9 1 1 0 3 4 0 0 .429 217 51.2 44 6 28 0 1 36 2 0 27 27 4.70 1.39
2001 7 7 0 0 0 2 2 0 0 .500 140 29.0 36 2 22 0 0 18 1 1 22 21 6.52 2.00
2002 8 6 0 0 0 2 3 0 0 .400 116 18.1 40 3 19 0 2 12 1 0 34 32 15.71 3.22
2003 SD 39 0 0 0 0 1 5 2 1 .167 233 47.1 69 9 28 2 2 41 10 0 44 44 8.37 2.05
ATL 11 0 0 0 0 1 0 0 3 1.000 36 9.0 7 0 3 0 1 9 2 0 2 2 2.00 1.11
'03計 50 0 0 0 0 2 5 2 4 .286 269 56.1 76 9 31 2 3 50 12 0 46 46 7.35 1.90
2004 32 32 0 0 0 15 8 0 0 .652 781 186.1 168 11 70 5 3 159 3 0 79 68 3.28 1.28
2005 NYY 13 13 0 0 0 5 5 0 0 .500 302 63.2 81 8 32 1 6 34 4 0 51 43 6.08 1.78
2006 30 27 0 0 0 11 7 0 1 .611 625 140.1 157 10 57 0 7 84 6 0 76 70 4.49 1.53
2007 BAL 3 3 0 0 0 0 3 0 0 .000 48 10.1 12 1 9 0 0 7 0 0 11 8 6.97 2.03
通算:11年 226 171 2 2 0 68 60 2 *5 .531 4350 972.2 1046 99 467 13 45 694 40 1 599 550 5.09 1.56
  • 「-」は記録なし。
  • 通算成績の「*数字」は、不明年度がある事を示す。

背番号

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  • 27 (1997年 - 2002年、2003年途中 - 2004年、2007年)
  • 21 (2003年 - 同年途中)
  • 33 (2005年)
  • 34 (2006年)

脚注

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  1. ^ a b c d e f MLB公式プロフィール参照。2022年4月2日閲覧。
  2. ^ Jaret Wright 1997 Pitching Game Logs”. Baseball-Reference.com. 2022年4月2日閲覧。
  3. ^ Jaret Wright Postseason Pitching Game Logs”. Baseball-Reference.com. 2022年4月2日閲覧。
  4. ^ a b c d e Terry Pluto (2013年9月12日). “Former Cleveland Indians World Series hero Jaret Wright looks back at a time that's still special for Tribe fans”. Cleveland.com. 2022年4月2日閲覧。
  5. ^ a b c d Jaret Wright Stats & Scouting Report”. Baseball America. 2022年4月2日閲覧。
  6. ^ Wright traded to Orioles for RHP-Chris Britton”. Pinstripe Alley (2006年11月12日). 2022年4月2日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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