エル・ペリオディコ・デ・カタルーニャ
エル・ペリオディコの広告が施されたキオスク | |
種別 | 日刊紙 |
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判型 | ベルリナー判 |
所有者 | グルーポ・セタ |
設立者 | アントニオ・アセンシオ・ピサーロ |
編集者 | アンリーク・エルナンデス |
設立 | 1978年10月26日 |
政治的傾向 | 中道左派・社会自由主義・進歩主義 |
言語 | スペイン語・カタルーニャ語(二言語体制) |
本社所在地 | スペイン・カタルーニャ州バルセロナ、コンセホ・デ・シエント通り |
発行数 | 119,374部/日(2011)[1] |
ウェブサイト | スペイン語版 カタルーニャ語版 |
『エル・ペリオディコ・デ・カタルーニャ』(El Periódico de Catalunya, カタルーニャ語: [əɫ pəɾiˈɔðiku ðə kətəˈɫuɲə], スペイン語: [el peˈɾjoðiko ðe kataˈluɲa])は、スペイン・カタルーニャ州バルセロナに拠点を置く日刊紙。一般的には省略してエル・ペリオディコ(El Periódico)と呼ばれる。グルーポ・セタによって所有され[2][3]、中道左派の立場を取っている[4]。
特徴
[編集]スペイン語版とカタルーニャ語版というふたつの異なる版が発行されている[5]。スペイン版は一面の紙名が赤地に白抜き文字、カタルーニャ語版は青地に白抜き文字であり、イメージカラーを変更することで言語版が区別されている。二言語版の合計で125,000部/日以上が発行されており、スペインのカタルーニャ語圏ではラ・バングアルディア(やはり二言語版体制)に次いで2番目に発行部数の多い一般紙である。スペイン全体ではエル・パイス、20ミヌートス、エル・ムンド、ラ・バングアルディアに次ぎ、2011年時点では5番目に発行部数の多い一般紙である[6]。
歴史
[編集]カタルーニャ社会主義と結びついた進歩的な新聞を発行することを目的として、1978年10月26日、アントニオ・アセンシオ・ピサーロによって[7]エル・ペリオディコの創刊号が発行された[8][9]。かつてはスペイン語版のみを発行していたが、1997年10月27日にカタルーニャ語版の発行をはじめ、2言語版を同時に発行する体制となった[10]。2015年には1億2,000万ユーロの負債を抱えて経営破綻の危機にあると報じられた[11]。
近年にはカタルーニャ州以外への進出を開始し、スペインの他地域やアンドラ公国などで姉妹紙のエル・ペリオディク・ダンドラ(アンドラ公国)、エル・ペリオディコ・デ・アラゴン(アラゴン州)、エル・ペリオディコ・デ・エストレマドゥーラ(エストレマドゥーラ州)、エル・ペリオディコ・メディテラネオ(バレンシア州)を発行している。社説や国際情勢などの記事はエル・ペリオディコ・デ・カタルーニャと共有しながら、その土地に合った地域情報を提供している。現在の編集主幹であるエンリク・エルナンデスはかつてエル・パイス紙カタルーニャ版で主幹を務めていた。直近の発行責任者だったラファエル・ナダルはカタルーニャ社会主義の指導者だったジョアキン・ナダルの兄弟である。
発行部数
[編集]1993年の発行部数は185,517部/日[12]、1994年は193,576部/日[13][14]、2000年は218,000部/日[15]、2003年は167,000部/日[16][17]、2008年は152,025部/日[1]、2009年は133,265部/日、2010年は133,035部/日[1]、2011年は119,374部/日だった[1]。
発行責任者
[編集]- 1978-1982 アントニオ・フランコ
- 1982-1984 ヒネス・ビバンコス
- 1984-1988 エンリケ・アリアス・ベガ
- 1988-2001 アントニオ・フランコ
- 2001-2010 ラファエル・ナダル
- 2010- エンリク・エルナンデス
カタラン・オブ・ザ・イヤー
[編集]2000年にはカタラン・オブ・ザ・イヤーを創設し、人気投票によってその年に功績のあった個人(カタルーニャ人)に賞を授与している[18]。
- 2000: エルネスト・リュック(政治家)
- 2001: パウ・ガソル(バスケットボール選手)
- 2002: マヌエラ・ダ・マドレ(政治家)
- 2003: フェラン・アドリア(料理人)
- 2004: ジュアン・マヌエル・サラート(歌手・俳優・著作家)
- 2005: ジュアン・マサグエ(医学者)
- 2006: ネウス・カタラー(政治活動家)
- 2007: パスクアル・マラガイ(政治家)
- 2008: ビセンテ・フェレール・イ・モンチョ(慈善事業家)
- 2009: ジュゼップ・グアルディオラ(サッカー指導者)
- 2010: ダビド・ミレット(人間の塔競技者)
- 2011: ジュアキン・マリーア・プジャル(ジャーナリスト)
- 2012: ジュゼップ・サンチェス・ダ・トレード(医学者)
- 2013: ジュゼフィーナ・カステルビ(海洋学者・生物学者)
- 2014: ルシーア・カラム(ドミニコ会修道女)
脚注
[編集]- ^ a b c d “National Newspapers”. International Federation of Audit Bureaux of Circulations. 6 March 2015閲覧。
- ^ “All News is Bad News: Newspaper Coverage of Political Parties in Spain”. Political Communication (2014年). 4 December 2014閲覧。
- ^ “Country Profile: Spain”. Institute of Media and Communications Study. 21 February 2015閲覧。
- ^ Katrin Voltmer (2006). Mass Media and Political Communication in New Democracies. Psychology Press. p. 19. ISBN 978-0-415-33779-3 28 November 2014閲覧。
- ^ Seth Lewis (2006年3月15日). “Delivering the News in Two Languages”. Nieman Reports. 2015年6月7日閲覧。
- ^ “Figures covering July 2010 to June 2011 in Spain”. OJD. 2015年10月2日閲覧。
- ^ “Grupo Zeta. Historia” (Spanish). Periodismo del Siglo XXI (2014年9月9日). 2015年10月2日閲覧。
- ^ Rosario de Mateo (1989). “The evaolution of the newspaper industry in Spain, 1939-87”. European Journal of Communication 4 2015年10月2日閲覧。.
- ^ “Media Markets and Newspapers”. SFN Flash 7 (1). (7 January 2004) 2015年10月2日閲覧。.
- ^ “El Periódico celebra l'èxit de l'edició en català” (Catalan), エル・ペリオディコ・デ・カタルーニャ, (30 April 2011) 2015年10月2日閲覧。
- ^ “エル・ペリオディコ・デ・カタルーニャ破たんの危機”, Press Digital Japan, (2015-03-09) 2015年10月2日閲覧。
- ^ Edward F. Stanton (1999). Handbook of Spanish Popular Culture. Westport, CT: Greenwood Press. p. 199 2015年10月2日閲覧。
- ^ “The Daily Press”. Contenidos. 19 February 2015閲覧。
- ^ “Facts of Spain”. フロリダ国際大学. 2015年10月2日閲覧。
- ^ “Top 100 dailies 2000”. Campaign. (16 November 2001) 2015年10月2日閲覧。
- ^ Roland Schroeder (2004). “Interactive Info Graphics in Europe-- added value to online mass media: a preliminary survey”. Journalism Studies 5 (4). doi:10.1080/14616700412331296473 4 December 2014閲覧。.
- ^ “World Press Trends”. World Association of Newspapers (2004年). 15 February 2015閲覧。
- ^ “Vicente Ferrer gana el premio Català de l'Any” (2009年4月1日). 2015年10月2日閲覧。